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魅力は香りとコミュニケーション


シャンプーが使い切れたので、仕事の休憩時間に買いに行った。シャンプーのブランドは、去年の秋頃に奮発して買った、国産オーガニックコスメ「OSAJI」だ。

2年くらい前に取材してずっと買いたいと思っていたけれど、1本2,000円以上するシャンプーはなかなか手が出せなかった。けれど去年の夏、ゲストハウス「CITAN」で実際に使ってみてから、その香りに一瞬で惹かれ購入。

シャンプーに始まり、今では洗顔、保湿ジェル、パックと完全にファンになっている。

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最初の1本はオンラインで購入した。都内の店舗が谷中、上野、吉祥寺とどこもなかなかいかない場所で、買いに行くための時間も取れなかったからだ。当時は会員機能が無く(2019年1月からできたらしい)、“購入する“という行為だけで終わってしまっていた。

それは例えば、旅行先のコンビニにパッと入って、必要なものを2,3個買って帰るようなイメージ。私とそのお店は一期一会で、何回訪れてもニューカマーだ。それに少し寂しさがあり、できれば店舗で買いたいな、と思っていた頃だった。

そして今回、オフィスの近くに店舗ができたことを知り、足を運んでみる。

十分な余白をもって、大切に並べられている商品。お気に入りの香り「Ibuki」がアロマディフューザーから漂い、いるだけでリラックスした気分になる。テスターを使えば他の香りを検討出来るし、店舗限定の商品もいくつか準備されていた。

店員が一人、声をかけてきてくれた。迷っている2つの保湿ジェルがあることを伝えると、丁寧に違いを説明してくれる。ワンプッシュした保湿ジェルからも大好きなIbukiの香りがしてきて、迷っている時間がなんだか尊く感じてしまうほどだ。

ふと、「店舗の体験」ってここにあるのかも? と思った。ブランドのイメージに店舗の空間を作り、インテリアのように商品を並べる。ここまでならインターネットの世界でもできなくはないが、さらにアロマを香らせたり、テスターを使いながら検討したり、店員とコミュニケーションを取ったり。これはリアルの体験だからこそ、できることなんじゃないか。

インタラクティブにかかわりができること、五感を使って商品が検討できること、これは店舗ならではの体験だよなぁ。

オンラインでは味気なかったサイト訪問→購入までのやりとりを、店舗ではブランドの世界観が伝わる、さらに好きになる体験に変わっていた。

10%オフチケットをもらったことも重なって、多分来月の今頃も、休憩時間を使ってここにくるだろう。空間にリラックスし、大切に使いたい商品を買い、ほくほくしながら職場にもどる。そんな予感がしている。

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もりやみほ
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