マガジンのカバー画像

生き抜くための雑記帳

72
自己肯定感や生きづらさ、メンタルヘルス、思考のとらえ方などについて、生き抜くための問いや考え方を書いたり、学びになるnoteをまとめたりしたマガジンです。
運営しているクリエイター

#コラム

「失敗が怖い」は具体的に言うと?

「失敗が怖い」と聞くと、失敗した時の怖さを思い浮かべるのは難しくない。けれど、本当にそれが、その人の言った“怖さ”なのかを考えたことはなかったなぁと思った。 お世話になっているライティングチームで、メンタルモデルのワークショップに参加させてもらっている。一人が推論のはしごを書いて発表し、聞き手が深堀の質問をしていくことで、潜在的にある無意識に気づいていくワークショップだ。 今回、完璧じゃないとすべてがダメだと考えてしまう「ゼロヒャク思考」について話していた時に、「失敗する

この感情も、認めていい。「戸惑いこそが人生」

初めて手を付ける仕事はわからないことだらけ。暗中模索し、試行錯誤を繰り返し、何度も手戻りしながらようやく一通り終え、そこでぼんやりりんかくが見えてくる。そして次こそは、と何度もくりかえすうちに、スムーズに進められるようになる。 スポーツも、音楽も、絵を描くことだってやり方は同じ。1回目はいつもうまくできなくて、何度も同じことを繰り返し、練習を重ねるうちに、うまくやっていけるようになる。では、自分の人生は? こればっかりは、何度も繰り返すことができない。 「戸惑いこそが人生

「正解」探しから抜け出す方法

いつも正解を、狙いすぎてはいないだろうか。 「こんなこと言ったら嫌がられるかな」「嫌われるかな」と、相手の気持ちがマイナスになってしまうことを想像して、なかなか行動に出れない。気持ちよく過ごしてほしいからこそ、自分が邪魔をしないように、どうか相手の気分を損ねないようにと無意識に行動してしまう。そして自分と似ている人にはなおさら、いつもよりもいっそう気を遣うようになる。だって、些細なことで落ち込んでしまうことをよく知っているから。 それが最近、ちょっとストレスだ。 嫌な思

「好き」を止めるフタを外せ

「やりたいことが思い浮かばない人は、“やりたい“って言っちゃいけないのだと、欲望に対して細かいフタがたくさん閉められてしまっているのだと思う。それを1個づつ外していくと、やりたいって言えるようになってくる」 サクちゃんの#夢組叶え組 の会で、こんな話がでた。 好きなこと、得意なことがなかなか言えないのも、もしかしたら「言ってはいけない」と何かがフタをしているのかもしれないなぁと考えた。どうやらそれは私の場合、“被害妄想で起こる周囲の圧力“であるような気がしている。 人の

「相手の課題」にはあまり関与しなくていい

会社で上長と面談をしたとき、最近課題に思っていることを話した。 内容としては、会社でインターンをしてくれている子が、もっと積極的に動ける環境にするのってどうしたらいいんだろうかということ。碇さんとジュンヤさんが共同代表をしているIDENTITYのメディア「IDENTITY名古屋」インターン生のnoteを見ていると、うちの子はちゃんと学びを持って帰れてるかな…と心配になる。 自分が採用したんだから、ここで働けて良かったって思ってもらいたいし、それにはこちらからも何か働きかけ

「なんでよ」の答えは知っている

SNSでも、記事でも、「この前私がnoteに書いたことと、この人は同じことを言ってる」と思うことがちょこちょこある。そして、そんな人に限って影響力があって、私が書いたことと"同じこと"に対する共感の言葉やシェアを浴びるようにもらっていたりする。 そんな時はすぐ「私だって同じこと書いたんだけどな」といじけ心が芽生え、同じことを言っても反応がこんなに違うなんて理不尽じゃないか、なんてもんもんと考えるようになってしまう。 「理不尽だ」とか「なんでよ」とか思ってはいるものの、私は

"怖い”という感情の原因

「ミホは怖いものが多すぎるよ。1つ1つ克服していこう? ほら、よーく見て。相手は何もしてこないから。」 アテネから電車を乗り継ぎ到着した小さな村の幼稚園で、私は暗闇に潜むカエルに怯えていた。その時、夏の間は使われない幼稚園を間借りして、ヨーロッパ各国から集まった人たちと2週間の共同生活をしていた。昼は村の公園で遊具にペンキを塗り直し、夜は外で宴する。標高の高い場所だったからか、エアコン無しでなんとかなってしまうその地域で、外も中もあまり変わらないような生活をしていた。 哺

相手のことを考えすぎて怒れない

同僚がふてくされた顔してオフィスに戻ってきた。聞いてみると、取材先の人の対応がとんでもなくひどかったという。 「インタビュー中はずっとスマホいじってるし、『こだわっている部分はありますか』と聞くと、『特にありません』と言われるし。記事を書く気が起きない」と、少し疲れた様子だった。 それはひどい……と思うと同時に、どうしてこの同僚はひどい目によく遭うのだろうと疑問がうかんだ。取材や飲みに行った店先で、ひどい扱いをうけたとよく怒っているのを聞くからだ。私はというと、取材先、店

疲れたときは「何もしない」場所を選ぶ

目をつぶると思い出したくないあれこれが頭の中いっぱいに広がり、ドクドクとした心臓の動きが全身を波打つように響く。あぁ、眠れないと布団の中でもがくこと3時間、明け方まで飲み歩いていた友人と電話がつながり、なんとか眠りについた。 結局お昼近くまでベッドから動けず、「もしかしたら今日も……」と不安が募る。気持ちは疲れているのに、ゆっくり休めない。仕事の資料用にパラパラめくっていた森林浴の本を眺め、ふと「あぁ、疲れてるなら森に行ってみよう」と思い立ち、近くの公園へ足を運んだ。 *

傷つかずに生きることは難しいけれど

親指の爪に小さな白い跡が残っているのを見つけた。小さい頃はよくできていたが、最近になっては珍しい。1ミリ程度の、小さな線。この線ができると栄養が足りてないだとか、カルシウム不足だとかいう話を聞いていたけれど、実はそんな悪いものではないらしい。できる理由は、自分でも気づかないほどの小さな衝撃から、なんてこともあるのだという。 テーブルの角にぶつけてしまったり、ドアの間に小さく挟んでしまったり。傷つく理由はそれぞれらしい。その時痛くて気づくこともあれば、後々になって「あれ、傷な

回復の魔法

ひどく落ち込むことがあると誰にも会いたくなくなって、一人部屋に閉じこもったりしてしまう。考えていることも、誰かと会ってしまった時に話す話題も、落ち込んだ"あのこと"ばかり。考えたくないのにずっと付きまとわられてしまう。 先週はそんな日々を送っていた。嫌なことばかり考えていたらわかりやすく免疫力が下がり、胃痛、のどの痛み、腹痛、頭痛と痛みのオンパレード。こんなにもわかりやすく一気にくるものかと逆に関心してしまったりもした。 頭痛に効くというアロマオイルを頭に塗り、これでもか

個性はない、主張はしない。けれどすべてが美しい

日本庭園が写真映えしない。取材中何度もシャッターを切るけれど、どこをどう切り取っても同じような絵になってしまう。見ているとこんなに美しいのに、やっぱり私のスキルのせいかと何度も撮影していると、「メインが無いから、写真映えしないんですよ」と対応してくれたお坊さんが話しかけてくれた。 日本庭園は石の配置や光の入り方など、すべての事象が重なり合って美しくなる。1つ1つを単品で見たり、どれかにスポットライトを当てても、どれもそこまで特徴は無いのだと言う。そのため目で見ると綺麗なのに

「生きづらい世の中を、どう生きていくか」

「キツい登山をすると“早く家に帰りたい“と思うようになって、現実の辛さからちょっと解放されるらしいよ」 23時過ぎのリビングで、そんな話になった。ひどく些細なことでイライラしたり、気持ちが落ち着かなかったりするという同居人が、しきりに「山登りがしたい」と言っていたので、聞いてみた返事が冒頭の言葉だった。 旅行や温泉でリフレッシュもいいけれど、楽しい思いをすると辛い現実に帰りたくなくなってしまう。現実から離れて辛い思いをすることで、今の状況はまだ大丈夫、と思えるようになるの

弱さで人に寄り添えるか

毎日noteを書いていると、明るい話題ばかりでは足りなくなってくる。もともとすぐ不安に思ってしまったり、悩んでしまうことが多い性格なので、ストレートに心のぼやきを出すと弱々しいnoteで埋め尽くされてしまう。 だからブログで自分の考えを公開する、なんてことは、とてもじゃないけど出来なかった。自分の思っていることが筒抜けになってしまうことで、周りからマイナスなイメージを持たれることを怖がる気持ちが多かった。「思っていることを書いたらマイナスイメージになるなじゃないか」なんて、