見出し画像

この感情も、認めていい。「戸惑いこそが人生」

初めて手を付ける仕事はわからないことだらけ。暗中模索し、試行錯誤を繰り返し、何度も手戻りしながらようやく一通り終え、そこでぼんやりりんかくが見えてくる。そして次こそは、と何度もくりかえすうちに、スムーズに進められるようになる。

スポーツも、音楽も、絵を描くことだってやり方は同じ。1回目はいつもうまくできなくて、何度も同じことを繰り返し、練習を重ねるうちに、うまくやっていけるようになる。では、自分の人生は? こればっかりは、何度も繰り返すことができない。

「戸惑いこそが人生」

漫画『ONE PIECE』(60巻くらい)に出てきた一文。私が思い浮かんだような意味を込めて発せられたものではないかもしれないけれど、この言葉からは「初めての人生を過ごしてるんだから、戸惑うくらいが当たり前」というメッセージを受け取った。

きっと小さい単位なら、何度も繰り返すことができるだろう。今日は昨日よりも早く起きようとか、次この仕事をするならこんなやり方にしようとか。けれど、「次、高校3年生をやるなら、もっと計画的に」なんて思っても戻ることができない。

これから何が起こるかわからないことに向かって、あと戻りのできない決断を、私たちは毎日しているのだろう。そんな日々は、確かに戸惑って当たり前だ。

わからないことにぶち当たると、不安だし、怖いし、行動を起こすのにも大きなエネルギーが必要だ。けれど、そうやって戸惑い、自分なりに判断し、それに責任をもって進むことが人生だとしたら。日々内側から湧きおこるちょっと迷惑な感情も、認めることができるかもしれない。

気になる言葉、魅力的な言葉を集める共同マガジン「コトバツムギ」。共同運営者は以前ライティングスクールで一緒に学んだスミヨ。さん。月~金までのうち、私は月・木を担当しています。

一昨年の毎日note


最後までありがとうございます!いただいたサポートは、元気がない時のご褒美代にします。