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一度集中的に取り組んでみると、次の一歩を見つけやすい

フィリピンでは、学校期間中に習い事をするのは一般的ではないらしい。

以前一緒に働いていたフィリピン人の先生に拠れば、フィリピンの子どもは長期休暇中に集中的に習い事に取り組むのだそう。

「だって、週に1回ずつ何かやったって、子どもがその習い事に向いてるかどうかなんて分からないじゃない」

確かに。

「ある夏休みにピアノに取り組んだとして、向いてないなって思ったら、翌年は違うことをやらせるのよ」

「本当に向いているなら、学期中もやればいいわ」

なんて切り替えが早いの!

でも、続けるか続けないかの結論が、ひと夏で出るのはとても気持ちが良い。ある程度一気に取り組むことで満足感が得られる。一旦満足すると、あれだけやりたいと思っていたことでも、「もう十分だ」という気持ちが生まれるものもある。満足感がありつつも「もっとやりたい」と感じるものがあれば続ければ良いということなのだろう。

週1回の習い事だと、「ちゃんと練習すれば本当は出来る」とか「今週はさぼっちゃっただけだから」とか、色々な言い訳を親子でしながら、ずるずると続けてしまうこともあるかもしれない。

なんでもかんでもやり続けることが正しいとは限らない。とはいえ、親や学びの場にそういう傾向があるのは否めない。もっと子供が自分で選択できる環境が必要だし、大人に出来るのは、子どもが選択できるようになるためのお膳立てくらいだと思う。

日本では「続けない選択」に抵抗を持っている人が多い。私ぐらいの年齢の人たちは、「気合が足らん」世代に育てられてきている。新しい考え方を受け入れているつもりで、心の奥には知らず知らず根性論が刷り込まれていることに気づかないこともある。転換期に当たる部分で思春期を過ごし、上の世代と下の世代に挟まれた世代なのかもしれない。(確か「●●世代」っていうのがない世代だったような…)


集中的に取り組むことは効率が良い
結論が早く出るので、次の行動に移りやすい

大人になって、靴職人になりたいと思ったことがある。

ハイヒールが大好きなのに幅広甲高で合う靴が見つからず、自分の足に合った靴を自分で作れるようになれば、自由に靴を選べるようになるんじゃないか。そう思いつつも、仕事を言い訳に1年程度寝かせ、退職したタイミングで靴工房の門を叩いた。

この時フィリピンの話は知らなかったのだけれど、「1か月で1足作りたいんです!」と訴え、毎日のように工房に通って、型からハイヒールを1足作った。

結果、靴職人にはならなかった!!

1か月で結論は出た。
それ以降全く未練はない。

ハイヒールの靴は、たとえ足に合わせても歩きづらかった。もっと歩きやすいハイヒールを作るために試行錯誤しようと、続ける人もいるかもしれない。でも、私の中には「もう十分だ」という気持ちが生まれたのだ。

靴作りは、力と繊細さと根気の要る仕事だ。一つの靴を丁寧に作り上げる職人の姿は素敵だった。靴の構造や製作工程も概要程度には理解できたし、学びはたくさんあった。


その後も、人に驚かれる(ひかれる?)くらい多方面に手を出している。止めたものあれば、続いているものもある。

その中で私が実感として学んだことは3つ。

集中的に取り組むと大きな満足感が得られる
● 十分な満足感が得られた時、次のゴールが見えないなら止めていい
● また興味が湧いてくるタイミングが来たら、もう一度始めてもいい

止めてもいいし、止めた後に、もう一度始めたっていい!
以前の続きではなく、新しいこととして始めよう

自分の気持ちが向いている時が、始め時です。

これを、今noteで実践している自分がいます(笑)


※フィリピン人の話は、地域や家庭によっても違うと思いますので、あくまであるフィリピン人の意見として捉えてくださいね。


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