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女子の全国転勤

東京から地方僻地に配属になった新卒の女の子がTwitterで話題になっていた。
私も似たような境遇を潜り抜けてきたので、
体験談と思うことをまとめました。

全国展開の企業への就職では、
女子は男子よりも働く地域を指定できる機会がある。
総合職/エリア限定職(一般職)で総合職を選ぶのは
給料のため、キャリアアップのため、サバイバルスキルを向上させるため、
はたまた、地元を離れたいから、…様々な理由があると思う。

私が総合職を選んだのは上記のすべてが理由だった。

しかし関東から地方にとばされて2年後には、関東に戻っていた。

正直、無理ゲーでした。

理由は以下。

1. 当たり前にあったものが当たり前にない
地元には当たり前にあった、ショッピングモール、デパート、カフェ、等
当たり前にない。
田舎過ぎて、映えのバもない生活。
趣味を奪われる。よかったのは産地直送野菜が安く買えることくらい。

2.嫌なことがあっても発散する場所がない
1により趣味を奪われた私は会社で先輩にいびられても、
おとなしく家に帰ってしくしく泣くことしかできなかった。
実家に帰るには最低2日必要だし、
精神的に緊急事態になっても家族も友達もいないので拠り所がなかった。
テレビ電話すればいいじゃんって?
人の温もりがほしいんだよ。

3.会社には意外と地元民が多いという現実
上司は地元民、新卒入社の先輩も隣県出身、など
離れた土地から移住してきたのはかなり少数派だった。
方言も知らないし、文化も違うし、疎外感が半端じゃない。
ここまでの孤立を大学時代に想像できるなんて不可能に近い。
(地方から出てきて入学した人は別ね)

4.個が消える
慣れない土地でもなんとか周りと上手くやっていこうと、
自分の個を隠してでもなんとか順応する努力をしていた。
同じ日本なのにここまで人間性が異なるとは想像していなかったので、
かなり苦労した。
上司に理不尽にキレられても、先輩に無視されても、
それでもなんとか堪え忍んでいた。
働く奴隷とはこのことだ。

幸いなことに、こんな追い詰められた生活でも、
居場所を作ろうと休日に行ってみた英会話カフェで、
友達ができた。これは運が良かった。感謝。

それでも、平日は会社が精神を蝕んでいく。
入社して2年たった頃には、人事に電話していた。

だから、Twitterの女の子の気持ちはよくわかる。
だったら最初からエリア職にしろよw
なんて、簡単に言わないで。
やっていけると思って就職したんだよ。
住めば都と言うけれど、人それぞれに合う水がある。

人生は選択の繰り返し。
一回くらい、ミスって当たり前。
失敗したなら次の策を考えればいいじゃない。

私の場合、幸いなことに人事が関東にある唯一の支社に異動させてくれた。
これも感謝しかない。(結局転職したけど。)

そこの、就活中の君。
新卒か、転職を考えているかはわからんが
働く場所って思っている以上に大事だよ。

私がやっておけば良かったと思うのは
今の生活レベルを書き出して、
捨てられるものと諦められないものをクリアーにしておくこと。
その会社で得られるキャリアと自分が諦められないものを天秤にかけたときに、
どちらが重いか、就職前に答えを出しておいた方が良い。絶対に。

馬鹿げてると思うかもしれないけど、
私にとって、休日にサクッとディズニーに行けないのは
ストレスだった。(笑)
結果、交通費なんぼでもつかって有給も強行取得して、3ヶ月に一回行ってた。

キャリアも大事だけど、
仕事のための人生じゃなくて、
人生を豊かにするための一つとして仕事があること、
忘れないでね。
たまにいる社畜の言葉は無視して、
自分の幸せを第一に考えてね。
困ったときは、親や親戚に頼っていいんだよ。

ブラック企業で働いているけど就活する暇もないそこの君。

あなたには逃げる権利があること、忘れないでね。
頼れる人に頼りましょう。
心身の健康が一番です。
命より大切なものはありません。

最後に。
苦しんでいる人がいたら、私で良ければ話を聞くのでコメントください。

もっと楽に生きられる社会になりますように。



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