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駐在妻になって気づいた自分の思い込み

こんばんは。

ソフトロックダウン中のシンガポールから、今の気持ちを綴っております。

今の私は、カテゴリーにあてはめるとしたら、駐在妻、というのだろう。

あまり当てはめるのは好きではないけれど、どういう状態かというと、つまり、10年ぶりに仕事(会社に所属すること)を離れて、100%housewifeになっている。


ママになってもプラスαの選択肢を持つ。
自立した女性になる。

この10年、子どもを授かってからも、何としてでも、”こだわって”きたところでもあった。

でも、ここにてふと疑問に思った。

“こだわって”といったけど、
実は私は”しがみついてたんじゃないかな”と。

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私の母は、主婦。

時代が時代であっただけに、
小さい頃の夢を、親の反対もあり、
諦めたことをずっと後悔してるようにみえた。

私は、後悔したくない。

やりたいことをチャレンジし続けたい。

大学で、地方から東京に出たのもその想いがあったし、ママ以外の選択肢を持つことは、その時から絶対条件として決めていた。

*
わたしにとって、一所懸命、前に進み続けることはデフォルトだったのだけど、駐在妻として海外にきてから、過ごし方がガラリと変わり、時に仕事のなさに不安を覚えながら、最近気づいたことがある。

わたしはいつまでも理想を追いかけ続けていて、今への渇望感がこのままいくと埋まらないな、と。

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それに気づいたのは夫のおかげ。

ステイホームや子どもの自宅学習が
最近始まり、”自分時間”のなさゆえに、何もできない苦しさと先の見えない焦りで、ここ最近、ちょっとイライラしていた。。

夫に『今、幸せ感じれてる?』

という言葉にハッとしたし、
ギョッとしたからだ。

ほしかった自分時間ってなんやろう。

子どもや夫といる時間も、自分時間。

もちろん一人時間も必要だけど、
今の幸せをすっ飛ばしてたら、
いつ幸せがやってくるんだろう。

わたしは未来ばかりみていて、
目の前の刹那を、どれだけ感じてこれただろう。

*
母の顔が浮かんだ。

今まで、”母の夢の後悔”に、焦点を合わせすぎていたけれど、

母はいつも幸せだと言っていた。

今も、目の前の光景をとっても大事にして生きている。

私がしがみついてたものは、
反骨精神だったんじゃないだろうか。

それに気づき、泣きそうになった。

『普通が一番よ。』
 
この母の口ぐせは、聞くたびに、ちょっと苦手だった。

普通=現状維持として捉えていた私。
現状維持じゃ、夢は叶わないやん、って。

だけど、今は思う。

普通の意味は、日常の目の前の景色。

今この一瞬を愛おしく感じる大切さを
母は教えてくれてたんだなって。

アラフォーになって、
シンガポールにきて、
駐在妻になって、
ステイホームになって、
気づけたこと。

有難いと感じた。

*

今年の後半分は、
今の”ときめきセンサー”を
ものすごく敏感に研ぎ澄まして、
ものすごく愛おしく感じる心を
自分のものとしたい。

猪突猛進型のわたしは、
すぐ忘れちゃいそうだから、ここに宣言しよう。

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