見出し画像

中国での住まい。大家とのバトルからも学ぶ

中国の滞在期間は2002-2006年
昔の経験ではありますが

上海での住居は、私の場合は
ルームシェアを3年
独り暮らしを1年しました。


                            *


部屋を探すときは
仲介屋さんに物件を紹介してもらい
内覧して決めた後
大家に1ヶ月分の保証金と
家賃を支払い完了。

退去時に保証金は返却してもらえますが
部屋の状態をみて大家と相談します。

                            *   

どこに誰と家賃いくらで住んでいるのか
大家はどんな人? 
これはいつでも
誰もが関心のある話題でしたが

              

      
元同僚のマカオ人のルームメイトと
1年借りた部屋を退去する日のこと
この時の大家さんは
50代位の上海人女性。

                            *


大家は部屋に入って机をみるなり
大声で
「ここに変な色がついているわね
この机とても大切にしていたのに!」
と言い始めて


「保証金は返さないわよ、早く出て行きなさい。」


けんもほろろな答え。
それだけ言うと「じゃあね」と
帰ろうとしたので


ルームメイトと2人
ちょっと待ってください
部屋のものは何も壊していないし
全部もとのままですよね


家具は消耗品なので
普通に使っていても
変色すると思います


もう少し考慮してください。と
説得をはじめました。

                             *


大家は「知らないわよ!」の一点張り

そうなると、こちらも
「はい、そうですか」と
ならないのが中国式
(どこで…もですかね)(;^ω^)

「そこをなんとか考えなおしてください」
「お願いします」


そそくさと帰ろうとする大家が
出て行かないように
2人で入口のドアの前に
立ちはだかりました。

                             *


大家は逆上
なんなのよ!あなたたち!
帰してくれないなら警察呼ぶわよ

「どうぞ、警察でもなんでも」

                             *


サイレンが聞こえて
しばらくすると警察官が到着
狭い部屋に入ってきました。


警察:「バリケードされて、出られないんだって?」
大家:「そうなのよ!この2人が」


部屋はなんの問題もないのに
保証金が返してもらえないので
帰らないでほしいとお願いしたと
私たちは警察官に説明


警察:「で、問題の机の変色は?」

-- ここです。


警察:「どこ?どこが変色してるの?」

大家:「◎△$♪×¥●&%#?!」

                              *
 

警察:あんたね、気持ちは分かるけど
たいした問題じゃないんだし
少しくらい(お金)返してあげたら


大家は警察からも説得されて
空気は膠着状態に。
そのまま数分がたち


警察:「そろそろ僕たちは行くよ」

警察:「で?いくらかえしてあげるの?」


大家: 「零」 líng (ゼロよ)


警官と私たち: 「零」ゼロ( ゚Д゚)?
私たち:そんなこと言わずに・・・


大家:「零!」 líng 
(ゼロったらゼロだよ!)



                             *


警官はあきれて帰っていきました。
私たちもここまで粘って
ダメなら仕方ない。

その時、私の頭の中には
大家の言い放った
「零」líng の発音が響いていました。


こういう風に言うのか・・・と
思いながら。

                             *

あなたの語学学習の目的地はどこでしょうか
一度、掘り下げて考えてみませんか?
ただいま無料セッションを開催しています。

詳細はこちら
https://note.com/minachina200/n/n7ccf58f8373d



★ブログでも中国語について書いています
https://ameblo.jp/meihe634


★twitter (成語を毎日発信中!)
https://twitter.com/miham22222

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?