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江戸川Qの『ドローンを追う』#3

 前回の記事(#2)で疑問があったのに書くのを忘れていた事に今気が付きました。いえ、簡単な事なんです。それは何かというと、

 どうやって荷物の受け取りをするつもりなんだろう?

 それに尽きます。
 ドローンが郵便物を運ぶのは分かるのですけど、しかしながらそれを受け取る側はどうすればいいのか?つまりどうすれば配達完了になるのか?もし受け取りがご高齢者だったら、受け取り方法(おそらくスマホなどでの電子処理でしょうけど…)が分からなくて、ずっと立ち往生になり、双方「にらめっこ」のままドローンが自動的に「不在通知」を残して去るか、もしくはバッテリーが無くなり墜落するか…
 此処はこれからの課題かもしれませんね。
 それと当然ながら配達物は今の処は限られるし、おそらく常温になるのでしょうね。もし冷蔵・冷凍ならそれなりのドローンになりますが、それなら従来のクール宅急便でいいですもんね。
 つまりドローン物流には受取側にもそれなりの「何か」準備が必要になりますね。これは統一システムを作らないとバラバラでサービスごとにバラバラだと、混乱が生じるでしょう。
 それって企業が作ることになるのかな、それとも国土交通省でしょうか?

 取り合えず今は分からないことです。
  

 兎にも角にも、ドローンばかりが先行しても受け取る方法も同時進行で進めていく必要がありそうだなと思います。

 さて、配達物について常温だろうなと思い、では常温ではどんな商品がドローンの様な小型無人機に合うだろうと考えていたら良い記事を見つけました。

ドローン輸送/産官学連携し鳥取で2回目の処方医薬品混載輸送実証 ─ 物流ニュースのLNEWS (lnews.jp)

 記事抜粋ですが『NEXT MOTION、徳吉薬局、トルビズオン、エアロセンス、鳥取県・鳥取市は12月5日、オンライン服薬指導及びe-VTOL型無人航空機(パワードリフト機)による処方医薬品の混載便輸送実験を同月1日に実施したと発表した。』
 おや、企業と地方自治体が共同して処方医薬品の混載実験したという記事ですね。混載と言うのは、まぁ色々詰め合わせて輸送スペースを効率的に運ぶサービスで、良くトラック輸送で使われますが、ドローンの輸送格納スペースを利用してそんな実験をしたんですね。
 確かに常温であれば『薬=処方箋』はドローン輸送では有りかもしれません。
 今良く言われているドローンの活用として『離島』『山間部』への輸送が言われていますが、それだけなく災害等の緊急時であれば行政機関としても自然災害、大火災、テロ攻撃のBCP(事業継続計画)でも必要とされるであろう薬の輸送。それは緊急時の薬輸送としてドローンは『マスト』として生命へのラストワンマイルになるでしょうし、その可能性を担える筈です。
 これからはこうした産官学連携に実験が増えてくれるとドローンを利用した社会の未来設計の諸端が見えてくるかもしれません。
 しかしながら使用機体はエアロセンス製 「e-VTOL型無人航空機 AS-VT01」、なかなかいいデザインです。好きですね。
 この記事の素敵なツボは未だあって、復路輸送輸送としてドローンの格納庫を「空」で帰らせるのではなく、ピザを運ぶといういう事ですね。
 これが、また良いです。
 とても興味深い記事でした。

文:江戸川Q




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