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人の悩みを聞くのが1番上手なのは猫なのかもしれない【水商売専属占い師時代編】

これは、ぼんやりとしていたらふと思い出した水商売のホステスさん相手に占いをしていた時の思い出話。

淡々と過ごしていた水商売専属占い師時代


スナックやらラウンジやらで占い師をしていた時、メチャクチャ好いてくれるホステスさんといじめてくるホステスさんの二極に別れていた時がある。

可愛がってくれたのはプロとしてしっかり活躍していた方で、虐めてきたのはあんまりパッとしない方の人。


虐める方は憂さ晴らしだったと思うし、こういう世界だから八つ当たりされるのも仕方がないと思い淡々と過ごしていたらいつの間にか嫌がらせは無くなった。

酷いことを言われても「はぁ」や「あらー」としか返さなかったらそりゃ虐める気も無くなると思う。

そのうち空気のように扱われるようになった。


逆に可愛がってくれるホステスさんは水商売に命をかけているような人で、それぞれの事情を抱えつつも毎日を一生懸命生きていた。
仕事をしつつ、私のことをとにかく可愛がってくれた。

当時よく食べて飲むので下手なヘルプよりも重宝されたし、占い師として雇われていたので口が硬いところが良かったのかもしれない。

やりにくいお客さんとのアフターの時によく一緒に連れて行ってもらっていた。


そんなお姉さんたちが共通していたのは、仕事終わりに食べに行ったり飲みに行ったりした時に、自分は食べないのに私には飲み食いさせてくれて、私が黙って飲み食いする姿を見て悩みや愚痴を言うことだった。

黙って聞いているとそのうちスッキリとしたり泣いたりして、いつの間にか自己完結している。

イメージで言うと、買っているペットに餌を与えている時に飼い主がその日あったことを話しかけているのに近い感じ。
食べながら喋るのは苦手なので、相槌もそこそこに食べることに集中していたため、まさにそんな状態だった。

お姉さん達はひとしきり愚痴を行ったり泣いたりした後に、「ありがとうね」と言ってご飯を奢ってくれたりお金をくれたりした。

当時はご飯も食べれてお金も貰えてラッキーだと思っていたけど、今になって思えばかなり高度なスキルだったなと思う。

黙って話を聞いてそばに居ること

「相手の話を遮るずに最後まで聞く」
「余計なアドバイスはしない」
「黙っていても存在感はある」


この3つは意外と出来そうで出来ないものだけど、人の相談に乗る時は必要なスキルにあたる。

特に「黙っていても存在感はある」は天性のものだと思う。

私の場合、この「黙っていても存在感はある」というスキルは子供の頃から持っていたので、それを目障りに思う人からは虐められたりはしたけど、別に望んで身につけたものでもなかったので仕方ないと諦めて日々を淡々と過ごしていた。

猫は偉大

「黙っていても存在感はある」生き物の筆頭は猫なのかもしれない。

いつの間にかそばに寄り添ってくれてきる存在というものは、心強いものだ。

まぁ、こんなふうに水商売専属占い師時代はぼちぼちと過ごしていた。



また何か水商売専属占い師時代を思い出したらnoteやTwitterで書いていく予定です。
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