ベイビーからアダルトにステップアップしました

#3 身も心も一つになる

神聖な場所にいた僕の手は、ゆっくりと愛撫をはじめた。
上、下、横、そして丸い丘の上にある、固く屹立した部分に。
やさしく、強く。おそく、はやく、そしてじれったいほどゆっくりと。
僕はリズムを変え、彼女の大きくて柔らかく、そして重くて丸い2つの丘を、愛情をこめて愛撫する。
僕が彼女の豊かな果実を愛撫している間、彼女も僕の身体全体を愛撫している。
気がつくと、なっちゃんのの柔らかい肌は汗まみれになっていた。
そして僕の身体からも、汗がじんわりと滲み出ている。
空調を効かせているとはいえ、季節は夏だ。全身が汗みどろになるのも当然である。
そんなことを考えていると、彼女は僕の顔をやさしく触った。
その表情は、とても満足げだった。
僕もその表情を見て微笑みを返すと、なっちゃんの顔にキスの雨を降らした。
彼女も負けじと、僕にキスの雨を降らしてくる。
僕たちは夢中になって、お互いの身体にキスをしまくった。
キスが終わった後、彼女は
「エーちゃん…………ちょっといいかな?」
といい、僕と一緒に上半身を起こした。
彼女はベッドのすぐそばに置いてある小さなタンスの中から、青い小箱を取りだした。
そしてその中から、何かを取り出し、黙って僕の掌にそれをのせた。
なんだろうと思って外袋を見た。すぐにはわからなかったのだが

ひょっとして…………

これって…………

コンドーム?

なっちゃんがいる方に視線を向ける。彼女はもじもじとしながら
「エーちゃんがこっちに来るって知ったときから、覚悟していたの」
「覚悟?」
僕が尋ねると、彼女は即座に
「うん!」
とクビを縦に振り、言葉を続けた。
「ひょっとしたら、エーちゃんと一線を越えることがあるかもしれないと思っていた。もしそういう雰囲気になったとき、必要な道具がないと困るなと思って用意しておいた」
そして
「本当は私、今日は安全日なんだ。だからナマでやっても別にかまわないと思っている。でも初めての時は、やっぱりお互いに納得する形で迎えたいな」
僕は思わず
「なっちゃんって、今はやりの『肉食系女子』なんだね」
といったら、彼女はクスリと笑って
「私が『肉食系』なんじゃなくて、エーちゃんがニブいだけなんだよ」
といった。
確かに、僕はテニス以外のところでニブいところがある。さっきのなっちゃんに対する態度も、僕の心が鈍いことに原因があったのは確かだ。
でも、ちょっと待って……
いま彼女は「今日は安全日だ」といった。
それは…………
つまり…………
僕は、ドギマギしながらなっちゃんに質問した。
「なっちゃん…………それはつまり…………『生』でやっても大丈夫だということ?」
彼女はにっこり微笑んで
「うん。この日にあわせてピルを飲んでいたから、ナマでやっても大丈夫だよ」
といった。
「出迎えに来たときにいった『心の準備』ってこのことだったの?」
「そうよ。この日のために、いろいろ大変だったんだから」
それから彼女は、この日に向けて準備してきたことを蕩々と話しはじめた。
コンドームは、日本から大量に持参したこと。本当はピルもほしかったのだが、産婦人科で断られたこと。
ピルについての情報は、こちらのクラスメートがいろいろと教えてくれたこと。こちらでは、風邪薬や頭痛薬と同じ感覚で、ピルを入手できること。そしてアメリカのカップルは、付き合いだしたらセックスまで進むのが当たり前である事。
これらのことを聞いて、僕はびっくりした。日本でこんなことをやったら、間違いなく周囲から浮いてしまう。
なっちゃんは僕との関係を、ごく普通の恋人だったら当たり前の段階に進ませようとしている。日本にいたときのなっちゃんは、日本の女子高生にしては結構大胆だなと思っていたが、アメリカではこれが常識なのだ。
僕はなっちゃんに改めて向き合うと
「なっちゃん…………それではお言葉に甘えて…………入っていいかい?」
と聞いた。彼女は即座に
「いいよ、エーちゃん…………私の中に…………入ってきて」
とつぶやいた。
そして僕の手を引きながら、再びベッドに横たわった。
それからしばらくの間、ボクたちはキスをしながらお互いの身体を、時間をかけて愛撫した。
そして彼女は僕の手をつかみ、もう一つの神聖な場所に僕の手を導いた。
周辺は、毛で囲まれている。
僕は生まれて初めて「ヘア」なるものを生で見た。
そこからは、何か得体の知れない液体が溢れていた。
ひょっとして、これが「愛液」と呼ばれるヤツなのか。
そこをゆっくりと愛撫してあげると、彼女の口からは言葉にならない声が出てきた。
気がつくと、僕のものは今まで見たことがないくらい太く、大きく、固くなっていた。
僕は、なっちゃんからもらったコンドームをつけようかどうか迷った。
日本にいたときにこんな展開になっていたら、僕は躊躇せずにコンドームをつけていたはずだ。だが、彼女はさきほど
「この日にあわせてピルを飲んだから、今日は大丈夫だよ」
だと答えた。裏を返せば、彼女はそれだけ僕を信頼をよせ、そして僕を愛してくれているということだ。
今度こそ、僕はなっちゃんの気持ちに応えなければいけない。
気がつくと、彼女は生のまま僕のものをつかみ、自分自身の神聖な場所に導いた。
なっちゃんに視線を向けると、彼女はもう覚悟を決めたのだろう。僕と視線を合わせると
「早く入って」
と促すように、静かに頷いた。
僕も静かに頷き返し、ゆっくりと彼女の中に入っていった。
さあ、これから二人っきりの、愛の世界の冒険がはじまる…………

するとその直後、
「い、い、い、いった────────────────いぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!」
と彼女は、僕が今まで聞いたことがないような大声を上げた。顔は真っ赤になっている。その表情から察するに、本当に痛そうだ。
僕は心配になり、思わず
「大丈夫?今日はやめようか?」
と呼びかけたが、彼女は目を大きく見開き、枕の上で激しくかぶりを振った。そして
「いいの、エーちゃん!続けて…………今日は、2人にとって大事な日なの。特別な日なの。そして2人にとって、大事な思い出になる出来事になる日なの。だから続けて!」
と叫んだ。
なっちゃんは、僕とつながり、一つになることを心の底から望んでいる。だったらやることは今、ここでなすべき事はただ一つ。
僕はそう決意すると、固く、大きく、太くなっていた僕のものを、なっちゃんの身体の一番深いところにグイグイと、思い切り押し込んだ。
彼女は激しく喘ぎながらかぶりを振ると、再び
「い、い、い、いった────────────────いいいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!」
と、大きな声で絶叫した。
顔色もさっきよりも赤くなっているのは気のせいだろうか?呼吸も荒くなっている。こんなに辛そうななっちゃんは、試合でも見た記憶がない。
しかし、だからといって途中でやめるわけにはいかない。彼女は、僕とつながることを心の底から望んでいる。こうなったら、最後までやってやろうじゃないか。
僕はもう一度なっちゃんの一番深い部分を突いた。
「うんぐっ!!ぐっ!ぐっ!ぐっ! 」
彼女は目を閉じて歯を食いしばっている。でも口元には、うっすらと快楽の表情が浮かんでいるのがわかった。
嬉しい。彼女にもっともっと歓んでもらいたい。そう思った僕は、これまで以上に腰の動きに変化をつけていった。強く、弱く、浅く、そして深く。
なっちゃんは歯を食いしばっていたが、僕の動きが多彩になると、彼女も僕のリズムにあわせ手、自分の腰を動かすようになっていった。気がつくと彼女の口からは
「いたい!!」
という言葉のかわりに
「あっ!あっ!!ああっ!あっ!ああ─ッ!!』
「いっ!いっ!いいっ!!いっ!いっ!イイッ!!」
「ぐっ!ぐっ!ぐぅぐぅ!!」
という、言葉にならないあえぎ声に混じって
「はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!」
という激しい吐息が出るようになった。あえぎ声にあわせて、頭を左右に激しく揺さぶる。
遊び慣れている男性だったら、腰を動かしながら相手の表情を窺ったり眺めたり、身体をまさぐり、乳房を多彩なリズムで愛撫する。さらにはこれらのことを同時進行で行うだろう。
だがこちらはこれが全くの初めて、そんなことをやる余裕はない。なっちゃんもこれが初めてだということは、今までの表情を見ればわかる。
でも彼女はというと、僕にされるがままと思いきや、僕の背中を愛撫したり、おでこをくっつけたり、隙を見つけてはキスをしたり、果てはこちらの表情を見て不敵な笑みを浮かべていたりする。
そんななっちゃんを見ながら、僕は心の中で
「女の子というのは不思議だなあ」
と思ってしまう。
だが、それももう限界だ。僕は耳元でなっちゃんに
「なっちゃん、もう、いいかい?」
とやさしく囁いた。
彼女はニコッと微笑み、そして小さく
「うん」
とうなずいた。
その刹那、僕はなっちゃんの一番深いところに、ありったけの情熱を注ぎ込んだ。
彼女はそのタイミングを見計らったかのように身をくねり、頭をぐいっ!と伸ばし、多分残っているであろうありったけの力をこめて
「あ────────────────────────────────っ!!!!!」
と絶叫した。
同時に僕の背中から両腕が
「パタン」
と音を立てて、ベッドの上に滑り落ちた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?