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勝手にアニメキャラのセックスを想像してみた

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「頭がよくて、バリバリ仕事をする女性ほどSEXに貪欲である」 そんな妄想を抱いているしょーもない貧乏男性が、アニメキャラクターのSEXを、勝手にでっち上げました。 ただそれだけの…
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#ランウェイで笑って

勝手にアニメキャラのセックスを想像してみた

第32回 新沼文世− 12 「アナタ ───────────ッ!!! イ、イ、イヤ ──────────ッ!!!」 2人は、部屋の電気をつけたまま、一戦交えているらしい。 「らしい」としたのは、その時2人の姿は、私の視界に入ってこなかったからだ。 2人はどこにいるのか? 声は聞こえど姿は見えずというヤツで、キョロキョロ部屋の中を探っていた私は、両親がいる場所を見て仰天した。 父はベランダ側の窓に母の裸体を押しつけ、後ろからグイッ、グイッと突き上げていた。 「ヤメテ ────

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第31回 新沼文世−11 翌朝、二人は夕べのことは何もなかったかのように、私に接したことを覚えている。 地味でおとなしいイメージの母の痴態を目撃した私は、母に気づかれないようにそっと視線を母のいる位置に向けた。 よく見ると、母はまぶたに水色のアイシャドウを塗り、胸にはネックレスをしていた。 そのような装いをしている母の姿を、私はその後も度々目撃している。 私は子どもなりに、母がそのような格好でいるのは、父に無言で 「パパ、今晩も『おまじない』をしてね」 と、無言のアピール

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第30回 新沼文世−10 「それでも、母親の喘ぎ声が大きすぎて子どもが目を覚ました、というケースはあるみたいだな」 「親はびっくりしないかな? 自分のベッドで寝ていたはずの子どもが、いつの間にか自分たちのあられもない姿を見られてびっくりし、翌朝気まずい思いで『おはよう』って挨拶をするのってありそう」 「いや、意外とそうでもない。むしろあけすけに語りあっている」 「日本とはエラい違いだね。こっちでは、そういうことは隠し通すのが常識で、親が愛し合っている現場を見て『不潔だ』と思

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第29回 新沼文世−9 そしてゆっくりと私の中に入ると、思い切り力と情熱、そして愛情をこめて、私の中をガン! ガン! と突きまくった。 「イヤ────────────────ッ!!!イヤ───────────ッ!!!」 「ダメ───────────────────────────────ッ!!!」 「バッカ──────────────────────────────ッ!!!」 ワタシはうつ伏せの姿勢にもかかわらず、口をずらして大声を出し続ける。 壁が薄い部屋だったら、ワタ

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第28回 新沼文世−8 今晩も彼とたわいないおしゃべりをしていると、あっという間に時間が過ぎてしまう。 ふと腕時計に目をやると、時間の針は23時半を指そうとしていた。 「うわっ、もんこんな時間なの?」 今から店を出ても、私の自宅がある路線の終電は乗れないのは確実だ。 「じゃあ、僕のアトリエに泊まっていけば?」 ちょっと待て、私の家だって、タクシーに乗れば3,000円以内で行ける距離だぞ。 終電に乗り損ねる=男の家に外泊決定という発想は、およそ「天才デザイナー」に相応しくな

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第27回 新沼文世−7 「朱に交われば赤くなる」ということわざの通り、私もただの「淫乱オンナ」になってしまったんだなと、長いため息をついた瞬間…… 「ふーみん」 という声と共に、私の視界は真っ暗になった。 「あわわわっ」 強引に私は後ろを振り向くと、私の視線を隠した男は、いたずらっぽい笑顔を浮かべた。 「よう」 彼は右手を挙げて私に挨拶し、そのまま隣に座る。 「お客様、ご注文は」 マスターの問いかけに、彼は即座に 「じゃあ、ジントニックで」 といった。 「食事は?」 という

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第26回 新沼文世−7 私が目覚めたのは、翌朝の8時半過ぎだった。 「ヤバイ、しまった! 寝坊した!」 慌てて私は部屋の中を見回したが、もうその時には彼の姿はなかった。 ベッドのキャビネットの上に、彼の筆跡でメモがあった。 急いでそれを手にして、内容を確認する。 「仕事があるので先に部屋を出る。 支払いは済ませておいたから心配しなくていい。 またいつか、会えることを楽しみにしている」 ……そうか。もう彼は部屋を出たんだな。 私は便箋をたたもうとして、もう1枚メモが

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第25回 新沼文世−6 彼は逞しい腕を私の背中に回した。そして自分と同じタイミングで、私の上半身を抱きかかえて起こした。 「わかった。なるだけ君が痛がらないようにするから」 耳元で囁くと、ゆっくりと私にキスをした。再び私をベッドに横にすると、素早くコンドームを装着した。 「最初は痛いかも知れないけど、すぐに気持ちよくなるから」 彼は私の中に入ると、ゆっくりと腰を動かした。 「ウウッ! ウウッ!!」 「ウグッ! ウグッ!!」 彼が私の中で動くたびに、強烈な痛みが走る。 彼

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第24回 新沼文世−5 「学内でも、内部生は固まって行動するんだ。おまけにうちは、附属校がいくつもあるんだけど、彼らは彼らで出身校別にグループを作っている。それだけでも問題なのに、彼らは普段から仲が悪くて、お互いがお互いを見下している」 「ああ、それなんかわかる気がします……」 彼の言葉を受けて、私も相づちを打った。 「私も女子校出身者ですけど、女子校って所属するグループが違うと、お互いに陰口を叩いていましたね。とにかく陰湿で陰湿で……」 私ははーっと、ため息をついた。

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第23回 新沼文世−4 このパーティーも一応、業界関係者のために開催されたものだ。二人きりで長い間、いっかっしょで話し合う姿を誰かに見られたら、なにを噂されるかわかったものではない。 「引き留めてしまってごめんなさい。私も別件があるので、今回はこれで失礼します」 と、舩見さんは頭をぺこりと下げた。 「いえいえ、私のほうこそ。ここで簡単に、打ち合わせをしておきたい人もおりますので」 と、私も応じる。 私が移動しようとすると、舩見さんが私を呼び止めた。 「せっかくなのだから

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第22回 新沼文世−3 そして、その年の9月下旬。 そのファッションブランドが開催したショーは、無事に成功した。 来場者たちは、口々にブランドの先進性、前衛性を褒めそやした。 そしてその夜、都内の一流ホテルで、打ち上げパーティーが開催され、私も関係者の一員として、その場にいた。 もちろん、舩見さんもその場にいた。例によって例のごとく、彼のそばには複数の女性がいた。 私は彼を会場内で見つけると、いそいそと彼のそばにすり寄った。 「舩見さん、今日はお疲れ様でした。ショーが成功

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第21回 新沼文世−2 肩には「ソフトシャンタンフラワー」といわれる、肌の見える白い刺繍が施され、深草色の生地に、同じ色のリボンがついたフィット&フレアーのワンピースを纏ってパーティー会場に現れた私を見た知人たちは、みな驚いた。そして一斉に私のそばに駆け寄った。 「文世の今日の格好さ、お前にしては大胆だね」 「文世、色っぽい」 「なんか、イメージが変わったね」 口々に褒めそやす彼女達に、私は 「うん、もう……みんなお世辞ばかり言って……」 と、思わず言い返した。 「そんな

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第20回 新沼文世−1 「新沼先輩、今日はお疲れ様でした」 私は後輩の一人に声をかけられ、びっくりしてあたりを見回した。 「ああ、お疲れ様。また明日」 「先輩、明日は私ずっと出先です。ひょっとしたら、編集部には顔を出せないかも知れないので、よろしくお願いします」 「そうなんだ。じゃあがんばってね」 「はい先輩、先輩も明日は別の現場なんですよね。お互いがんばりましょう」 私に挨拶した後輩は、にっこり笑って頭を下げる。 「先輩、時間がとれたら一杯やりません? 話したいことが沢山