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半歩でも一歩でも前に出ようとした、そのプロセスの一瞬一瞬が人生だよ

私は、311 東日本大震災で人生が変わった方々にインタビューをさせていただき、それぞれのお話に基づいて曲を作る、という活動しています。その組曲「希望の光は消えない - Unbreakable Hope and Resilience」の発表がいよいよ4月19日に迫っています。

今日はその初リハーサルでした。

「私なんかに何かできるのか」との戦い


この短いビデオは、福島第一原発からたった5kmのところにあった教会を率いていた佐藤彰牧師のお話に基づいて作った曲の、一番終わりの部分です。

https://www.instagram.com/p/CbtXdTNvTd6/



彰牧師が率いていたのは毎週200人が集まる大きなチャーチでしたが、地震、爆発、津波で、たくさんの方が被害に遭い、誰がどこに避難したのか全く分からない状態になり ... 当然街には足を踏み入れることもできません。全てを一度に失い、家族のように思っていた200人のみなさんは居場所がわからなくなり…。

壮絶なお話すぎて、3回お話を伺いましたが、毎回帰宅すると熱が出ました。私なんかが音をつけられるようなお話じゃない、とも、何度も思いました。

それでも、曲にしたいと思った理由は、人間はすごい、と思ったからです。

どうしてこんな体験をされているのに、希望の話ができるのかな



彰牧師には3回も取材をさせていただいたのですが、毎回、色々なお話の最後は、希望と感謝と愛の話になるのです。こちらのドキュメンタリーにも、彰牧師と一緒に避難された方が私の人生で最良の一年だったとおっしゃっているシーンが出てきます。

これは、衝撃でした。

言葉にも音にも出来ない感情ばかりが押し寄せてきて、書こうとすると涙が出てしまったり、ショックが蘇ったりして、作り始めることすら出来ない日々が続きました。やっと作りはじめることが出来たのは最近で、でも、どのように曲の中のお話を語っていったら良いか迷いつづけていたのですが

実はリハーサル前夜の昨晩、急に曲の終わりを思いつきました。

それで必死で書き続けて、曲を仕上げ、深夜にプリントし、リハーサルに持ち込みました。私の熱意を分かっているメンバーの皆が、共に真剣に取り組んでくれて、本当にありがたかったです。

リハーサルにて。真ん中にいるのが私です。やっとこの体験が、私の中で少しずつ昇華できるようになってきているのでしょうか。


以下はインタビュー中の彰牧師のことばより。去年発売した本『YOUR FUTURE STORY - あなたのこれからのことを』の中にも、収めました。

「涙を拭いて、半歩でも一歩でも前に出ようとしたそのプロセスの一瞬一瞬が人生だよ、尊いよ。」

佐藤彰牧師 - 福島第一聖書バプテスト教会 Advisor 牧師


取材に際しては、福島第一聖書バプテスト教会の皆様、特に佐藤将司牧師に、本当に本当に、お世話になりました。曲を作らせてくださり、本当にありがとうございます。

コンサートは日本時間ですと4月20日朝8時、以下のリンクからご覧いただけます。視聴無料ですので是非どうぞご覧ください。PayPalを通じて寄付を受け付けできますので、是非ご協力いただけましたら幸いです。頂いたご寄付は、この曲をレコーディングして、人間の本当の素晴らしさを伝えるための活動に使用させていただきます。

※追伸:この作品の制作に当たっては、本当に精神・体力ともに極限まで突き詰めてやっておりまして、皆様の励ましが本当に力になりました。コンサート終了までまだまだハードな日々が続きますが、準備をがんばります!いつもありがとうございます。

リハーサルに向かう前、楽譜を揃えて数えて、記念に撮った写真を貼っておきます。私にしか分からないことだけど、手も足も顔もむくみでいっぱい…ここから疲れを取って、また次のリハーサルも本番もがんばっていきます!


上限はありません!サポート本当にありがとうございます(*^-^*) 大変大きな励みになります!