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〔詩〕いのちの山


とうとい命

かけがえのない命


山積みにされる


意思を持てなくなった命は

何処へ?


深くもなく

浅くもない穴へ

重なる命

積み上げられて


或いは


火の中へ 無かったことに


その人の人生


その人の家族


その人の恋人


その人の友人


生きた証は


残された人の記憶から


消すことはできないのに



戦火で赤くなった国は

少し前まで

美しい夕陽に包まれていた


支援というポストカード


「お元気ですか?」と綴ってみる


そんなことしか出来ないけれど


あなたとの記憶を私の中に


私との記憶をあなたの中に


留めておきたくて……



























実冬の文章や朗読がいいなって思っていただけたら嬉しいです。 お気持ちは、自分へのご褒美に使わせていただきます😊