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しっぽ



あなたが


触れて欲しいと


ねだるから



私は


あなたの



心のしっぽに


そっと触れることが


赦されたような


そんな気持ちになったのです



それは


夕焼けに見る茜雲


それは


月を愛でる静けさ



それは


雨の日の気怠さ




優しく


穏やかな時間が


二人の間に


ふわり


舞い降りたから



ゆっくりと



琥珀色に染められていく街を

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