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#20 TOHOシネマズ西宮OS

西宮の映画館

 今回は、とうとう大阪から北西に飛び出しまして、兵庫県は西宮市の映画館、TOHOシネマズ西宮OSです。「大阪南部の民には淀川越えはハードルが高いとか、淀川のすぐ北の十三ですら遠いとか言ってたくせに」という声が聞こえてきそうですが、実は10年くらい前から、TOHOシネマズ西宮OSには遠くてもちょくちょく行っていました。

TOHOシネマズ西宮OS
https://hlo.tohotheater.jp/net/schedule/064/TNPI2000J01.do

TOHOシネマズ西宮OSの場所

 TOHOシネマズ西宮OSは、阪急神戸線の西宮北口駅にある阪急西宮ガーデンズという商業施設に入っています。阪急西宮ガーデンズは、阪急百貨店とたくさんの専門店街が入っている巨大なショッピングモールで、私はなんとなく洗練された空気を感じます。ここ最近、私はあまり行っていないのですが、数年前までのよく行っていた頃は、「関西初出店」などと話題になっているお店もあり、南大阪のショッピングモールよりも流行の先をいく印象を受けていました。

 西宮北口駅までは、特急に乗れば梅田から15分とかからずに行けるため、兵庫県といっても案外近いなと感じる場所です。西宮北口駅から阪急西宮ガーデンズまでは、動く歩道や屋根のある陸橋でつながっていて、駅の改札からの案内表示もわかりやすいため、雨に濡れることなく、迷うことなくたどり着けます。ただし、阪急西宮ガーデンズは広大で、映画館はショッピングモールの一番奥のほうにあるため、駅から阪急西宮ガーデンズの入口までと同じくらいの距離を、ショッピングモールの入口から映画館まで歩くことになります。

 余談ですが、西宮北口駅は、映画化された有川浩さんの小説『阪急電車』の舞台になった阪急今津線も通っています。西宮北口駅に行くたびに、今津線に乗ってロケ地巡りをしてみたいな、なんて思いつつ、私はいつもTOHOシネマズ西宮OSに向かっています。

会員制度・シネマイレージ

 TOHOシネマズ西宮OSには、TOHOシネマズ共通の会員制度があります。詳細はTOHOシネマズなんばの記事をご参照ください。

サービスデイ・割引サービス

 TOHOシネマズ西宮OSのサービスデイや割引サービスもTOHOシネマズなんばと同様ですので、こちらもTOHOシネマズなんばの記事をご参照ください。

午前十時の映画祭

 いつも、「淀川を越えて北に行くのは大阪南部の民にはハードルが高い」とかボヤいている私が、なぜ兵庫県にあるTOHOシネマズ西宮OSまではるばる映画を見に行くようになったかというと、きっかけは午前十時の映画祭でした。

午前十時の映画祭
http://asa10.eiga.com/2010/

 午前十時の映画祭が始まった2010年当時は、全国で25の映画館でしか上映がなく、大阪の上映館はTOHOシネマズなんばのみでした。また、近隣では兵庫県のTOHOシネマズ西宮OSと、京都のTOHOシネマズ二条のみが上映館になっていました。大阪ステーションシティシネマジストシネマ和歌山が午前十時の映画祭の上映館になったのは数年後のことで、最初の年は難波以外では西宮が一番近くの上映館でした。

 しかも、第1回の午前十時の映画祭の頃は、まだ今のようなデジタル上映ではなくフィルム上映でした。このため、第1回の頃は、1週間ずつ上映される50作品の貴重なフィルムプリントが、全国25の上映館を順番に回っていくローテーションの上映スケジュールが組まれていて、25の上映館すべてで午前十時の映画祭の年間上映スケジュールが異なっていました。

 何が言いたいかというとですね、このような上映のしくみのために、ある映画館では午前十時の映画祭の開幕直後に上映される作品が、隣の映画館ではその数週後に上映スタートとなり、別のどこかの映画館では約1年後の最終週に上映される、なんて上映スケジュールになっていたわけです。そしてこのとき、私が一番見たかった『レインマン』が、TOHOシネマズなんばでは約1年後の最終週頃の上映となっていて、TOHOシネマズ西宮OSでは開幕直後の上映となっていました。

 ダスティン・ホフマンとトム・クルーズが主演でアカデミー賞にも輝いたバリー・レビンソン監督の『レインマン』がですね、昔から私は大好きでして。どれくらい好きかという話を始めると終わらなくなるので割愛しますが、この作品をビデオでしか見たことがなかった私は、死ぬまでに一度映画館のスクリーンで見たいと思いつつ、きっとそんな日は来ないだろうなと思っていました。

 その『レインマン』が第1回の午前十時の映画祭の上映ラインナップに入っているのを知ったとき、これを映画館で見られる日が来るなんて!と歓喜しました。でも、TOHOシネマズなんばでは、約1年後の午前十時の映画祭の終わり頃にしか見られないとわかり、「そんな、1年後だと交通事故にでも遭って、この世にいないかもしれないのに!」なんて思いまして。一方で、TOHOシネマズ西宮OSまで行けば開幕直後に見られる、となれば、もう行かない手はないわけで。しかも、開幕直後にTOHOシネマズ西宮OSで見て、約1年後の閉幕間際にもう一度TOHOシネマズなんばで見られるなんて、こんなに幸せなことはない、と思いまして。これが、私がはるばるTOHOシネマズ西宮OSまで行くようになったきっかけです。

 その後もたびたび、TOHOシネマズなんばで見逃した午前十時の映画祭の上映作品を西宮まで見に行くようなことをしていたように思います。そういえばここ最近は、TOHOシネマズ西宮OSに映画を見に行っていなかったな…と思ったら、たぶん午前十時の映画祭の上映をジストシネマ和歌山に見に行くようになったせいですね。書いていて納得しました。

幅広い上映ラインナップと魅力的な店舗

 ここまで読んできたみなさんは、一体何の話を聞かされたんだろう?と思っていそうな気がしますので、私の思い出話から映画館の話に戻ります。

 TOHOシネマズ西宮OSは、12スクリーンあってMX4Dも入っているため、いつでもTOHOシネマズなんばとTOHOシネマズ梅田の上映作品を合わせたような幅広い上映ラインナップがそろっています。10年前の午前十時の映画祭をきっかけに行くようになった私ですが、見たい作品がちょうど都合のいい時間に上映されていたりすると、梅田からここまでちょっと足をのばそうか、午前十時の映画祭の上映作品を見るついでにもう1本見て帰ろうか、なんて感じでよく行っていました。また、映画を見に行くたびに目新しいスイーツのお店に入ったり、雑貨屋さんに入ったり。阪急西宮ガーデンズは1日中いても飽きないので、ここだけで映画もショッピングも大満足できます。

※料金やサービスは、2020年4月現在の情報です。

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