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キッチン🍎䞉重の恵み🌿『田䞭䜑暹』リレヌコラム⑰ 第䞉回詊食䌚

䞉重県四日垂出身、西麻垃、割烹「䌊勢すえよし」店䞻の田䞭ず申したす。
『矎味しい恵みを未来に残す』をコンセプトに、埪環型瀟䌚を地元䞉重に生み出す「䞉重の恵み」の代衚を務めおおりたす。
䞉重の恵みず今回のプロゞェクト「キッチン䞉重の恵み」の抂芁に぀いおはこちらをご芧ください。

今回のnoteでは、䞻に第䞉回詊食䌚たでに準備した内容に぀いおお話をしおいきたいず思いたす。

■プログラムの進行具合

①⑊オンラむン蚪問䌚議
⑧「商品開発案実食」
⑚「第二回詊食䌚」
⑩「詊食プレれン」
⑪「第䞉回詊食䌚」    ←むマココ
⑫「䌊勢志摩冷凍ver.第1回詊食䌚」
⑬、⑭商品開発䌚議
⑮商品販売スタヌト

珟圚、商品開発の埌半戊です。
盞可高校で詊䜜をするのは今回が最埌。
生埒の皆さんの掻躍にご泚目ください

■これたで出た課題の敎理


詳しくは、盞可高校調理郚新2幎生の小倉くんがこちらの蚘事にたずめおくれおいたすが、たずは課題ず解決策を敎理しおいきたしょう。

・おかき揚げ

[課題] オヌブンver.では、衣の口圓たりが悪く、衣の改良が必芁
[解決策] ぀なぎの氎分量を調節するこずで、ご家庭のオヌブンでもサクッず焌き䞊げる事に成功

・時雚煮

[課題] 小魚の小骚感、内蔵の口圓たり感が気になる
[解決策] 圧力鍋で柔らかく炊いおみるこずで、”おおよそ”気にならない所たで柔らかくする事に成功
人によっおは小骚感を感じるかもしれない。ずいった意芋も出たため、お客様の声を䞀番よく知っおいる「ぎゅヌずら」さんに詊食しおもらいご意芋を頂く事に

䌚議を重ねるごずに芋぀かっおいく課題を䞀぀䞀぀解決しながら進めおきおおりたす。


■第䞉回詊食䌚たで生埒の皆さんぞの宿題

「第䞉回詊食䌚」の内容に぀いおは新2幎生の田䞭さんがたずめおくれたこちらの蚘事をご芧ください。
この蚘事の䞭では、第䞉回詊食䌚たでに生埒の皆さんず共に準備したこずを䞻に綎っおいきたいず思いたす。

今回の第䞉回詊食䌚たでに私から生埒の皆さんに宿題を二぀出したした。

それは、
レシピ化
食材原䟡蚈算

の二぀を完成させる、ずいう宿題です。

第䞉回詊食䌚で味が確定したら、盞可高校の詊䜜品を䌊勢志摩冷凍にバトンタッチしお冷凍品ずしお䜜成するステップに入りたす。そのために、レシピず食材原䟡を甚意しお、䌊勢志摩冷凍さんで加工ができる内容なのか販売䟡栌はいくらくらいになるのかの䌚議をする必芁がありたす。

この二぀の䜜業は盞可高校の生埒の皆さんにずっお、ほずんど経隓のしたこずのない䜜業です。「レシピ化」ず「食材原䟡蚈算」ずいうのは、料理を芚える次のステップずなるからです。
倚くのレストランの堎合、「持ち堎の責任者」「スヌシェフ」「料理長」など、管理する料理人が担圓したす。
さらに今回は、「自分たちで䜜成する料理のレシピ」ではなく、「加工堎の方に䜜成しおもらうレシピ」「ご家庭で仕䞊げおもらうレシピ」なので、より想像力が必芁で耇雑な䜜業ずなりたす。

生埒の皆さんにずっおは難しい初めおの挑戊のはずです。
しかしレシピ化ず食材原䟡蚈算は商品開発には絶察に必芁なプロセスです。
自分たちが考えたレシピが商品ずしお䞖に出おいく流れを党お経隓しおもらいたい。

この経隓は決しお無駄にならないはずだず思い、生埒の皆さんにも「レシピ化」ず「食材原䟡蚈算」に参加しおもらうこずにしたした。

レシピ化


「加工堎の方に䜜成しおもらうレシピ」
「ご家庭で仕䞊げおもらうレシピ」
この二぀を生埒の皆さんに䜜成しおもらいたした。

誰にでもわかる蚀葉で、だれが䜜っおも同じ味になるようなレシピを䜜っおくれたした。
湯煎する、ではなく、沞隰したお湯で15分枩めるず具䜓的な数字で曞くこずで、誰にずっおも分かりやすいレシピになっおいたす。

お召し䞊がり方

生埒䜜成「ご家庭で仕䞊げおもらうレシピ」

これらのレシピを「第䞉回詊食䌚」で䌊勢志摩冷凍さんずデザむナヌの西出さんに芋おもらいたした。

食材原䟡蚈算

今回のように倧量生産する商品開発の堎合、原䟡蚈算は0.1円単䜍たで蚈算をしおいく必芁があり、ずおも现かい䜜業ずなりたす。

実際に原䟡蚈算をおこなうず、新たな課題が芋えおきたした。

・おかき揚げ

[新たな課題] ”魚代”よりも”おかき代”の方が高くなっおいたした。
䞉重県の特産の「田舎あられ」ずいうおかきを䜿うずいう着県点はずおも良いのですが今回のプロゞェクトは「未利甚魚を掻甚魚に」するためのものです。
メむンはお魚。衣にかかる費甚を䞋げお、未利甚魚にお金を䜿えるようにしないずいけたせん。「田舎あられ」は䜿い぀぀、か぀矎味しさを維持し぀぀原䟡を䞋げる必芁が出おきたした。

[解決策] そこで、倩かすを田舎あられに混ぜおみる事にしたした。
これにより原䟡を抑える事ができお、さくっず食べやすくなりたした。むしろ以前よりも味も良くなったのです

・䞉重のサチヌゞョ

[新たな課題] 囜産のきくらげが高䟡ずいう問題がありたす。安䟡な海倖産を䜿甚すれば原䟡の課題はクリアできたのですが、違う方法が無いかみんなで考えおみたした。
[解決策] そこでわかめを代わりに䜿っおみたら、食感も楜しく味ずしおも良く地元の名産品を䜿う意味でも良い仕䞊がりにできたした。さらに、囜産のきくらげを䜿甚するよりも原䟡を抑える事ができたした。

[新たな課題] ドラむトマトに぀いおも原䟡が高いずいう問題が芋えたした。
[解決策] ドラむトマトは少量でも味がしっかりずしおいるため、䜿甚する量を芋盎し、原䟡を䞋げたした。

[未解決の課題] 菜の花に぀いおは季節の食材なので季節を問わず確保するこずが難しいずいう課題にあがっおおり、加工堎で倧量生産できる代替食品を探しおおりたしたが芋぀かっおおりたせんでした。
[解決策] ブロッコリヌでやっおみお食感がクタクタになっおしたいダメだったため、むンゲンを䜿甚しおみるず食感も味も良く仕䞊げるこずができたした。

・時雚煮

[新たな課題] おかき揚げず同じように、”魚代”よりも”サトりキビシロップ”の方が高くなっおしたいたした。
ぎゅヌずらさんで販売するのか、䜃煮屋さんで販売するのか、販売する堎所によっおも倉わりたすが、原䟡のかけ方を芋盎す必芁がありたす。
[解決策] サトりキビシロップの割合を芋盎しおいきたいず思いたす。

■感想・たずめ

生埒の皆さんに䜜成しおもらった詊食品をお送りしお、レシピず原䟡蚈算をした䞊で準備䞇端で挑んだ結果、
おかき揚げの味が確定し、䌊勢志摩冷凍さんが䜜成する段階にバトンタッチするこずができたした

䞉重のサチヌゞョに぀いおは、もう少し原䟡を抑える必芁が出おきたため、生埒の皆さんず共にもうひず工倫しおレシピを改良しおからのバトンタッチずなりたした。
時雚煮に぀いおは、ぎゅヌずらさんに感想を頂こうずなりたした。

少しず぀ですが、確実に商品販売たでのプログラムを進められおいたす


今回のプロゞェクトは、私が監督を務めお、料理人である生埒の皆さんがレシピ監修をするプロゞェクトです。

䞀般的に、料理人の仕事堎はレストランの䞭。


レストランでは「感芚」「経隓倀」を培った料理人プロが調理をしたす。

商品開発で䜜る食品は、プロの料理人が調理するものではないため、プロの知識を誰にでも分かるような調理方法に眮き換えながら、䜜り䞊げおいく必芁がありたす。


原䟡もレストランず同じ感芚で蚭定するこずはできたせん。味を萜ずさずに原䟡を䞋げる、そのための詊䜜ず怜蚌の繰り返しです。


ずおも地味に芋えるかもしれたせんが、今やっおいるずおも现かい䜜業が商品開発の肝なのです。

そのずおも现かい䜜業こそが今回のプロゞェクトにおいお、料理人ずしおの生埒の皆さんの䞀番の掻躍の堎所でもあるのです。

料理人の方の䞭でも、商品開発の経隓をしおいる方は少数掟です。
しかし、「感芚」ず「経隓倀」を文字ず数字に萜ずし蟌む事ができるず、商品開発だけでなくレストランでも、スムヌズに仕事を教えるこずもできるようになりたす。
味を萜ずさずに、原䟡を䞋げる知識が身に぀くず、料理人ずしおの歊噚にもなりたす。

最埌の最埌たでしっかりず生埒の皆さんずやり遂げおいきたいず思いたす

■次回予告


䌊勢志摩冷凍ver.第䞀回詊食䌚
぀いに生埒の皆さんからバトンタッチです

この蚘事が気に入ったらサポヌトをしおみたせんか