IT今昔物語ってわけでもないけど、通信機器の思い出話をちょっとしよう
スマホがいきなり逝ってしまった。
私は在宅の個人事業主でほとんど外出しないし、通話はガラケーなので心底困ることはない。が、若干依存気味の私は手持ち無沙汰ではある。
若い人達にとってスマホがある生活は当たり前だと思う。まぁ、今の自分にとってもだけど。
これがない生活なんて、もう想像できない。
でも数年前までは確かになかった。
ということで、昔の通信にまつわるアレコレを振り返ってみた。
実際には私の思い出話になると思う。
私は半世紀以上を生きている。
1990年代、私が20代後半の頃は、今のような携帯電話はなかった。けど、バッテリーが大きくてその上に電話が載っているような、ごつい携帯電話があるにはあった。バッテリーにベルトが付いていて肩にかけられたような気がする。
これこれ!懐かしい。
「携帯電話・懐かしのあの端末、平成の歴史を写真で振り返る」
その頃私は東京にあるテレビ番組制作会社で働いていた。
会社に携帯電話はなく、ロケバス会社がごついそれを持っていた。一度使ったら病みつきになって、発注時は必ず携帯電話設置のバスをお願いしていた。ただし1台しかなかったようで、借りられなかったときは心底がっかりしたものだ。
太っ腹なことに、その電話があってもなくても料金は変わらなかったし、使っても後から請求されるようなことはなかった…と思う。
同時期にポケベルがあった。
テレビ局の報道記者が持たされていたのをよく覚えている。
局内の電話から記者のポケベルを鳴らす際、使い方をよく知らない人が受話器に向かって「**さん、こちら○○です。至急電話をください!」と叫んでた時には笑ったなぁ。留守電じゃないんだからさ。
ポケベルには数字しか表示されないからね。録音機能はないから。知らないってそういうことよね。
高校生が公衆電話で列をなして使いまくってたのもこの頃だと思う。
ドラマ「ポケベルが鳴らなくて」なんてのもあった。見てなかったけど。
私がFAXに出遭ったのはこれより少し前。ワープロとの出遭いと同時期。
FAXも当時は便利だと思ったものだ。我が家にもまだある。
ドラマ「愛していると言ってくれ」でも大活躍してたよね。
ワープロは、本体もフロッピーも大きくてね。フロッピーはシングルレコード(これもまた古い話しで)ほどのサイズだったような気がする。
テレックスなんてのも局にあって、何て便利な!と感嘆したっけ。使ったことはないけど。
インターネットは、今ほど普及してなかったけど部署によっては開通してたみたい。まだワープロが主流だった頃。
番組制作に欠かせないリサーチは、電話をかけたり、局内の資料室や国会図書館に行ったり。人によっては大宅壮一文庫も。
私が辞める直前くらいに所属部署にパソコンが入って、ニフティの新聞記事検索?を使えるようになった。
あまりの便利さに驚嘆したのをよく覚えてる。移動せずにその場で情報を得られることの素晴らしさは、今の時代ではもうそのありがたみが薄れてるよなぁ。できて当たり前だよね。
私の記憶が正しければ、1990年代半ば当時のネットは文字だけの味気ないものだったと思う。今のような総天然色?の画像なんてなかった。
動画だって普通に見られる今、あの頃に比べたら隔世の感を禁じ得ない。
しかも、会社のパコソンは限られた人しか使えず、頻繁にパスワードが変えられていた。今のようにインターネットが使い放題ではなかったからね。
私が携帯電話を初めて買ったのはパソコンより早かったと思う。都内から田舎にUターンした後のことだ。
その前から、都内のテレビ関係者が持ち始めていて、私が勤めている頃に普及していれば、ストレスもかなり軽減されていただろうにと臍を噛んだものだ。
携帯電話がない時代は、外出しているボスなどに用事がある場合、出先がわかっていれば、そこに電話して繋いでもらったり、まだそこに着いてなければ「そちらに着いたら**から社に電話するように伝えてください」なんてお願いしたり。
その人が折り返し社にかける場合は、出先の電話を借りたりしていた。
実家暮らしのボーイフレンドの家に電話をするのだって結構緊張したものだ。ほぼほぼお母さんが出るからね。今は気楽でいいよね。
パソコンを初めて買ったのは20年弱前か。まだブラウン管モニターだった。ネット環境はADSLだったと思う。
「日本におけるインターネットの歴史」
Eメールは感動ものだった。
海外の友人とのやりとりも簡単だし、距離関係なく世界中の人とつながれるんだもん。電話と違ってお金がかからないし。
しかも、スカイプなんてものが普及して、国際結婚した人とその家族は相当助けられてると思う。妹が海外に嫁いだ私はスカイプさまさま。
妹とは頻繁に話してるし、かわいい姪と甥の顔を見ながらおしゃべりできるし、これがない生活は考えられない。
昔は電話か手紙だもんね。想像しただけでもため息が出るわ。
そして、スマートフォンの普及。
メールのやり取りだってスカイプだって、スマホがなかった頃は固定された場所のパソコンを使うか、かさばるパソコンを持ち歩くしかなかった。けど、持ち運びにもストレスのないスマホのお陰で、いつでもどこでもやり取りが可能になって、ありがたいを通り越して空気のような存在になりつつある。いやいや、感謝しないといけないね。
これを書いている途中で代わりの端末が届いた。昨日壊れて今日届くって素晴らしい。補償を付けてたからかな。
因みに、通話もSMSも使えない格安SIMを使用している。
セットアップ完了。
滞りなくできたけど、LINEだけはどうしてもログインできなかったので諦めた。
でもおかしいんですよ。
ガラケーの方だけど、電話番号は登録してあるし、メールアドレスもしてるのに、どちらも登録されてないと言われてしまったのだ。
LINEはあまり好きじゃないし、最近はほとんど使ってないのでこのまま放置だな。
その内、通話もSMSもOKのSIMに変えるつもり。
しかし、私が子供の頃に、こんなに便利な未来が来るとは思ってなかったなぁ。あまり未来に思いを馳せることもなかったような気がしないでもないけど。
いやあ、どうでもいいことを長々と、しかもダラダラ書いてしまった。読み返すのもめんどくさい(笑)
自分のための備忘録として残しておくね。
最後に…
本当に現在のネット環境には心から感謝している。
これがなかったら、会社を辞めて個人事業主になるという発想にはならなかったと言い切れる。
ありがとう!インターネット。
長沼美恵/Mie Naganuma
ウェブサイト
https://heart-ikiiki.amebaownd.com/
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