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アメリカ中間選挙を解説してみた

現在アメリカは中間選挙の真っ只中。
テレビでは連日その模様が報道されています。かなり大きなイベントですね。
ですがみなさん、中間選挙って具体的に何をするものかご存知ですか?
大統領の信任投票?最近よく聞くワードですね。
このノートではそんな中間選挙とは、という所に焦点を当て、わかりやすく解説していきます。

〇議員選

アメリカ中間選挙で行われることとして「議員選」があります。(知事選なども行われるのですが、今回はそちらは省きます。)
今回の議員選では、下院435議席と上院33議席が改選されます。
これは下院においては全議席改選、上院においては三分の一が改選されることとなります。
大統領選を除いては一番大きな選挙です。
ちなみに、上院と下院についてはご存知ですか?
上下との名前がついていますが、関係性に優位があるわけではありません。どちらかといえば下院の方が優位であるとみなされます。下院には予算審査の権限も付与されています。
両方の違いとしてあげられることはまず、議会の成り立ちが異なっています。
上院は各州から選ばれた代表により構成されます。議席は人口に関係なく、各州2人です。
一方で下院は州にかかわらず、選挙で選ばれます。人民の代表としての側面が強いです。
上院と下院の任期ですが、前者は六年、後者は二年となっております。
現在の議席割合においては、上下院両方において多数党が共和党です。
現在のアメリカ合衆国大統領である、ドナルド・トランプ大統領の党です。
もちろん、議会に自分の政党が多ければ、大統領の意見は通りやすくなりますよね?
トランプ大統領の政策がスムーズに通っている理由はここにあります。

〇注目点


では、続いて今回の中間選挙で注目すべき点をお伝えします。
それはズバリ、共和党の議席を占める割合がどのように変化するのか
ということです。
共和党の議席数がもしも、民主党より少なくなれば・・・
当然、トランプ大統領の意見・政策は通りづらくなります。
日本で言うようなねじれ国会状態が登場します。
現在は共和党が多数政党であるため、比較的トランプ大統領の意向が反映されやすい状況にあるといえます。
中間選挙において、「大統領の信任投票」とよく呼ばれる所以はここにあります。
現在の選挙予測としては、民主党が下院を奪回することが考えられておりますが、一方、このまま共和党が多数党を形成することなる場合も分考えられます。
そうすれば共和党、トランプ政権の意向が反映されやすい状態が続くのでしょうか?
そうではありません。
なぜなら、アメリカの議会に党議拘束が存在しないからです。
日本の議会においては党の意向がその党に所属する議員の意向であるとの考えがありますが、アメリカはそうではありません。
共和党の議員が言ってしまえば、トランプ大統領を裏切る選択をすることも考えられるのです。
仮に共和党の優位が続いても、共和党内の反トランプ派の力が増せば、今までのようにはいかなくなります。
ゆえに、今回注目すべき点は、共和党の議席数のみならず、その内訳も関わってきます。

〇前オバマ政権の中間選挙
ここで、参考として前オバマ政権における中間選挙の解説を行っておこうと思います。
2014年の11月4日。オバマ政権二期目の中間選挙が行われました。
ここでの選挙において、共和党が上院で52議席を確保して過半数を獲得、下院でも議席を伸ばし、243議席を確保しています。オバマ政権二期目は、共和党が上下院において過半数を獲得した状態で始まりました。
オバマ前大統領はこの選挙においてあまり好ましくない結果を残しています。
ですが、中間選挙において、多数党の割合が変化するのは通常であり、大統領にとって苦しい戦いになることは珍しいことではありません。
オバマ政権の前に当たるブッシュ政権(二期目)も同様に議席を獲得できずにいます。
この背景として考えられるのは、人民の政治に対する不信感や、未来に対する不安感です。
トランプ政権のこれまでトランプ大統領の掲げた今までの政策はどのようなものだったでしょうか?
「インフラ投資」「メキシコとの間に壁を建設」「大型減税」「NAFTA新協定」などなど・・・
今回、政策の内容は詳しく説明はしませんが、「あれ、そういえばどうなってるんだろう?」というものもありますね。
インフラ投資は言葉だけが一人歩きしているものの、内容がついてきていません。
メキシコとの壁建設はとりあえずの試作品が作られているのみです。
大統領選において大々的に掲げた政策であっただけに、それを支持していた支持者たちはどう考えるでしょうか?

〇トランプ政権のこれからと日本への影響


中間選挙は、アメリカの有権者たちが初めて、トランプ大統領に有権者の力を持って戦える舞台です。
共和党が議席を獲得できなければ、トランプ大統領は民主党の厳しい眼差しに晒され、今までの方針を持続することは難しくなるでしょう。
今回の中間選挙でトランプ政権の強硬的姿勢が変化するかもしれません。
中間選挙の後に待っているのは、2020年の大統領選です。
日本では東京オリンピックが開かれる年ですね。
トランプ大統領の対抗馬が誰になるかは定かではありませんが、トランプ大統領はおそらく二期目を目指すでしょう。
その際に今回の中間選挙結果が大きく起因します。
特に議員選と並行に行われる知事選において選出された知事が大統領選挙の支援を行うことが通例ですので、その際の足がかりを手に入れられるかが問題となってきます。
また、中間選挙の日本への影響についてです。
これに関しては、中間選挙の結果から、政策がどのように変動するのかが鍵となってくるため、現時点において何がどうなるという具体的な予測はできません。
現在考えられる影響としては、株価や為替の動きです。
民主党が過半数を占めるなどの要因で、大統領の政策遂行がうまくいかなくなれば、その煽りを受けて株価や為替の変動が起こり得ます。
中間選挙の年は株高になりにくいというような市場のアノマリーも存在します。
日本への影響が考えられるとしたら、そこからの経済的な影響でしょう。
いずれにしろ、投票結果が出るまではわからないことだらけです。まだまだ注目すべきことはたくさんありますね。
トランプ大統領のこれからがどうなるか、未だ予測不可能な点が多いですが、次の大統領選挙に向けた動向に注視していきましょう。

参考
時事ドットコムニュース(https://www.jiji.com/jc/graphics?p=ve_int_america-
presidentinauguration2017-top)
WEDGE(http://wedge.ismedia.jp/articles/-/4424)
CNNPolitics(https://edition.cnn.com/2018/11/05/politics/donald-trump-voters-decision-tuesday/index.html)
Zuuonline(https://zuuonline.com/archives/11927

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