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Vol.2 仕事とプライベートの狭間で:家族がいるから

明けましておめでとうございます。お正月は家族とまったり過ごしているHANABIです(これは、確実に「働き方改革」の成果ですね)。
noteを覗きに来たあなたと一緒に、「仕事とプライベートの狭間で」という、日本社会が抱えるグレーゾーンのテーマを考えていこうかなと思います。

教師という仕事だけではないかもしれないけれど、仕事とプライベートには境界線があってないように感じます。そんな、普通の中学校教師が考える、夫や父親としてのあり方を年始に綴ってみます。

「自分もそうだな~」と共感していただけたり、「HANABIもっと頑張れよ」とあなたなりの意見を持ってくれたりする人がいたら嬉しいです。

ボクと妻

2022年8月で結婚10周年を迎えるボクたち夫婦。幸せな時間を過ごせているのは、やっぱり妻がいるおかげです。

ワークライフバランスと言われて久しいけれど、家庭を顧みずに仕事に邁進してきた典型的日本人であるボクとの生活は、どうなんだろうか?社会科に関わる学会発表、土・日曜日と関係なく活動してきた部活動の指導など、家族を大切にしてきた人生とは決して言えない。きっと仕事仲間や友だちとの間で、「うちの旦那はさぁ〜・・・」と愚痴をこぼしまくっていることは想像に難くない。

SDGs的に見ていくと、完全にアウト。そういう反省から、環境を変えた2021年からは、プライベートで実践していくことの難しさを感じながらも、少しずつだけど、家族のためにボクなりにできることを増やしている最中です(世の中の女性からは「甘え」と思われても仕方ないか・・・)。

それでも、やっぱり妻には頭が上がらない(あまりそういう姿を見せたことはないけれど)。結婚をしてから子宝に恵まれたものの、両立は難しく(この難しさが日本社会のダークな部分)、大学卒業後に就職した地元の一流企業を退社。その後、中学校教師の安い給料では生計が成り立たないとう現実と向き合うことになり、非正規雇用から再スタート(一旦退職してしまうと、なかなか正規雇用では戻れない現実)。

「昼間の仕事」が終わったら、夕食の準備等の「家での仕事」が待っているので、帰りの車の中から「お母さんの顔」に変身。一日を振り返ってみても、一人の女性という「個人」の姿で過ごす時間はなかったのではないか。ボクが「中学校教師だから」という言い訳をするつもりは毛頭ないが、現在の職場に変わってから、そういう現実を直視する機会が増えた。申し訳ない気持ちでいっぱいであるとともに、どうにかしないと・・・という気持ちばかりが高まってくる。2021年は、まだまだ妻に支えられてばかりだったから、2022年こそは何とか妻を支えていく側に立ちたいと思う。

ボクと3人の子どもたち

ここからはあまりにもプライベートな話になるので、子どもたちのプライバシーを考えながら綴っていきたい。

長男は、元気いっぱいの小学生。周りにいるたくさんの友達に支えてもらいながら、そして弟や妹の面倒をよく見ながら、毎日をニコニコしながら楽しく過ごしている。特に、粘土での創作活動がめっちゃ得意(笑)あなたが切迫流産になりかけたときのことを思うと、今の姿を見るだけで感動だよ。

次男は、少し華奢だけど心優しい小学生。コツコツ物事に取り組んでいくタイプで、長年続けている水泳は少しずつ成果が出てきている感じ。長男と一緒に始めた野球も楽しそう。将来はタイムマシンをつくるんだっけ(映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の影響)?これからが楽しみ。

長女は、ものすごくお転婆な年少さん。ジェンダー平等を無意識的に行動に移せる、SDGs女子っていう感じの子ども。生後6か月から保育園に預けられていたことで、上の二人とちがって全く人見知りをしないたくましい姿が印象的。この感じで成長していくと、どんな感じになるんだろうな~(笑)

この3人、なんと正月早々、サプライズの劇(「じゃんぐる森ぼーけんたい」という20分間の劇 笑)をしてくれたんだな~。親としては、成長を感じた瞬間だった。妻曰く、「私たちの育て方には間違いがなかった」って感じ。

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1月1日にもらった招待状など。良い思い出になりました!

でもね、長男のことに関しては、妻とよく話し合うことが多い。その内容とは「吃音」に関わること。本人もそうなんだけど、親としても「何がきっかけでそうなったのか?」と悩むことが多い。でも、noteにも参加している菊池先生の著書を読んだりしながら、親として長男をどのように支えていくかのかを真剣に考え続けた。そして今は、「吃音は個性の一つとして認めて育てていこう(決してハンデとは思わない・思わせない)」という決断をして、本人の気持ちを尊重させた子育てにシフトチェンジ!

ここからは教師目線になってしまうけれど、学校教育として「吃音」の児童生徒をどのように育てていくのかという視点があまりにも弱いように感じる。この点について、特に学校教育に携わる人たちはどう感じていますか?

本当に「当事者目線」を意識した教育ができていますか?

本当に「誰一人取り残さない」という教育ができていますか?

学校現場しかり、教育委員会しかり・・・。文部科学省から「個別最適な学び」という言葉が出ているけれど、その方向性や具体的な支援策については保護者には届いていないのが現状。

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出典:文部科学省HP(https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/senseiouen/mext_01542.html).

ぜひ、学校教育に携わる人たちは、特別な支援を要する児童生徒の育成方針を明確にして、特に学年間での引継ぎをしっかりしていただきたい。保護者の立場としては、本当に不安な気持ちでいっぱいなのだから・・・。

この辺りについては、ボク自身も中学校教師として肝に銘じているつもり。これからも、そんなボクだからこその教育を実践していき、教育雑誌や学会誌での発表だけでなく、noteでも情報を配信していきたい。

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2022年も突っ走っていけよ~!!

仕事とプライベートの狭間で充実した人生を送れていますか?

ここまで、ボクの仕事とプライベートの狭間で感じるちょっとした悩みを綴ってみた。今回の内容は、おそらく多くの日本人が抱く「見えない心の悩み」なのではないだろうか?

家族といるのに、頭のどこかで仕事のことを考えてしまう自分。

仕事をしているのに、フッと家族のことを考えてしまう自分。

日本人だけではないかもしれないけれど、こういうモヤモヤ感が半端ない状況が今のボク。妻や3人の子どもたちには申し訳ない気持ちでいっぱいなんだけれど、どうしても2つのバランスがとれていない自分がいる。

いやいや、バランスなんてとらなくていいんじゃない?

いやいや、休みのときはもっと家族のことを大切にしなくてどうする?

リトルHANABIが、ボクの頭のなかで警鐘を鳴らしている。

この内容については、まだまだ自分のなかで腹落ちするレベルには達していない。でも、竹下隆一郎さんがこんなことを言っていたことを思い出す。

考えてみてほしいのだが、私たちは1日にだいたい8時間、数十年にわたって働くことになる。人生の中で仕事場は膨大な時間を過ごす場であり、価値観も少なからぬ影響するはずだ。・・・(略)・・・私たちはプライベートと仕事の場を分けられるほど「強い」存在なのだろうか。プライベートで本当の自分と向き合い、職場ではロボットのように働くということが、本当にできるのだろうか。「個人的なこと」は、そこまで殺していけるものなのだろうか。こうしたことを根本から考え直さないといけないのは、日本型企業が、個人の価値観をおろそかに成長してきたからだ。

出典:竹下隆一郎(2021)『SDGsがひらくビジネス新時代』ちくま新書,pp.224-226.

そう、この問題は個人だけではできないこと。

日本型企業(日本型学校経営とも言うべきか?)を見直すために、文部科学省や教育委員会の通達を待つだけではなく、教師自らがどのように職場改革していけるのか(ものすごく本気で)?この姿勢がないかぎり、仕事とプライベートの狭間に存在するグレーソーンは解消されないと思う。

よし。2022年の目標の一つは、これにしよう。

*最後までお読みいただき、ありがとうございました。

今回参考にさせていただいた本

読者の皆様にとって良い1年になりますように!


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中学校社会科教師のHANABIです!学校教育の現状、中学校社会科の面白さ、自分の生徒・卒業生や全国にいる中学生へのメッセージ、時にはHANABIのプライベートまで、いろんな角度から掘り下げて綴っていきます!!SNS初心者ですが、よろしくお願いします(*^▽^*)