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令和6年度第三回三重県地域おこし協力隊交流会in尾鷲市

この交流会は三重県の「三重県地域おこし協力隊つながり促進事業」の一環で一般社団法人三重県地域おこし協力隊(以下「サポートデスク」)が委託を受けて、尾鷲市で開催をしました。
三重県内で協力隊のいる18の市町のうち、10の市町から31名の協力隊の方と協力隊卒業生の方(講師を含む)が参加しました。
【参加市町の内訳】
尾鷲市(13)、熊野市(4)、松阪市(3)、鳥羽市(1)、紀北町(2)、明和町(2)、南伊勢町(1)大台町(2)、度会町(2)、紀宝町(1)


昼食交流会

希望者は12時に集合し、注文したお弁当を一緒に食べました。今回の会場はシェアスペース土井見世という場所で、市の登録有形文化財にも登録されている貴重な建物です。和風モダニズム建築の建物に立派なお庭もあります。天気が良かったので、庭に並べた椅子で食事をとる人たちもいました。昼食の時間から、それぞれの活動の話や、開催予定のイベントの話などで盛り上がりました。

豊田宙也氏の活動報告

主に現役で活動していた時の活動について話していただきました。地域のニーズと一口に言っても、地域の中にも様々な考え方を持った人がいることなど、実際のエピソードを盛り込んで語っていただいたので、分かりやすく、共感の多い内容でした。また、県内で地域おこし協力隊の人口割合が増えていくことによって、それが大きなムーブメントになる可能性などにも言及し、横のつながりの大切さを感じられました。

浅田克哉氏の活動報告

デザイナーである浅田さんが、現役時代の具体的な活動から、現在の仕事、どのように顧客を作り実績を積んでいるか、などについて話してくださいました。元々スキルのある人が、地域おこし協力隊として活動し、起業し、定住するまでのロールモデルを示していただくような内容でした。

三鬼早織氏の活動報告

現役時代の具体的な活動から、これから本格化する体験民泊の事業について話していただきました。カフェの営業について、極力メニューを少なくすることなど、人口の少ない地域でも持続可能な営業をする具体的な方法がヒントになる参加者もいたかと思います。全体を通して三鬼さんの持っているビジョンが伝わってくる内容でした。

自己紹介

全体で自己紹介を行ないました。普段は、名前・活動地域・ミッション・出身地を紹介内容とすることが多いのですが、今回は、名前、活動地域に加えて、前職について話したので、参加者の人となりを理解しやすかったように思います。また、様々なバックグラウンドを持つ人たちが三重県の地域おこし協力隊になっているんだとわかり、希望を感じるものになりました。

交流タイム

6つのグループに分かれて交流を行ないました。交流のテーマは「地域おこし協力隊として大切にしている3つのこと」。参加者それぞれが3つのことを考えて、それをグループ内で発表し、最終的にグループの回答を全体にシェアしました。
このテーマは、「自分の意見を述べること」「違った意見に耳を傾けること」「最終的に意見のすり合わせをしてまとめること」など、地域おこし協力隊として活動していくことで重要なことを学ぶことを目的としています。
スタッフや登壇者がグループワークのお助け要員として待機していましたが、特に必要がないほどにスムーズに交流ができました。最終的に全てのグループが3つの回答を出すことができ、全体に発表しました。

交流会の感想

  • テーマについて話し合う形式を体験してみて思うのは、全員参加にする価値のある会だということです。意見を出すのが常日頃だとは思うのですが、相手が一協力隊の時というのは案外少ないので、ありがたい会だと思います。(紀宝町)

  • また皆さんとの交流の機会が持てれば嬉しいです(松阪市)

  • 今後の活動につながる人脈ができてよかったです。(尾鷲市)

  • 簡単な議題の少人数の話し合いはよかった、今後もあってほしい(度会町)

  • 雰囲気のある場所でよかった。古民家の魅力を再確認した。(大台町)

  • 皆様の活動状況をお聞かせいただけてとても参考になりました!可能であれば、協力隊後半を差し掛かったときに活動時間内で独立へ向けての時間配分はあったのか、また独立に向けて具体的なサポートはあったのか、あるのならその対象はどんな機関だったのかなどetc...準備期間のことなどを聞けたらよいなと思いました。(熊野市)

おわりに

今回は尾鷲市内に定住している元地域おこし協力隊の方々に、活動中や現在の仕事のことなどを話していただきました。地域おこし協力隊として活動していく上での考え方や、地域の人との関係性などについても話があり、現役の協力隊にとって意義のあるものでした。
また、交流タイムだけでなく、終了後も多くの参加者が会場に残って、他の参加者の方達と話をしていたのが印象的で、後々まで続くような横のつながりの種を蒔けたのかな、と嬉しくなりました。

(五十嵐ちひろ)

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