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令和6年度第二回三重県地域おこし協力隊交流会in鳥羽市

この交流会は三重県の「三重県地域おこし協力隊つながり促進事業」の一環で一般社団法人三重県地域おこし協力隊(以下「サポートデスク」)が委託を受けて、鳥羽市の離島・答志島(とうしじま)で開催をしました。
三重県内で協力隊のいる18の市町のうち、9の市町から25名の協力隊の方と協力隊卒業生の方(講師を含む)が参加しました。

【参加市町の内訳】
鳥羽市(7)、松阪市(2)、伊勢市(1)、御浜町(2)、尾鷲市(5)、紀北町(1)、度会町(1)、南伊勢町(4)、明和町(2)


船で答志島へ

参加者の方たちは、鳥羽マリンターミナルに集合し、市営定期船に乗って会場の答志島へ向かいました。約20分の船旅は非日常感を味わえます。


定期船乗り場の浮桟橋で乗船を待つ参加者。右手にはこれから乗り込む市営定期船「かがやき」がある。

昼食・自己紹介タイム

地元の仕出し屋さんのお弁当を注文し、参加者全員で一緒に昼食をとりました。昼食時間に余裕があったので、全員の自己紹介をすることにし、ひとり1分で自己紹介を行いました。

佐藤創氏の事例発表

鳥羽市の地域おこし協力隊卒業生の佐藤創氏は、中心市街地にある鳥羽なかまちにて鳥羽暮らしの魅力の発掘及び発信を担当していました。
任期中の生活パターンや、任務内容などについて話したのちに、映像・デザインスタジオとしての仕事やおにぎりカフェの経営、人材育成や空き家の活用、継続した鳥羽なかまち会の活動など、現在に至るまでの卒業後の生活についても話してくださいました。
また、先輩隊員として、協力隊現役時代に意識していたことや、気を付けるべきこと、退任後の苦労(収入が減ったことなど)などの話もあり、参加者もリアリティを持って話を聞けました。
 起業や継続した地域の活動など、協力隊としての一つの理想的な定住をしている佐藤氏の話から、地域の人との関わり方や、卒業後の仕事につながる活動のスタイルなど、学ぶ部分は多かったと思います。


スクリーン上の「鳥羽なかまち」のロゴを指し示す佐藤氏と話を聞く参加者の後ろ姿

正林泰誠氏の事例発表

正林氏は、大学院を休学して地域おこし協力隊となったため、任期を1年と設定し、離島における教育の質向上・海洋教育の推進をミッションに活動をしました。発表では、空き家の改修を行い、地域の海洋教育拠点の「ねやこや」を作るまでの過程を映像を使って紹介してくださいました。
また、自分が活動をする上で気をつけていたことを「正林流の協力隊3ヶ条」として紹介してくださり、参加者からは共感を持って受け取られていました。1年という短い任期のなかでできることを最大限に行なった事例は参加者の刺激になったと思います。

スクリーンに映して答志島の紹介をする正林氏。答志島ってどんなところ?
面積:6.98km
周囲:26.3km
人口:1800名ほど
集落構成:答志、和具、桃取の3 つの集落で構成されている。 サワラ、塩蔵ワカメ、海苔、 じゃこ、たこ、など
種類豊富な恵まれた漁場!
毎回のお分け、ありがたい!

交流タイム

ミッションの近い者同士となるように組み合わせた5つのグループに分かれて交流を行ないました。
交流のテーマは「交友関係の作り方」とし、最初に2分程度使って、自分が交友関係を作る手法と、失敗談をワークシートに書き出し、その後各グループ内で自己紹介をした後にテーマについて話し合いました。そして最後にそれぞれのグループで話した内容を参加者全体でシェアしました。
アンケートでは8割以上の方が「交流ができた」と回答しており、テーマについて話し合うことを通して、参加者同士の交流が進みました。

「交友関係の作り方」をテーマに交流をする参加者たち。

まち歩きと「ねやこや」見学

交流タイムを終えた後は、正林氏の活動場所であった「ねやこや」を目指して、答志島和具地区のまち歩きを行いました。高齢女性たちが集まっている場所や、神島を臨む海の景色、地域活動をする大学生たちの拠点などを見て、地域に入り込んで活動する雰囲気を感じることができたのではないでしょうか。また、この移動時間が隊員同士が交流する時間ともなりました。

海辺で景色を見る参加者たち。

また、「ねやこや」では、施設内を見学したり、正林氏に話を聞いたりなどして、地域の人の居場所を作ることの知見を深めました。

交流会感想

  • OBで参加を許してくれてありがとうございました。(鳥羽市)

  • 市内や街中での活動はなんとなく想像ができますが、今回のような島での活動はなかなか触れることがないので大変興味がありました。離島暮らしはどのような感じで島民との交流はどのように行なっているのか、島民が協力隊に対する対応はどのようなものなか、、など短時間でしたが色々感じることができてよかったです。また天候にも恵まれて島での交流会は開放感もあり楽しかったです。また、自身と同じ方向性の方々とお話しができて大変身になりました。参加された皆様と名刺交換もできて奥深い交流会となりました。ありがとうございました。(伊勢市)

  • 色んな人が知れて面白かったです(御浜町)

  • 隊員の任期終了後に向けて、県内の人脈は重要だと思うので、今後もこう言った交流会を続けてほしいとおもいます。(南伊勢町)

  • これから協力隊を入れていきたい地域、これから協力隊になりたい人にとって今まで別地域で活躍されている協力隊の皆さんから勉強させて頂けることは本当にたくさんあります。そして、いざ協力隊が活動を始めても、孤独を感じてしまったり、うまくいかない時、こういった活動地域の枠を超えた繋がりが、心強く力になるなぁと感じました。今回のような交流会は、とてもありがたいです。(鳥羽市)

おわりに

離島というローカル感の強い場所での交流会の開催にあたり、地域に入って活動をすることについて、より意識してもらえるようなプログラムを目指しました。鳥羽市の中でも地域にしっかりと入り込んで、地域の人たちとコミュニケーションをとり、活動に取り組んだ2名の先輩隊員たちのお話や答志島の雰囲気から、これからの活動のヒントが見つけられた方もいたことと思います。また、今回出会った隊員同士が今後も刺激し合える関係を作ってくれることを願っていますし、三重県地域おこし協力隊サポートデスクとして、全力でサポートをしていきます!

(五十嵐ちひろ)


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