プレゼントで得られる幸福感
おはこんばんにちは、つばめです。
福祉施設で機能訓練指導員をやっています。
施設利用者の方への誕生日プレゼントって、何がいいんでしょう?
今回は、”プレゼントで得られる幸福感”についてのお話しです。
ある利用者の一言
私が勤める老人福祉施設は、30年以上運営されている古い施設です。
そこでも、施設内では毎月誕生日会があります。
少し前の事です。
私が何時もの様に、リハビリで各部屋を回っていると、当時、他の施設から入所された、ある利用者の1人がこんな事を話してくれました。
「前の所だったら誕生日会の時、誕生日プレゼントがあったのに、ここはなーんも無いな」と
私は今の施設が福祉業界初めての所だったので、比較する対象が無くそんなものなのかなとも思ってましたが、確かに今の施設では、利用者の誕生日会はあっても、誕生日プレゼントがありませんでした。
親父の写真
うちの親父はすでに亡くなっていますが、
親父がデイサービスに通ってたころ、その施設でいただいた誕生日の写真が、お袋の部屋に飾ってあったのを思い出しました。
お金を掛けずに手軽にできるプレゼントはこれだと思い、当時私が担当していた広報委員の立場からプレゼント企画を提案しました。
とにかく変化を嫌う職場だったので、そんな提案でさえ揚げ足を取られたり、横やりを入れられましたが、それでも修正を加え名がら、その起案を通す事ができました。
当時の介護責任者は仕事に前向きな人では無かったため、機能訓練指導員の立場から、ポジショニングなどお願いしても余計仕事を増やさないでくれ
と言われていたので、話しにならないのは分かってました。
提案はしてみたものの、他から協力が得られないのは分かってたので、切りのいい4月から1年間、自分1人でプレゼントを作ることに決めました。
利用者の写真を笑顔になるように撮って、メッセージをパソコンで打ち出し、季節感を折り紙で表現したものを色紙に貼り付け、パウチする。
当時は宿直をしてたので、夜中に1人コツコツ作ってました。
毎月誕生日の人は4~5人なんですが、なぜか2月と3月だけ多く14人位になるとチョットきつかったです。
1年間そんな事をやってプレゼントが定着してから、介護の誕生日会担当に引き継ぎました。
引き継ぎ当初は、何回言ってもプレゼント作成を忘れる職員が居たので、いくら温厚な私でも一度だけ怒った事があります。
「この利用者にとっては、今年が最後の誕生日になるかもしれんのに、
何もしてもらえない、何ももらえない誕生日でええんか!」
以降、誕生日プレゼントに関して、基本的に私は関わらない様にしました。
自分がやらなくても
今では介護職の誕生日会の担当者が、自分達で考え作成して、利用者の方に
配ってくれる様になってます。
インフルエンザなど感染症のため誕生日会が開かれない時も、プレゼントだけは配られました。
私がやりたかったのは、自分以外の人がプレゼントを渡してくれるシステム構築であって、それが当たり前になってくれればいいと思ってたので、それが定着してくれたのは嬉しいことです。
写真のプレゼントは、ご家族から本当に喜んでいただけました。
家に写真が無く、慰霊写真に使われたこともあります。
介護職の人も、利用者の方と介護以外で関わる機会が多少でも増えたと思います。
利用者にとっても、その誕生日プレゼントはその時の記念になる。
実はただプレゼントをもらうよりは、プレゼントをする側の方が、幸福感を得られるので、皆さんにも是非やってもらいたいと思います。
普段お世話になっている方に、プレゼントしてみてはどうでしょうか?
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