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日記/水中の哲学者たち

2024.3.24

パン屋のバイト。昨日は楽しかったけれど、体力がなさすぎて一晩眠っただけでは疲れが取れず。怠い身体のまま出勤。日曜日は基本、ひたすら洗い場。午後から少し店頭に立つ。レジも少しずつ慣れてきた。後半はお客さんが誰も来なかったので、今日が最終出勤日の大学生の女の子をモデルに、撮影大会が行われた。少ししかシフトは被らなかったけれど、いつもあたたかい接客をする子だった。

真っ直ぐ帰って風呂を沸かし、半身浴をしながら「水中の哲学者たち」を読み切った。著者の永井玲衣さんのことは、こだまさん著の「ずっと、おしまいの地」の帯文で知った。

さみしいひとたちが、さみしくないふりをして生きているこの世界で、この本はちゃんとさみしい。

「ずっと、おしまいの地」帯文 永井玲衣

静かに、でも強烈に惹かれた。信頼という表現で合っているか分からないけれど、この人の言葉は信頼できると感じた。この人の目に映る世界をもっと知りたいとも思った。それから「ホントのコイズミさん」の永井さんの回を拝聴し、「水中の哲学者たち」を手に取った。確かめるように頁をめくる。考える度に弱くなる。本当にそう?どうしてそう思う?問うたびに揺らいで、私が私でなくなる感覚を知っている。私はあなたと本当の意味で分かりあうことはできないし、もっといえば、私は私のことが一番分からないと思いながら生きていること。優しくいたいのに、痛い目にあえと心の中で他人に唱えた日。あぁ、あれもこれも、哲学だったのか。1人で泳いでいるように思っていたけど、同じ海の中にいたんだな。

パックをしながら洗濯物を干す。さすがに溜めすぎた。家中のハンガーを総動員させた。洗濯機が聞いたことのないような音を出しながらまわっていて、爆発するんじゃないかとヒヤヒヤした。夕飯は冷凍の米をチンして、ふるさと納税で取り寄せた冷凍ハンバーグをフライパンで焼いて、味噌汁を作った。肉肉しく美味い。22時30分頃に眠った。

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