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ポジティブ宇宙人がとらわれた日。

親知らずを2本抜いた。

キーという機械音、ギギギという人工的に作り出される音。
どちらも気が狂いそうになる。

身を委ねて、麻酔をかまして。
もうされるがままの状態。まな板の上の鯉のキモチ。


「恐怖」に駆られた。
人生それなりに生きてきて、もう2周目かな、なんてぼやいていたけれど。こんな恐怖を、私はまだ知らなかった。


「抜歯は痛いし、辛い。」というのは、よく聞く話。
けれど、まあ、言うて、そんなんでもないんちゃう?とノリで考えちゃう、ポジティブ野郎。

数日前の自分に怒りを覚える。


「ポジティブに生きよう!」と言われているが、必ずしもポジティブが正義ではないと思う。「まずはやってみよう!」精神で、行動に移してみて、取り返しがつかない事態になってしまっては、言語道断だから。

そう、まさに、抜歯手術される、この状況。
逃げれるものなら、とっくに逃げている。


私は、根がポジティブな人間だと思う。落ち込むことがあっても、数時間、好きな音楽を聴いたり、文章を書いたり、絵を描いたりして、自分なりの「瞑想」に浸っていると、ふつふつと心の底からポジティブが復活する。その回復は凄まじいもので、自分にびっくりすることは未だにある。

ポジティブさがあれば、なんでもできちゃうような気持ちになるのだが、見切り発車する前に、一旦ブレーキをかけたい。

「もしうまくいかなかったら?」


ネガティブに自分を問いただす。そうすると、うまくいかなかった時のダメージやリスクが明確になり、冷静になって物事を見れるようになる。

ネガティブに物事を吟味して、ポジティブに行動に移す。

根がスーパーポジティブな方には、これくらいがちょうど良いような気がする。


あ、このことnoteに書きたいな。

タイトルは、「ポジティブの代償」?
悪くない。

親知らずのことと、どう繋げようか、、。


得体の知らない生物に、人体を改造される、、「恐怖」。
宇宙人にとらわれた人間って、こんな気持ちなのかな。

いや、この手術中にnoteのタイトルのことを考えている自分。
noteにとらわれた身、、。いつぞやか、そんな記事を書いたな、、。


どちらかというと、「宇宙人にとらわれた」側ではなく、「とらわれた宇宙人」側なのではないか、、!

「ポジティブ」で「宇宙人」。

まだ自身の生態は解明しきれていない。

ーーー

*あとがき*
無事生還しました。みるみるうちに膨れ上がり、今朝は食パンマンみたいに四角いお顔、現在は昔話こぶとりお爺さん(お婆さん)化しております。明日は、どんな姿になっていることやら、、です。
来週に続く。(次は左奥歯の番です、、。)

お口の中をあらよっと(そんな軽い感じではない)大改造する、お医者様と医療の力はすごい!

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