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「他人の空似」が、人生2周目を物語る。

30歳を過ぎてからだろうか。
人生の二周目に入った、と思うことが増えた。

ここ数年で出会う人々が、
「あの頃に出会ったあの人と、そっくり!」と思うことが度々あるから、かもしれない。

彼ら(彼女ら)は見た目がよく似てるだけでなく、性格まで似ていることが多いので、不思議で。不思議で。


記憶の整理と、人生不思議発見!のようすを以下にまとめたい。
何にも役に立たない、あるいは、何かの役に立つかもしれない。

お時間のゆるす限り、ゆっくりどうぞ。

ここ数年で出会った「他人の空似」の人たち。


まず、二組の例を挙げる。
(※かなり主観的な例)

A:過去に出会った人
B:ここ数年で出会って、Aに似ているなと思った人

パターン①
ガタイがっちり目、強面、実は温厚で正義感強めがギャップな中年親父。

A:以前の勤め先の上司。一級建築士。男梅みたいな勢いがある顔面なのに、自身の誕生日パーティーを自分で企画しちゃうような、お茶目さがある。仲間には優しいし信頼も厚いが、敵には嫌われやすい。

B:予備校等のスクールの先生。一級建築士。須田慎一郎氏をぱんぱんに膨れさせたような顔面なのに、お手持ちの小物類(ベルト、腕時計、かばん)は同じ色合いの革製品で統一している美意識の高さがある。意欲的な生徒には優しいし信頼も厚いが、そうでない生徒からは苦情を集めやすい。


パターン②
己の成功パターンで、一直線に押し進めたいマイペースギャル。

A:新卒で就いた会社の先輩。明るくて美人で小柄。なんでも自分のペースで進めたいため、この上ない張り詰めた緊張感が漂っていて、容易には話しかけられない。ギャルで化粧が濃いので、全体的な迫力がすごい。

B:転職で就いた会社の新入社員。明るくて美人で華奢。やる気に満ち溢れており、なんでも仕事を引き受けるが、キャパを超えているため、自ら「話しかけるな」オーラを作り出してしまう。ギャルで声がでかいので、全体的な存在感がすごい。


ふう。
パターン①も②も、AとBが容姿だけでなく、性格や行動パターンも似ているというのが、お分かりいただけただろうか。

補足:
登場していただいた方々について、私はとても尊敬をしている。おもしろくてクセが強い人たちばかりなので、つい彼らの特性が、多少なりと、意地悪な表現になってしまったことをお許しいただきたい。

「他人の空似」は遺伝子変異でも共通点があった。


やっぱり!そうなのね。
この研究結果を見つけたとき、私の思いつきが報われた、そう感じた。

https://www.cell.com/cell-reports/fulltext/S2211-1247(22)01075-0

日本語の記事は、こちら。

3種類の顔認識アルゴリズムを用いて32組のそっくり度を分析した。その結果、16組が全3種類のアルゴリズムで「そっくり」と判定された。
また、唾液から抽出したDNAを分析したところ、そっくりと判定された16組のうち9組では、3730の遺伝子で1万9277の遺伝子変異が共通し、その共通点の多くが顔や体の特徴と関連していた。

学歴や喫煙習慣の有無といった行動的特徴もそっくりなペアで相関がみられた。研究チームでは「遺伝子変異の共有は似た容姿と関連しているのみならず、共通の習慣や行動にも影響を与えている可能性がある」と考察している。

「似ていたのは顔だけじゃない......『他人の空似』は遺伝子変異でも共通点があった」より引用。


まったくの他人であっても、「遺伝子」の共通点が多ければ、容姿だけでなく、性格や日々の行動パターン、そして学歴・仕事柄まで似てくるというのだから驚きだ。

これはもはや、”他人”ではないのかもしれない。勝手にそうも考える。

(※実験の対象人数が少なく、ヨーロッパの人々に限定されていたため、留意するように求めるとの記載あり。)

「他人の空似」から、似ている夫婦に。


”似ている夫婦”、をたまに見かける。
なんだか羨ましい、そんな気持ちになる。

彼らは、元々似ているから惹かれあったのかもしれないし、長い月日を共に過ごしてきたからお互いに似てきたのかもしれない。あるいは、両方ということもあるだろう。

「他人の空似」の研究結果から、
似ている夫婦”というのは、少なからず同じような遺伝子を元から持ち合わせていた、とも仮説が立てられる、ようにも思う。
(これは全くもって主観的な意見である。)



人生二周目に入った私。
夫と2人で、これからも、持ちつ持たれつつ、仲むつまじく、ゆっくりと時を重ねていきたい。

その暁には、”似ている夫婦”にたどり着くことを、夢みて。

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