見出し画像

立秋とティートリー

夏真っ盛りな夏休みに「秋」と言われてもピンとこないかもしれないですが、暦の上では「立秋」、「秋」に入っている今日は2021年8月18日。

8/6に「大暑」が終わり、8/7〜8/22までが今年の「立秋」です。

「秋」といえども酷暑が続く時期。ただ先週末は雨模様が続き、空気が冷たくて、半袖だと肌寒いくらいの、なんだか秋を思わせる異例の気候でしたね。

でもしっかり暑さは戻ってきまして、また今日あたりから30度を超える気温になってきました。

30度を超えてくると冷たいものをたくさん飲んだり食べたり、クーラーの中に一日中いたりと、どうしても身体を冷やしがち。熱中症もありますし、もちろん無理に我慢をして過ごすより、心地よさを感じるものをありがたく取り入れる方がいいとは思うのですが、冷えた身体はしっかりと温めてあげる必要があります。

体温が1℃下がる、ということは「死体の状態に一歩近づく」ということでもある…というのは以前何かの本で読んだこと。

「死体の状態」というとなんだかギョッとしますが、確かに体温1℃で「基礎代謝」も「免疫力」も「血行」も大きく変わります。

(ちなみに50年前の平均体温は36.89℃、現代の平均体温は36.14℃と0.7℃程度下がっているようです。)

免疫システムが正常に働く体温は36.5℃〜37.1℃と言われていて現代人の多くは正常に働いていない…という可能性が。今の時期「免疫力」は何かと重要視される人も多いと思いますが、体温を上げること自体はあまりクローズアップされていないのかなと思います。(もちろん取り組まれている方もいらっしゃると思いますが!)

体温をあげる方法は様々あると思いますが(食べ物、飲み物、生活習慣、運動などなど)、個人的には夜の入浴が要に感じてます。私は冷えてない、と思っていてもお湯に入った瞬間に、「あ、やっぱ身体冷えてたんだ」と分かることもしばしば。「その日の冷えはその日のうちに」的に、リセットできるのが入浴タイムかなと思います。
40度のお湯に10分間浸かることでおよそ1℃体温が上がると言われてます。

もちろん進藤義晴先生が提唱されている「冷えとり健康法」でいうと、「冷え」というのは一度温まればそれで全て無くなるということでもなく、古くからの冷えが身体の中にずんずん溜まっていきます。それを半身浴したり、足湯したり、重ねばき靴下を履いたり、湯たんぽ使ったりして、少しずつ少しずつ毒出ししていく。なんなら「身体の冷え」だけでなく「心の冷え」もあります(傲慢さや冷酷さ、利己的、強欲さによって引き起こされていくのが「心の冷え」)。

詳しくは進藤先生の著書が多数ありますのでぜひ

少し話が脱線しましたが、とにかくそんな風に身体を無意識のうちに冷やしやすい時期なので(暑い暑い真夏だと思っていたら自分の身体を含む自然界は秋に向かっていたという誤差も含め)、清涼を心地よく取り入れつつも、冷えを溜めないようにすごしましょうねという「立秋」の時期のお話でした。

この時期おすすめの精油

そして(唐突ですが)そんな「立秋」の時期におすすめしたい精油を紹介します。タイトルにもありますが

ティートリー/ Tea tree / 学名Melaleuca alternifolia

「大暑」という一年でもっとも暑い山場の時期を超えて、身体に疲れが出やすい時期。「夏バテ」や「夏風邪」という言葉もよく聞きますね。そんな身体が弱る時の免疫をサポートしてくれる植物がティートリーなのです。血液循環を促進して免疫力を強壮します。

免疫をサポートしてくれる植物は他にも多々あるのですが、すっきりとした爽快な香りが暑い時期にも嗅ぎやすく、湿気の多い空気を清潔に変えてくれる力を感じ、この時期におすすめしています。

実際「抗菌作用」「殺菌作用」が精油の中でも特に高く、ジメジメしてカビの生えやすい日本の梅雨から夏にかけての気候にとっても重宝します。

また、真正ラベンダーと並んで、安全な成分構成のため、子供から高齢者まで使いやすいのも特徴。家庭の薬箱には質のいい「真正ラベンダー」と「ティートリー」があればおおよそのケアはできると思います。

使い方などは以前書いた記事に色々と書いていますが、ティートリー精油のおすすめの使い方としては、(香りが嫌いでなければ)ディフューザーで芳香浴するも良し、ソルトなどに混ぜてアロマバスも良し、植物オイルに垂らしてマッサージも良し…!水と塩と混ぜてうがい薬代わりに使ったりもします。あとは雑巾やクイックルワイパーに数的垂らしてお掃除したりなどなど。蚊に刺された時などに植物オイルに1滴程度垂らし希釈して塗り込んであげたりもいいですね。(私は1滴程度であれば希釈せず直塗りしてますが、刺激となる場合もあるので必ずパッチテストしてから自己責任で行いましょう)

ユーカリとともにオーストラリアの先住民アボリジニの頃から暮らしの中で大切に活用されてきた植物であるティートリー。その後〜世界大戦〜現在においても、広く利用されてきました。人間の暮らしを陰ながら支えてきてくれているのですね。。

そんなティートリー精油を手元に、季節の変わり目を心地よく乗り切っていきたいと思います。ティートリーの香りがどうしても苦手、、という方は同じメラルウカ種(Melaleuca)である精油(ニアウリやカユプテなど)も試してみてくださいね。

節気ごとにできるだけ書いていきたいと思い突然書き始めた「24節気と精油」シリーズ。

表参道にあるnanadecor kitchenではよりリアルタイムに、各節気に入る前にその節気の特徴や起こりやすい心身の変化、そして対応する精油の紹介を実際に香りを嗅いでいただきながらお話しています。

お話のあとはそれらの精油も含めて暮らしに役立つアイテムを作るWSとマクロビランチ&デザートタイム。各節気に良い食べ方、取り入れたい食べ物のお話をフードレメディの先生であるみえ先生から伺います。

毎月第3木曜日、お時間合う際はいつでもお気軽にお越しいただけるととっても嬉しいです。のんびりゆったり少人数で開催してます。

それでは、次回処暑のころに。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?