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初めての同僚

Hello, みろろんです。ケンブリッジ大学で働き始めた私は最高!とはいえないものの人間観察を楽しんでいました。

私のまわりは幸いなことに同じ部屋以外のtechnicianは同年代が多かったので、話をしようと頑張っていたのですが、みなタバコ休憩する仲間で私は仲間外れ。さらに身長が180㎝を越えている人ばかり4人だったので(しかも男性)、立って話すのが嫌で(首が痛いので)あまり話しませんでした。

それでも試験中の作業は全員でするため、一緒の部屋で過ごすことが多くなり、雑談も耳に入ってきます。

最年長、そして勤務歴も長いNickがそれぞれのことを教えてくれたのですが、(聞き取れない私のためにノートに書いてくれた)そのやり方が日本と同じ!

なんと年齢を真っ先に。Nick(27)みたいに。

日本のような年功序列ではなく、先輩後輩も厳しくないイギリス人が自らこの人は何歳で・・というのが新鮮でした。

みんな私のため(?)に日替わりのディベートを用意してくれたり。ななかか英語で何も言えない私でしたが、毎回ぐったりするほど、付き合ってくれました。

お題は「低所得者に対する経済支援は必要か?」

など、全く仕事とは関係のないことばかり。

チームに一人だけウクライナ系イギリス人がいたのですが彼はいつも、

「僕はイギリス人じゃないから・・」

と。いや、立派なイギリス人ですが・・・?小さいころにイギリスに来て、イギリスで教育を受けているのに(しかも白人だし違いはない?!)口癖がそれ。まあ、さらに奥さんはイタリア人らしく、イタリア語が話せる、と。確かに名前はミコーラ=キャラバン?誰も正しい発音ができないし、本人も言わない・・・。

日本や世界にいるイギリス人は外国に興味があって、勉強している人が多いと思うのですが、イギリス人(ローカル)の大半は外国語ができません。やる気もない。なぜなら

「他の人が英語話してくれるし。そのほうが上手だし」

なるほど。そういう考えね・・。しかしどこかで聞いたな、これ。

他の文化に興味のある人は多いのに・・。

あ、他の同僚のPhilも私の知らない日本人軍人のナントカ作戦が詳しくていつも

「日本人なのに日本の歴史知らないの?」

と言われていました。くう。。当時は半分からかわれていることも気づかず落ち込んでいました。

学部生のための実験グループの同僚以外に私はいろいろな同僚と出会うこともありました。それも私が珍しい(!スタッフに外国人がほとんどいない)から。

地下にあるenginnering(化学科の中に専門の機械エンジニアがおり、メンテナンスや機器を作ってくれる!)の部署のSimonはイギリス人としては変わり者で、彼女もシンガポール人、自身もフランス語を話せるイギリス人でした。日本のことに興味を示してくるので、話しやすくてよく話にいっていました。

それでもSimonの同僚のイギリス人からは私の顔をまじまじと見た後、

「おもしろい目をしてるねぇ」

アジア人を見たことがなかったのか・・。一重の目を見たことがなかったようです。。(ホンマかいな?)まつげあるの?とか聞かれたり。(人種差別?!)

また、イギリス人がアジア人というときは、インド、よくても東南アジアくらいまで。中国人を含め、私たちのことは「Oriental」 or [Far Eastern],もっと無知な人はすべてChineseでした。(2000年代前半)

上司からもしつこく(冗談で)

「君はOrientalだからねぇ」

といって私を怒らせて遊んでいました・・・。適切な表現が2020年になってもありません・・・。


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