「焦らなくていい」は励ましの言葉になる?
こんばんは!
看護師&カウンセラーをしています山本みどりです。
皆さんは大掃除されましたか?
大掃除をしていた際に、うつ病だった時のメモがたくさん出て、懐かしさを感じながら眺めていた時。
「焦らなくていいよ」
「焦らなくていいよ」と言われて、落ち込んだのを思い出しました。
私自身がうつ病になった時、幾度となく言われた言葉です。
「焦らなくていいよ」
「ゆっくりでいいんだよ」
「自分のペースでやっていけばいいんだよ」
「周りとは気にしなくていいよ」
私のことを慮って言ってくださった言葉だと言うことは頭で理解出来てはいました。それでもその言葉をかけられる度に胸が苦しくなり、涙が止まらないこともありました。
どうして周りの人達は普通に出来ているのに。
どうして私だけ出来ないんだろう。
焦りたくないのに、焦ってしまう。
自分のペースでやりたいのに、周りと同じようなペースでやってしまう。
比べたくないのに、周りと比べてしまう。
家族に迷惑もかけて、職場にも迷惑をかけ自己嫌悪の日々。
「焦っている」
そこにはどんな感情が隠されているのか。
皆さんはどんな時に焦りますか?
朝、寝坊して電車に間に合わないと分かった時。
仕事に必要な物を家に忘れてしまった時。
仕事が締め切りまでに終わらなさそうな時。
いかがでしょうか。
あげればいっぱい出てくるかもしれません。
上記の出来事だと一時的なことで、人によっては時間が経つことで「焦る」という感情や感覚は薄くなって消えていくかもしれません。
うつ病など、心が疲れている時に感じる「焦り」はちょっと違います。
私自身の感覚だと、背中がぞわぞわするような、何かに追い立てられるようなそんな感覚です。夕方に感じることが多く、朝まで続きました。
どうして自分がそこまで焦っているのか分かりませんでしたが、それでも自分が焦っていることには気が付いていました。
それが分かったのは心理学・認知科学が学んでいる時でした。
「○○さんと同じくらいは出来ないといけないのに出来ていない」
焦るということは、今の自分を否定しているから苦しいんだよ。
「あれも出来ていない」「これも出来ていない」と自分を否定しているから焦ってしまうんだよ。
はっとするような感覚がありました。
早く周りと同じようにならなくてはいけない。
でもそれが出来ていない。
早く出来るようになりたい。
でも出来ない。
の繰り返し。
自分には出来ていないという自己否定の繰り返しによって、焦りは生まれていきます。
焦っているということは自己否定の繰り返し
焦るということは自己否定という言葉を聞いた時、
色々なことが腑に落ちていったような感覚があります。
自分自身を否定し続けていたら、辛いよね。って。
「焦らなくていいんだよ」という言葉は相手を気遣う気持ちからの言葉ということは承知しています。
焦るという行為の裏には自己否定が隠れているかもしれないということを
少しでも頭の片隅に置いてくだされば幸いです。
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