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2020年12月の記事一覧

今年最後の現代語俳句と詩歌コラボ

今年最後の現代語俳句と詩歌コラボ

今年一年現代語俳句の会に参加して、締めくくりとして詠んだ三句です。

ひとしきり見上げることよ冬木立 

沈黙のダム湖つらぬく冬月よ

千年を詩歌に舞うか花吹雪

こちらの句のうち、一句に対して詩をつけてみました。

【沈黙のダム湖つらぬく冬月よ】

山の
青々とした時も
こうして眠ろうとする時も
風の運ぶ騒めきにすら面をつけ
深く深く立つ人造湖

行き場に迷った獣が低く唸る

沈んだものの歴史と

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こんなの書いてたんだな

こんなの書いてたんだな

とっ散らかってしまっている個人サイトを少し整理しています。まだ途中ですが。

noteで発表した作品の中から選んで載せていますが、その中からニ作品を紹介させてください。

ひとつは「砂民」と言う詩です。直接この記事に貼り付けます。

もうひとつは、かなりの部分を「詩」で表現した物語ふうの作品です。タイトルは「こんな世界を考えたこともなく」
考えてみれば、これを出した後、語り物のような作品をnote

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詩 すすきの穂

詩 すすきの穂

じゃあまたねと母は手をふった
ちいさな背を折らずに歩く後ろ姿
髪染めをやめた白髪は柔らかく哀しい

これから手を合わせる時はどうか
どうか自分のことを祈ってください
母親とはどうしてもそれができないものだと
一番良く知っているのにわたしは
わたしはそう思わずにはいられない

ぴんと冴える冬の空
すすきの白く豊かな穂が風を受けてそよぎ
母の髪を思う
目に焼き付ける姿を繰り返し変えながら
まだまだだ

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四行詩

四行詩

四行詩 雪花

遠い過去からの拾い物を
一編のうたに託して忘れましょう
人肌に溶けると知りつつもなお
はらりはらはらとむつの花が舞う

*雪花(せっか)・六つの花
雪のこと。結晶が花びらのようであることから使われる雪の別称。六つの花(むつのはな)は、平安時代から使われていたという。

初めての四行詩。
随分と詩を書いてきたけど、四行詩がここまで難しいとは思わなかった🥺

#詩 #四行詩 #詩歌

詩 ペレー我こそがこの大地ー

詩 ペレー我こそがこの大地ー

ハワイ神話のペレ。キラウエア火山におわすと言う炎の女神。ハワイ神話の中で、圧倒的な存在感を示す。
※1800年代初頭、キリスト教に入信した酋長の娘カピオラニは、ペレを否定するためにキラウエアに向かった。ペレへの捧げ物であるオヘロを自ら食べ、火口に石を投げ入れ、あろうことか聖書を朗読した。何事もおこらなかった事をもって、キリスト教の勝利とされた。
※ハワイの神話と伝説を参照の上、要約。

ー我こそが

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