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Reconciliation 和解

私たちは今、仲裁人に入ってもらって「協議中」なので、彼のことが特定できる前回の記事は消した。また、彼の職場が特定できるハッシュタグも外した。

暗い気持ち

彼にフィリピン人の妻と子供が居ることを知って1週間、私は錯乱状態にあった。恨み、辛み、裏切られた気持ち、自分が惨めで、粗末に扱われた気がして、怒り狂い、底が見えない悲しみの中で毎日泣き崩れていた。食べ物をまったく受け付けることができず、体重は4キロも減っていた。この一週間、仕事に行くことができなかった。

1月30日に彼の妻の存在を知り、翌日1月31日、私はある団体に電話をしていた。今回、私の「仲裁人」となる団体。普通、国際恋愛のいざこざに「仲裁人」は関与しないが、彼の仕事が特殊だったため、この団体が専門とする民事問題の対象にうまく該当した。私は、とにかく執着と苦しみから解放されたくて、第三者に関与してもらい、感情なしで彼との間で話を進めてもらうことを選んだ。

団体に彼との経緯を話す中で、私の中で伝えたいことを明確にしていった。12月6日から突然連絡が取れなくなり私は混乱していること、この2カ月、彼からは何の説明も謝罪もないこと。そして彼が結婚していたという事実を知って、私が裏切られた、騙されたと思っていること。

私はこの1週間、自分の「正義」を晴らしたくて団体を通じてこの件にしがみついていた。仲裁人にすべてお任せすると決めても、彼に対する怒りがなかなか消えず、怒りの言葉が浮かぶたびに、私は仲裁人にその思いをぶつけた。こうして過ごした1週間、私は心身ともにヘトヘトになっていた。

私の心が晴れるように導いてください

今日は、溜まりに溜まった仕事を片付けなければならず会社に行った。今朝、起き上がってもまだ私の心は灰色で重たいままだった。こんなに使い物にならない私なのに、会社に行くと同僚たちは本当に優しくて、彼らと話すと暗い気持ちが一瞬晴れる。私は本当に恵まれている。でも、心の中の重たい気持ちは一日中取れることはなく、私は溜息ばかりついていた。

それでも毎朝私が心に唱えることがある「今日一日、私の心が晴れるように導いてください」

私に届いたエイブラハムの教え

帰りの電車の中で、私はある本のページを開いて読み始めた。エスター・ヒックスの『願えば、かなう エイブラハムの教え』

エスター・ヒックスがチャネラーとなって語られるエイブラハムの言葉はYouTubeにもたくさんアップされている。今まで何度か聴いたことがあったが、「引き寄せの法則」という言葉自体に懐疑的になっていた私は、エスターのチャネリングに対し興味が薄かった。そして、エイブラハムはとても早口で独特な言い回しをするので、彼女の言葉が響く時と響かない時があった。

今回、ふと手に取ったこの本の中には今の私が必要な言葉が「はっきりと」書かれていた。「感情が現実を創り出している」という言葉、これが何度も何度もリピートされていた。そう、この2カ月、私はいかに自分の思考をコントロールし、感情を変えて、脳が行動を変え、引き寄せられる現実を変えていく・・・その力を私は何としてでも自分自身で証明してみたかった。なのに、私の目の前に示される現実によって、私は更に重く、暗く、悲しい気持ちに支配されていた。

脳神経科学者のDr. ディスペンザもエイブラハムも同じことを言っている「外で起こっている現実は関係ない。自分が何を感じたいかだけだ」と。私はこの本を手にするまで、「ポジティブな気持ちでいたいのに、まったくチューニングできない」と嘆いていた。しかしこの本の中に、私の目を覚ますとても大事なことが書かれていた。

私たちは波動の存在で、引き寄せに基づくこの宇宙では、良いも悪いも焦点を合わせた対象はすべて引き寄せらる。(ここまでは、引き寄せの法則を知っている人ならわかっていることだろう)(私自身も、彼の「真実が知りたい」という想いに焦点を当てたところ、いとも簡単に彼の真実が私に示された)

自分の中にあるSource(根源)と繋がる。感情は、ソースとの同調の程度を表す。感情がソースと繋がっている時は気分が良く、繋がっていないと気分が悪くなる。それがチューニングされているか、されていないかを確認するバロメーターのようなもの。となると、今日一日、私の気分が悪かったのは、本来の私のソースと繋がっていないことになる。

本当の私(ソース)と波長を合わせる

私は電車の中で、どんな気持ちにチューニングしたいか気持ちを集中させた。そして出てきた言葉、

「Reconcile(和解する)」

私の中にこの言葉が現れた時、急に目の前がパッと明るくなった。1秒前まで暗く重たい気持ちでいたのに、心が一気に晴れて、安心感が沸いてきて、心があたたかくなって、感謝の気持ちが溢れて涙が出てきた。

私の中(ソース)には、やっぱり愛しかない。

今起こっている現実、私がこの現実をどう捉えようと関係ない。そして周りの人たちが彼のことをどう見て評価しようと関係ない。私が感じたい感情は「あたたかい気持ち」「安心感」私はこの感情にチューニングする。どこかでカチっと音がした。「今、波動と繋がった!」という衝撃を感じた瞬間だった。

今日の投稿の写真は借り物ではなく、私と彼が海で一緒に過ごした日の写真。あの日、あの時、彼と一緒に観ていた夕日。この夕日の光と同じ、あたたかい光が私の心の中にじわ~と浸透してきてる。「Reconcile」これは彼と寄りを戻す、戻さない、許す、許さない、という次元の話ではなく、私たちには私たちの物語があって、それはあたたかくて、安心感で包まれているということ。私たちの「和解」に向かうということ。

焦点を合わせて、感謝と共に委ねるだけ。




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