レイラインの謎を追う【伊吹山】天空に飛び去る白鳥伝説、倭建命は実在していたのだろうか

遠い昔、神世七代が天地開闢(てんちかいびゃく)されてから伊邪那岐(いざなぎ)、伊邪那美(いざなみ)の国産みによって産まれた島、日本。

今回訪れるのは伊吹山。日本最大の湖である近畿地方の水源、琵琶湖。その琵琶湖と張り合うかのようにそびえ立つ荘厳な伊吹山には、様々な神話が、今日も誰かに語り継がれています。

倭建命(やまとたけるのみこと)は父である景行天皇(けいこうてんのう)の命を受け、荒ぶる神を討ち取りに伊吹山を目指しました。
その山中で出会った白い猪こそが、荒ぶる神と言われる伊吹山の神。驕り高ぶった倭建命は白い猪に打ち惑わされ、命を落としました。

この神話で舞台となった伊吹山は、重厚な力を漲らせ揺るがない存在感はあるが、何故か哀愁が漂う。
伊吹山の山頂には倭建命(やまとたける)と白い猪が祀られていますが、神話の中では、倭建命の前に白い猪が姿を現したのは、伊吹山の中腹辺りだと綴られています。

【伊吹神社・伊夫岐神社】
「いぶき」と名のつく神社は全国でも数少なく、そのほとんどが、伊吹山の山麓か、伊吹山を臨む地域に鎮座しています。
伊夫岐神社は、かつては伊吹山の山頂に鎮座していました。
御祭神の「酒呑童子(しゅてんどうじ)」の祖・伊吹大明神(いぶきのおおかみ)は、一説では、出雲国の住人で八岐大蛇(やまたのおろち)と呼ばれたが、出雲を追われ伊吹山中に逃れた。
また伊吹山の神は、水の神。そして、鍛治の神ともされています。

【都久夫須麻神社】
琵琶湖に浮かぶ竹生島(ちくぶしま)に鎮座する都久夫須麻神社(つくぶすまじんじゃ)。
竹生島は、伊吹山と高さを競った浅井山(あざいやま)の頭を伊吹山が切り落とし、その頭が琵琶湖に落ちて出来た島だと伝えられています。
都久夫須麻神社(つくぶすまじんじゃ)に祀られているのは、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)。弁財天とも呼ばれている比売神(ひめがみ)です。

琵琶湖周辺には神話の足跡が沢山残っており、これは古代の人々が肥沃な大地を好み定住した証拠です。
飛鳥時代には近江大津宮(おうみおおつのみや)という都も短い期間だが存在していました。

そして、神話の武人、倭建命は本当に実在していたのかもわからない
死を悟った倭建命は天空に飛び去る白鳥伝説が残っているが、いったいどこに飛び立ったのだろうか

次回は淡路島を訪れます


伊吹神社(いぶきじんじゃ) 
御祭神 : 伊吹大明神(いぶきだいみょうじん)
〒521-0311 滋賀県米原市伊吹603
https://goo.gl/maps/XKNnLAPvugbow9d8A

伊吹神社(いぶきじんじゃ) 
御祭神 : 素盞鳴尊(すさのおのみこと)
〒521-0327 滋賀県米原市上平寺286
https://goo.gl/maps/pBQ7CezXvVsPeAWG9

都久夫須麻神社(つくぶすまじんじゃ)
御祭神 : 市杵島比売命(いちきしまひめのみこと)
〒526-0124 滋賀県長浜市早崎町1665 https://goo.gl/maps/gJRbpPA8BuKCWyqV6


「制作・協力」
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・高橋 悦史 / ディレクション
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