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読書のための部屋が最高だったランプライトブックホテル|名古屋ホテル #HOTELIST

ランプライトブックホテルは、福岡・名古屋・札幌にあるホテル。コンセプトは「本の世界を旅するホテル」

さて、本と出会うコンセプトのホテルは、ここ数年で増えましたが、それでも今回紹介しようと思ったランプライトブックホテル。

何が特徴的かというと「読書をするためにつくられた部屋」が最高だったんです。いうなれば、本の世界に、没頭するためにつくられた空間でした。


24時間灯りの消えない街の本屋さん

ランプライトブックホテルには、ブックカフェが併設されています。名古屋のブックカフェは、旅とミステリーを中心に3,000冊を取り揃えており、宿泊ゲスト以外も利用できます。

しかも、24時間営業!ちょっと一息つくときに、パラパラと本を眺めるのが好き(で、そのまま購入してしまうよう)な人にはたまらない空間を、時間を気にせずに利用できるだなんて。

ただ、残念ながら私が今回宿泊した名古屋店と福岡店は、現在コロナの影響もあってなのが、宿泊ゲストのみ24時間利用で通常カフェ営業は19時までとなっているようです。

しかも名古屋店は、全席カウンターテーブルで全席電源付き。本を読んでるか、仕事をしている人しかおらず、とても静かでした。

カフェメニューには、ドリンクだけでなく、軽食のスライダーバーガー(小さいハンバーガー)や焼き菓子もあります。

ちょっとギルティですが、夜中に小腹がすいてしまったときのおともにもよさそうですし、なにより読書中でも片手で食べれそう。でも本にこぼさずに、食べれるだろうか……

本の世界に没頭できる部屋

そして、私がなにより感動したのが、部屋が完全に「本を読むため」につくられていたこと。決して高級でもないし、特別な非日常空間でもないけど「そうそう、これがデザインだよね…!」と唸ってしまう設計で。

このホテルの客室は、本をリラックスして読めることを第一に考えてつくりました。部屋に戻り、本を開く。すると、お客様のもうひとつの旅がはじまります。

公式サイトより

「読書のために」を追及したデザインが一貫してるからことが、とても居心地がいいんです。


本を読むのにちょうどよい椅子が!

部屋に入った瞬間、目に入ってくるのは、2つの椅子。1つは通常の椅子。もう1つは、足を伸ばせるオットマン付きのチェア。

ひじ掛けのおかげで、本を持つ手が疲れることはなく、ほどよく後傾しているので、足をのばしてリラックスした体勢で過ごせます。

ソファや畳でのごろ寝もいいですが、寝ている体勢だと本を持ってるのがしんどくなってくるので、ゆっくりと本を読むのには、ひじ掛け付きのソファチェアはいいんだなあと、個人的に新しい発見でした。

部屋には本が2冊置かれています

ランプライトブックホテルでは1階の本屋から、本を部屋に持っていくこともできるのですが、部屋にも本が置かれています。

私の部屋には、夜空が描かれた装丁の洋書で、インテリアとしてもおしゃれ。

この日は、部屋でゆっくりしようとしたのが、もうとっぷり夜が更けてからだったので、本の世界の入り口にぴったりな選書でした。

夜の読書にぴったりの空間がつくれます

部屋の照明は間接照明で、夜の読書に合うやわらかくて暖かいオレンジ光。つまみで調整できるタイプで、自分好みの暗さに設定できます。

しかも間接照明にするために、少し天井があがっているおかげで、部屋の圧迫感がまったくなく、開放的で豊かな空間になっています。

そして手元灯として、2段階で明るさを変えられるランプが、オットマンチェアの近くと、ベッド横に置かれています。うーん、すごいわかってる。

手元灯のおかげで、部屋の照明をギリギリまで落として、暗い部屋の中に沈むように読書ができます。

読書体験を壊さないシャワーとナイトウェア

ちょっとしたことではあるんですけど、水まわりのデザインもよくって。ビジネスホテルのようなデザインではないんですよ。

わざわざ温かみのあるレンガ調っぽいタイルの壁面と床になっていて、「部屋で読書をゆっくりしている」ゲスト体験を壊さないようになっています。

正直、泊まるまではランプライトブックホテル自体に少しビジネスホテルみを感じていたので、こういった細部までデザインが宿泊体験のために一貫してることにテンションがあがりました。

ナイトウェアも同じく、よくある薄手の白い病衣着のようなパジャマではなく、グレー地の過ごしやすいワンピースタイプで!

これはちょっと余談なんですけど、雨の日に1人で本を読むのにぴったりなホテルだなあと思ってるホテルが横浜駅あるんですけど、そこもグレー地で縦ストライプのワンピースだったんですよね。

部屋のデザインとナイトウェアのデザインがはまっているのって、特に「宿泊」体験の中でも、重要なポイントだと個人的にはすごく思っていて。

夜、シャワーを浴びて、少し気持ちがゆるまったあとに、このオットマンチェアに沈むように座って、本を読んでいるとなんだか自分が、ちょっとゆとりのある大人になった気持ちになりました。

シンプルで、機能性の高い設計

あと、これは部屋の説明というよりもちょっとマニアックなポイントなんですけど、個人的に好きだったのはテーブルの脚の部分に、マグカップやポットなどがあること。

余計な棚がなく、部屋がすっきりして見えるのがいいなあと。

これだけテーブルが広ければ、上に置いておくほうが合理的だという選択肢もあると思うんだけど、あえてしてないのがよかったです。

あと部屋がすっきり見える点では、荷物置きも、よくある謎のキャンプ椅子のような荷物置きではなく、テーブルの横に一体型で設置されているのが好印象。

ここに荷物を置くと、オットマンチェアに座ると……

こんな感じで、ちょうど死角になっていて、荷物が視界の邪魔にならないんですよね。荷物をスーツケースも横にして、広げられる大きさでした。

旅行のときって何かと荷物が増えがちで、つい部屋の中で広げてしまって散らかった部屋にしてしまいがちですよね。

散らかった部屋で読書するのは、ちょっと違う気がするので、部屋がすっきりして見える工夫がうれしいポイントでした。

作業用の椅子もある

椅子が2台あるんですけど、正直「作業用の椅子いる?」と思いませんか。オットマンチェアで、ちょっとパソコンを開くとハッと気づくんです。

オットマンチェアだと、テーブルの高さに対して座面が低くて、パソコン作業がちょっとしんどい高さなんです。

なるほど~!と思って、もう1つの椅子に座わると、作業できる高さで。ここで、ちゃんと滞在するゲストの行動に合わせて備品が用意されているのにも感動しました。

目的のためにつくられた空間は居心地がいい

ランプライトブックホテルは、私がビジネスホテルにブックカフェが併設されている感じなのかな。と勘違いしていて、あまり期待してなかったこともあって、本当にいい意味で裏切られた宿泊体験でした。


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