タイムスリップ冷蔵庫
20XX年、ついに人類の念願であるタイムマシンの実現可能な理論が発表された。
ただ、人間をタイムスリップさせるにはいろいろと危険が伴う。
まずは「物」に対するタイムスリップから実用化が始まった。
冷蔵庫もそのうちの一つである。
食品というものは冷蔵庫に入れておいても常に劣化が進むものである。
それをこのタイムスリップ冷蔵庫は解決したのである。
調理した食品を冷蔵庫に入れると、量子ゆらぎの状態になる。
次に冷蔵庫を開けたとき、調理したての状態で入っているという仕組みだ。
これでいつまでも保存ができ、いつでもできたての料理が食べられるようになった。
ただ、科学的には証明されていないが、この冷蔵庫のものを食べても、なぜだか食べた気にならないという噂が上がっている。
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