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止まらないブランドの価格高騰。ブランドに頼らないファッションとは?

こんにちは、ファッションコンサルタントのmicoです。

本日のWWDにこのような記事が出ていました。

「シャネル」の“ミディアム クラシック フラップ(Medium Classic Flap)”は、2021年1月には6800ドル(約78万円)だったが、同年7月には7800ドル(約89万円)に値上げされ、22年2月現在では8800ドル(約101万円)となっている。

78万円も高すぎるけれど、今101万円ですって!? 3桁!

1年で20万円の値上げ、エグすぎる。。。


これ、いつか書こうと思っていたトピックなんです。

ここ最近「ブランド物こんなに高かったっけ?」と思ったことはありませんか?特に30代以上の方々、10年前と価格の感覚が全然違いません?

私の記憶だと、10年前ヨーロッパのラグジュアリーブランドでは、大体のレザーバッグは10万円台で購入でき(エルメス、シャネルは除く)エントリーモデルのベーシックなものは10万円以下で手に入りました。スペシャルなモデルだと20万円を超えてきて、1ヶ月分のお給料なくなる(涙)!と思い私は諦めがつきました。

海外で現地価格&免税などを利用すれば、もう少しお安く手に入ったりするので、私のご褒美バッグは10万円前後!というのが1つの基準でした。

それが気づけば10万円前後で買えるラグジュアリーブランドのレザーバッグなんてほとんどない!!

もちろん世の中全体として、人件費や生産コストの上昇、世界の経済成長で物価は上がっています。でも昨今のラグジュアリーブランドの価格の上昇っぷりは異常です。。

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物の値段は、物のコスト+付加価値で決められます。付加価値分が多いほど、商品価格は高くなり儲けは多くなります。

付加価値で一番わかりやすいのがブランド力。各社は商品開発はもちろん、マーケティングなどに膨大なお金をかけて、付加価値を多く含んだ価格が通用するブランド力を高めているのです。ざっくりいうと、それがブランドビジネスです。


さて、冒頭のシャネルの例のように、ラグジュアリーブランドは付加価値増し増しの強気な価格設定です。

コロナ禍で観光客の需要が減り、製品の調達も滞り数が売れないために、価格を上げてビジネスを維持する、というやむを得ない要因もあると思います。

でもその価格でも今売れてしまう理由としては、コロナ禍でお金の使い道に困っている富裕層の「散財需要」(命名!)があるからなんですよね。宝飾品、高級外車などがバンバン売れているのはそのせいです。

一部の富裕層の「散財需要」が後押しし、ブランドがどんどん値上げをしている。高くても彼らは買うし、高い方がよりプレミア感が出てブランドも富裕層もWIN-WINという構図になっているのです。

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上質でタイムレスな名品があるのはブランドの魅力。

数々の名ブランドは今後も私の憧れであり続けますが、この価格ゲーム的な世界からは少し距離を置かざるを得ないなと思っています。

これからの時代、ブランド物は飛び道具として捉え、ファッションの基礎力をつけることが大事だと思います。全身プチプラにとりあえずブランドバッグ持っておけばOK!は卒業しましょう。


ファッションの基礎力とは、

1自分に似合うものを知る(カラー、自分に合った着こなしやテイスト)

2コーディネート力を上げる

3素敵な物、上質な物を見つける審美眼を鍛える

ことではないでしょうか?

以前のブログでも書きましたが、おしゃれは1日にしてならずです。似合う色や着こなしは診断で簡単に知ることができますが、うまく実践するには時間がかかります。その人に合ったテイストは、好きなものやこだわり、ライフスタイルから滲み出すもの。審美眼は実物を見て、触って、試着して得られる経験値です。

そのためには、ファッションに興味を持ち好きになり、工夫したり探求したりするのが大切ですね。

ブランド物に頼りすぎるのはやめ、ファッションの基礎力を上げて、等身大の自分らしいおしゃれを探してみませんか?


余談:あれ、でもmicoさんCHANELのバッグ持ってますよね?と突っ込まれそうですが、あちらは母譲りのビンテージです!今の自分に買える物ではないですが、大人のおしゃれのスパイスに、大切に使っていきますよ。

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