見出し画像

梶井基次郎を読まずに飾っただけ

babyちゃん(娘・高校2年)の国語の
テストが返ってきた。

文章問題、は
梶井基次郎の「檸檬」
からだった。

題名と著作者名は知っているけど
わたしは読んだことがない。

問題になった文章を読んでみた。
以下要約


幸福なきもちで、八百屋で
檸檬を買って、本屋さんに入ったが、
なんかめっちゃ気分がどんよりしてきて、
取った本を直す気力もない。
で、そのままなんか思いつきで、
自分が納得するまで、
いい感じになるまで、
本を積んで崩して、また積んで崩して。
本のタワーが出来上がったところで、
最後に、持っていた檸檬を置いて立ち去る
ことを思いつく。

「出て行こうかなあ。そうだ、出ていこう。」

檸檬という爆弾を置いた本屋をあとにしながら
このまま本屋が爆発したら、と想像して
おもしろがる。

そんな内容だった。
これを要約といったら叱られそうだ。

先にあやまろ。
ごめんなさい。

問題の方は、難しそうだったからスルーした。

ちゃんと、読んでみたくなった。

確か、夫が持っていたな、と思って探すと、
あった。昔の新潮文庫の。古い文庫本。

その、装丁がなんだか気に入って、しばらく
ディスプレイにする事にした。
棚にぽん、と置いてみた。

一週間経つが、家族の誰も、それについて
何も言わない。

ふっふっふ。
みなさん、それがすばらしい装丁だと
いうことに、お気づきでないようだな。
いや、だから、それが、いい装丁、
ということなのかも。

これが、それです。
誰も気づいてくれないから、
ひとに、見せたくなっただけです。

今日も違和感なく、そこに佇まっています。
そろそろ、読もうかと思っています。




この記事が参加している募集

このデザインが好き

うちの積読を紹介する

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?