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なぜ、日本のジェンダー平等が進まないのか?その真相を探る

昨日の投稿(↓参照)では、このままの少子化が続くと、「2966年10月5日 日本人の子どもはひとりとなる」という現実についてお話ししました。

この投稿の中で、日本が存在しなくならないために、対策を10個挙げました。

その中で、今、最も対応しなければならない❷男女共同参画社会の実現(ジェンダーギャップの解消)を本日の投稿の話題に取り上げました。

そして、以前の投稿(↓参照)では、日本のジェンダーギャップの現状についてお話ししました。

この投稿では、日本のジェンダーギャップ指数2021の順位が、なんと156か国中120位という衝撃的な事実をお伝えしました。


1.進まない日本のジェンダーギャップ

2006年、世界経済フォーラム(WEF)が初めてジェンダーギャップ指数を公表しました。

その時のランキングは、日本が79位でフランスは70位でした。

ところが、2021年のランキングを見ると、日本は120位(50位ランクダウン)、フランスは、16位(54位のランクアップ)でした。

率直に言って、15年間で、フランスは女性活躍推進に本気で取組み、日本は本気度が全く足りなかったと言わざるを得ない結果です。

それでは、なぜ、日本のジェンダーギャップが解消されないのでしょうか?

いろいろググってみて、その真相に迫ってみました。


2.なぜ、日本のジェンダーギャップが解消されないのか

2-1)政治分野の男女格差

日本政府は、第5次男女共同参画基本計画で、指導的地位に占める女性の割合を「2020年までに少なくとも30%程度に」とする目標から「2020年代の可能な限り早期に」と先送りしたようです。

既に発展途上国を含めた130カ国以上の国がクオータ制*を導入し、女性議員を3割以上に増やそうとしている。

*クオータ制・・・国会や地方議会の議員選挙で、候補者や議席の一定割合を男女に割り当てる制度。

これを取り入れていない日本は、明らかに少数派となっている。

現在、日本の衆議院議員の女性議員は1割にも満たない状態です。

それでいて、目標を先送りしている。

政治の世界に根本的な課題がありそうですね。

2-2)夫婦同姓規定は差別的

日本も批准している国連の女子に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約(女性差別撤廃条約:CEDAW)は、日本の民法の夫婦同姓規定を差別的と勧告している。

日本の男女が本当に平等なのであれば、96%の女性が男性の姓に変えるはずがなく、家父長的な家制度が未だに残っていると外国からは見られている。

2-3)ジェンダー平等実現まで特別措置の理解必要

女性差別撤廃条約は、不平等を是正するための優遇措置を認めている。

平等が達成されるまで、暫定的に女性に有利な特別措置を取ることは差別ではないと規定している。

日本国内のことは日本で判断するという感覚は、最早、世界の常識からは、かけ離れているようです。

一方で、このような女性に対する優遇措置を逆差別と感じる人もいるようである。

そのため、この優遇措置は、ジェンダー平等を実現するまでと、理解と協力を求める必要もあります。

2-4)日本人には伝統的な「身分制のルール」がある

日本人は伝統的な「世間のルール」を守ってきた。

それは、日本では、「世間」を離れては生きて行けないからであり、ルールを守らないと「世間」から排除されると考えるからのようです。

そして、「世間のルール」の中に「身分制のルール」というのがあるようです。

つまり、年上・年下、目上・目下、先輩・後輩、格上・格下、男性・女性などの上下の序列です。

日本人は、古来よりこの「身分制」に縛られ、そこに上下の序列があるために、これが差別の温床となっている可能性が高いようです。

2-5)女性は家庭・育児に専念するというアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)

近年、上昇していた女性の労働力率がコロナの影響で頭打ちになっているようです。

そうして、女性が労働市場から退出する動きが顕在化しているとのこと。

学校の閉鎖や介護施設の一時閉所などで、子どもや高齢者のケア負担が増え、その多くを男性ではなく女性が背負い、就労を諦めたとみられます。

そこには、女性は家庭・育児に専念するというアンコンシャス・バイアスが存在しています。


3.さいごに

本日の投稿では、日本のジェンダーギャップ解消の真相に迫る理由を5つ挙げてみました。

自分も含めて、日本はジェンダー平等に関して、認識が甘すぎるというのが一番の印象です。

今日の投稿で、日本のジェンダーギャップが解消されないのか、ある程度、理解できました。

でも、どうやって変えていくのか。

❶一つは、我々一人ひとりがジェンダー平等に関して世界からかけ離れた思考を持っていることを認識する必要があります。

❷そして、もう一つ、このジェンダー平等が飛躍的に進まなければ、日本の将来はないことを国民全員が強く理解する必要があります。

❸最終的には、政治判断に委ねなければならないですが、その政治家を選んでいるのは我々です。

私も、本件については、危機感をもちたいと思いますし、自分ができることを見定めて、即行動していきたいと考えています。

その一つがこういった情報を発信することかなとも思っています。

【引用、参照website】
◆東京新聞website: 日本のジェンダー平等、なぜ進まない? 秋月弘子・国連女性差別撤廃委員会委員に聞く

◆ニューススイッチ website: なぜ日本は男女間格差の解消が進まないのか、その理由と処方箋

◆DIAMOND online website: 国際的「男尊女卑国」日本、世界とズレる大きな理由


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