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教師主導型の指導は悪か?

近年の教育界では、子どもの主体性を伸ばすため、教師主導型の授業はあまりよろしくないと言われています。ぼくは、この主張に基本的に賛成です。
しかし、じゃあ教師主導の指導が悪いかと言われれば、それもまた違います。なぜなら、子どもが持っている知識には限りがあり、学ぶべきことは自然に身につくものとは限らないからです。なので、やはり外部からの指導は必要です。

そもそも、主体的に学ぶとは「すでに知っている知識を使って作業をすること」です。なので、その知識を与える必要は絶対にあるのです。その意味において、教師が必要な知識を与えることは、少なくとも間違いではないとぼくは考えています。
つまり「どちらも必要」というのが、今のぼくの納得解です。その両者のバランス感覚は、教育者にとってとても重要だと思います。

ぼくは毎年、クラスの実態に応じてこのバランスを変化させています。通常学級で30名の子どもを相手にするときは、8割は子どもに任せます。逆に少人数で子どもたちの考えに多様性が期待できない場合は、8割をぼく(担任)が主導します。

正解なんてありません。ぼくも日々、模索中です。


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