お団子シッポになったシマちゃん①(保護猫)
『ちょっとだけクリスマス』の見出しを飾ったシマちゃんが、我が家の猫になった時のお話し。(Brogにのせたものに手を入れました。)
それは9年前の今頃、雨の降る日だった。
母が病院から退院するので、お迎えやら何やらで一日じゅう慌ただしくしていて夜になって一息。ふと外を見ると野良猫が掃き出し窓の向こうの庭先にたたずんでこちらをじっと見ていた。
母が元気な頃、その猫が時々来ると餌をやっていて、食べ終わってもうないよと家の中から軽く手を振るとゆっくり去っていく、頭のいい猫だよと母は言っていた。
愛称シマちゃん。汚れていて器量良しでもなくてちょっとおじさんっぽいんだけど、味があると言うか私も好感を持っていた。
この頃しばらく顔を見ていなくて、どうしたかなと思っていたのだ。
それが別猫のように痩せこけ雨に濡れてゲッソリした姿は、ただ事でない感じだ。
異様なことにシッポが枯れた細い木の根のように見える。垂れたままだ。
これは、、放っておけない。
家に入れて見ると、付け根近くから無毛になったシッポは細く扁平になっていて、状態は干物のよう。
どうしたのだ、何かにシッポがはさまっとか押しつぶされてやっと這い出してきたのだろうか?
体を拭いて餌をやり、病気があるかもしれないので我が家の猫とは隔離してケージに入れ一晩。
翌日クリニックに連れていき見てもらったところ、怪我ではなく薬品かもしれないが、原因は特定できないとのこと。
車に轢かれたとも考えにくいそうで、先生も首をかしげていた。
しかし一週間前に保護されてクリニックに連れてこられた野良猫が、ちょうど同じような状態だったそうで、もしかしたら悪い人が、、?と、先生2人と皆で暗い顔になってしまった。
その後、先生は獣医師の集まりでシマちゃんの写真を見せ話題にあげてみたそうだが、同様の報告はなかったということで、少し安心だけれど、、原因は謎のまま。
シマちゃんは脱水もあり、そのまま入院となった。
シッポはどうなるのか?
*続きます。(見出し画像は、シッポの元気な頃のシマちゃん)
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