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「心の筋トレ」のススメ

「悟り」に対する新しい発想

私たちの思考と感情の95%は、年齢を重ねるにつれて固定されたプログラムのように機能します。特に35歳を超えると、このプログラミングはほぼ完全に固定されると言われています。残りの5%、それが「本当の自分」を表す「意識」です。
 
人生を変えるためには、以下の二つの重要な調整が必要です。
 
1 )プログラミングの再構築
固定化された「思考+感情」のパターンを変えること
 
2 )「本当の自分」の主導権を取り戻す
5%の「意識」、つまり「本当の自分」に主導権を取り戻すこと
 
今回は2)について詳しくお伝えしようと思います。

1)については下記リンクからご覧ください。

意識とは何か?

「本当の自分」とは、一般に「意識」と呼ばれるものです。これには魂やハイヤーセルフ、インナービーイングなど様々な呼び方がありますが、ここではすべてを「意識」として扱います。

意識が主導権を持つこと、一般的に「悟り」とも言われるこの状態は、多くの人々が修行を重ねて求めてきたものです。悟りとは、通常、長い苦行や修行の末に得られるものとされ、多くの宗教でそのように教えられています。 

「悟り」に対する誤解と新解釈

しかし、ここで一つ、私の考えを述べさせてください。悟りを「苦難を乗り越えなければ達成できない」とする考え方は、実はある種の「プログラム」に過ぎないのかもしれません。

このプログラムが組み込まれている人は、悟りを得るために苦労が必要だと感じるでしょう。しかし、このプログラムがない人は、意外にもスムーズに悟りを体験することができるのです。

「悟り」へのシンプルなアプローチ

ここで具体例を挙げて説明しましょう。
例えば、あなたが高い山に登ることを目標にしているとします。山頂に立つことが「悟りの域に達する」とするならば、実際にはその登山自体が既に悟りのプロセスの一部です。

山を登ることに苦労が伴うかどうかは、あなたがどのようにその登山を捉えるか、どのような準備をしているかによります。つまり、あなたの「既存のプログラム」によって変わるのです。
 
「最高バージョンの設定」として準備が整っていれば、まるでロープーウェイで登るかのように山登りはラクで楽しいものになり得ます。反対に「苦難を伴う」と設定されているならば、断崖絶壁を命がけで登ることになるのです。

これは、どちらが良い悪いというのではなく、「どちらが好みか」で選ぶことができるのです。
 
そうだとしたら、あなたはどちらを選びますか。

意識の周波数とは? 

ところで、ここで初めにお伝えした
1)思考+感情のプログラミング
2)「意識」
この2つの関係性についてお話しさせてください。

さらにイメージしやすいよう例を挙げて説明させていただきます。

いきなりですが、あなたがくまモンの着ぐるみを着ていると想像してください。この着ぐるみは、この三次元の世界に存在するために必要なもので、超高機能であり、様々な思考と感情がプログラムされています。

あなたが体験するすべての感情(喜び・悲しみ・罪悪感など)は、この着ぐるみを通して表現されます。あなたは着ぐるみの中にいる人、つまり「意識」です。 

「意識」である「本当のあなた」は、愛の周波数を持っています。ですから本来は「愛」しか体験できません。この着ぐるみを通じてのみ、ネガティブな感情やそれに伴う体験が可能になります。

主導権の取り戻し

今のあなたは、このくまモンの着ぐるみに日常の感情の主導権を委ねています。これが、「感情に振り回される理由」であり悲しみや罪悪感などをリアルに体験する理由です。 

しかし、あなたは人生を変えたいと思い、「最高バージョン」へと設定を変更し、「愛と感謝」という周波数に調整しました。 それと同時に、「意識」に主導権を取り戻す決断をしました。

これにより、意識とくまモンの着ぐるみの周波数が一致します。 この状態になると、あなたの人生には愛の周波数に関連する出来事が現れ、それを愛として深く感じることができるようになるのです。
この新たな設定によって、あらゆる思考が流れていくのを冷静に観察できるようになり、あなたの日常は、穏やかでより豊かで満ち足りたものに変わり始めるのです。 

「意識」の主導権が重要な理由

ここで、鋭い方は疑問に思われるかもしれません。「最高バージョンのプログラム」と「意識」が同じ周波数にある上で、なぜ意識に主導権を持たせる必要があるの?

それにお答えするためには、量子力学の概念を少し借りる必要があります。 

量子力学と意識の役割 

量子力学によると、私たちの宇宙は「素粒子」で構成されており、これらの素粒子は観測されることによって初めて具体的な形を取ります。つまり、観測されたものだけが現実化されるのです。これは、意識がどのように現実を形作るかということを示しています。 

「意識」が物質を形作る

「意識」が何かを観測すると、その対象は物質として現れます。観測がなければ、それはただの可能性の波として存在し続けます。

 「意識」が主導権を持つことで、私たちは「最高バージョンのプログラム」にはない新しい可能性を実現させることができます。もしくは、より具体的な理想とする現実を創造することが可能となります。

意識の力を活用することで、想像もしなかったような新しい現実を具現化するチャンスを得るのです。これがいわゆる「現実創造」と言われているものです。 

これは、「意識」がただ存在するだけでなく、積極的に私たちの現実を形作る力を持っていることを示しています。ですから、「意識」に主導権を持たせることは、より豊かで意義深い人生を送るために不可欠なのです。

意識と瞑想の関連性 

「意識」が日常の中で主導権を持つようになるためには、一定の練習が必要です。多くの人が瞑想を通じてこれを実現しようとしますが、それは容易ではありません。

以前の記事でお伝えしたように、現在の私たちのプログラムの95%が占める領域は、新しい主導権の形成を「不具合」として捉え、それに対して「抵抗」を生じさせるからです。

「抵抗」がもたらす挑戦

日常生活のトラブルや人間関係の問題、または家庭環境による影響や、「こんな人生になったのは親のせいだ」と感じることは、抵抗の一例です。

これらはすべて、瞑想を続けることへの抵抗として現れ、多くの人が瞑想を断念してしまいます。このようにして、私たちは既存のプログラムに引き戻されてしまうのです。

瞑想を通じた「意識」の体験

セッションでは、まず、人々が瞑想で最終的に到達したい「意識に主導権がある状態」がどういうものかということを、体験していただきます。

これまで届かなかったと感じていた「意識」の状態に、驚くほど簡単に到達できることがわかるでしょう。 この体験によって、どこを目指せばいいのかという「基準」が明確になり、自分自身を「意識」が主導権を持つ状態にリセットしやすくなるのです。

「心の筋トレ」による生活の変化 

「最高バージョンの設定」と「意識」が主導権を持つ状態を維持するためには、定期的な練習が必要です。つまり、高機能の最新のスマホを持っていても、使わなければ意味がないのと同じです。

これまで「愛」の感情を感じたことのなかった人は、それを認識し感じる練習をする必要があるのです。

セッション内では、これを「心の筋トレ」とお伝えしているのですが、これは、初めてのスポーツにチャレンジすることや、ピアノを弾くことができない人が練習を重ねて上達していくことと同じです。

そして、この状態を保つことができるようになれば、あなたの人生には次々と素晴らしい出来事がクリエイトされ引き寄せられてきます。

このようにして、「意識」が主導する生活を送ることで、日々がより豊かで満足のいくものに変わっていくのです。 

次は、「今この瞬間に存在することの大切さ」に関してのお話です。


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