【台湾一周1】噂通りの美食親日大国
成田空港から約4時間。夕方前に、滞りなく台湾桃園国際空港に到着した。
機内で、アマゾンで購入しておいた台湾用のSIMをiPhoneにさす。
が、うまく電波を拾えない。
ぺら1の説明書を見ると、私のような「格安スマホ」の場合は、APNプロファイルを削除(リセット)する必要があるという。指示通りやると、すんなり4Gの電波を拾った。
LINEもGmailも日本にいる時となんら変わりなく使える。
素晴らしい。
このあたりに、中国と一線を画す台湾のプライドを感じる。大統領(総統)選挙があったばかりだが、香港の影響もあってか独立派が圧勝した。
中国はすでにあんなにでかいし、チベットやウイグルでやっていることを考えれば、なんとか独立を勝ち取る、というか、この感じのままなあなあでもいいから、続いて欲しいものだ。
両替を済ませ、噂の悠遊カードを購入する。台湾版Suicaだ。
「日本語はできますか?」
英語でカウンターの若い女性に訊ねると、えへっとはにかみながら、
「ちょとだけ」と日本語で返してくれた。「っ」がないところが可愛い。
聞けば、この「悠遊カード」は、首都の台北のみならず全国の電車やコンビニで使えるという。チャージもコンビニでできるそうなので、ひとまず1000元だけチャージした。1元は3.7円くらい。約4円換算だ。
空港から真新しい列車で台北駅まで行き、乗り換えてホテルのある民権西路駅へ。
セブンイレブンはじめコンビニは至るところにあるし、巨大なホテルやビルが建ち並ぶ街並みはもう完全に先進国のそれである。
腹が減ってきた。
ドミトリーに荷物を投げ入れ、ホテルから徒歩圏内にあるという『寧夏夜市』へ向かう。
なんというか、小さなアメ横って感じだろうか。
最近のアメ横がアジア寄りのテイストになっているので、ますますそんな感じがする。
観光地なので、日本語もかなりの確率で併記されている。
屋台で注文してその辺のテーブルで食べるのだが、人の多さに嫌気がさして、早々に夜市は退散した。
一人だと「おー屋台で喰おうぜ!」みたいなテンションに全然ならない。
ということで、ホテルまでの帰り道。ローカルで混んでいる食堂へ入った。
「あそこ、写真ある! よくわかる!」
手渡された中国語のメニューにおろおろしていると、昼は薬剤師をしてそうな女性が日本語で助けてくれた。
日本語教育を受けた老人ならいざ知らず、アラフォーくらいの人でも結構日本語を話せるのかな。
「コースあるよ。野菜つく」
「あ、その方がいいですね」
「私いま食べてる。おいしよ」
彼女はほとんど食べ終わっているので何かわからないが、同じものを注文した。
80元。
あまりの空腹で一気に食べてしまい、味をよく覚えてないが、美味しかったのは間違いない。
あられのない姿のお前が、あんなおいしい料理に化けるなんて。
300円足らずでこんな美味い定食にありつけるとは、この先も食事は楽しみだ。
「もう1杯いけるかな」
と孤独のグルメの五郎さんばりに、まだ満たされていない胃袋が鳴る。
ということで閉店間際の食堂に入ってみた。
30元。
激ウマだ。
量も小盛りなので、今の胃袋にもちょうどいい。
初日だし、冷え冷えのグラスにビールで、旅の平安を祈ることにする。
噂に違わぬ美食大国と親日ぶりに感激の台湾初日だった。
来週末から、こちらでは春節だそうだ。
街もどんどん華やかになっていくのかな。
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