見出し画像

ドラマチックはいらない。ひとり一人の暮らしは、いつだってそのままでドラマだ。これまでも。そしてこれからも。東日本大震災から10年。

あっという間に、3月が終わろうとしています。noteをすっかり書けないままで時間が過ぎました。何年経ってもこの時期がくると心がざわついてダメです。あと、花粉症キツ過ぎてダメです…。

画像1

10年前のあの日は大変な一日でした。(翌朝救助された写真・ユニクロで半額ぐらいになってたから買った青いジャンパー着てるのが僕です。)

あれから十年。月並みですが、長くて、そして短い時間でした。

そんな十年を経た、この3月の私のマイブームは、朝ドラだった「あまちゃん」をオンデマンドであらためてじっくり観なおすことでした(笑)

いやー、あまちゃん、ほんと面白い(笑)

1984年の春子(小泉今日子)と、2009年~2012年のアキ(のんちゃん)の、北三陸と東京での出来事の重なり合いを中心に、いろんなひとのいろんなエピソードが、ぐっちゃぐちゃに絡まって、でも気がつくと、時間が経ったことで、ひとつひとつほどけていく伏線の回収。

こんなむちゃくちゃなことないよ!って思う一方で、毎日のリアルって、こんなカオスそのものなんだよなと思ったりもするのです。

それは、

きっかけは、些細なことであったりすること。

でも終わってみると、あれがきっかけだったなとか、そういうことになっていたとなんだか納得すること。

なんだかしょうがないなーって笑っちゃうようなこと。

そうは言っても、苦い思い出は、苦い思い出のままでもあること。

もしかしたら、あったかもしれない”未来”にいつまでもくよくよしていること。

でも、その苦い思い出が、あたらしい出会いのきっかけでもあること。

それぞれが、なにか意図をもって企てたということじゃなくて、思いもかけない結末を迎えること。

またね、セリフもいいんですよ。

(昔、どうして言葉をかけてくれなかったと責める小泉今日子に宮本信子が)

”今、おまえは、過去を振り返っているから、語り合うことができる。だが、あの頃はどうだ?おまえは前しか見てなかった。前しか見てない奴と話すことはできない”

女優には向いていないと言い放った薬師丸ひろ子が、でもその後、笑顔でのんちゃんに伝えるセリフ、

”向いてないけど、続けるっていうのも才能よ”

たぶん、2013年はまだ、”地域創生”とか”移住促進”とかはじまったばかりでピンとこなかったのかもだけど、今回、ハッとしたのは、

”(地元とか、田舎を)好きとか、嫌いとかいうのは、外から来た奴だけだ”

とにかく、全編を通して思ったのは、例えば、何が田舎の良さ(長所)で、悪さ(短所)か?というような、”わかりやすい構造”ではないという、”田舎の当たり前”を、たくさんの登場人物のキャラやエピソードを重ねることで、浮き彫りにしていることです。悪い奴と良い奴がいるんじゃなくて、ひとりの人間の中に、いやらしさもあれば、さりげない優しさもある…。笑いが溢れる、むっちゃ、ライトなテイストで、しっかりきっちり描き切られています。

だから、まちの伸びしろ(笑)とか、課題解決とか、簡単に言えない。その課題を取り除くとき、同時に失われることもあるといった”複雑さ”を思うこと。あるいは、いやだいやだと思ってるようなしがらみが、ピンチの時の文字通りに自分を絡みとってくれる”セーフティネット”であるかもしれないこと。

複雑で、でもあんまり難しく考えてもしょうがないといったこと。そうは言っても、包み込むようなやさしさが、必ずしも居心地の良さとは限らないこと。誰もが顔見知りであることは、いつまでも変わらない終わりなき日常のディストピアであること。

でも、日々は続く…。

当たり前の暮らしは(※、まー、あまちゃんは当たり前じゃないイベントが起こり続けますけど(笑))、でも、日々、ドラマだなと思います。

だから、どこかだけを切り取ること、部分最適化してしまうこと。そういうことを避けたいなとあらためて思いました。

”キラキラわくわく”しか切り取れないなら、そんな薄っぺらなドラマチックはいらない。なんて思ったりするわけです。

若い人たちには、そういう複雑さをこそ、でもそのことの豊かさをこそ、わかる人になってほしいなと思います。

じゃ、僕がおじさんとしてできることは何か?といったら、やっぱり、シンプルに学ぶことの大切さを届け続けること、学ぶ機会を一人でも多くの人に届けることだなと思います。ひとり一人が、自分の考えや言葉をみつけていくために、そのための基礎学力となる「読み書き計算」から、はじめる。

そういう”当たり前”を、へこたれずに続けていくしかないし、そういう地味なことを”続けていく価値”を、何度も何度も感じた十年だったのです。

だから、これからもふつうをていねいに。

そうそう、先日、今、離れた場所で看護師をやっているOGが顔を出してくれて、それこそ、”この十年”を振り返る時間でした。

画像2

たまたま、居合わせた小学生男子に、OGが「そのマスク、かわいいね」と声をかけたところ、男子は、いつもの汚いおっさん(俺)とは違う、きれいなおねーさん(OG)から、話しかけられたので、声を裏返らせて、

「ハイ、これは、おばあちゃんが、僕のために買ってくれました!」と、普段聞いたこともない”丁寧語”で応えていました(笑)。おじさんとすると悔しいですが、

「〇〇、おまえ、知らないおねーさんから、話しかけられて、キンチョーしたんだろ?」

って、聞いたら、むっちゃ笑顔で、

「うん!」(←俺には、ハイじゃないのかよwww)

と、返したので、まぁ、許してやろう(笑)

そんな日常を大切にしたいです(笑)

画像3

そして大事なこと忘れるとこだった!!!

そうそう、このOGは、中学3年生の受験の際、”どうせみんな勉強してないと思ったら、勉強してないの自分だけだった”というアホな子にありがちな事態に陥った時、不朽の名言を吐いてるんですよ。

曰はく、

”勉強できるやつら、みんな、馬鹿だ!”

歴史に残る名言ですね(笑)

帰った後、思い出しました。

アレですよね、これ、いわゆる”アンラーニング”の大切さですよね。

知らんけど(笑)!

みんな、じっくり大人になれ。俺ももう少しましな大人になる(笑)

前向きじゃなくたっていいし、キラキラわくわくなんてしなくたっていい。

今を、なんとかそれなりに生きて、泣いたり笑ったりしようぜ。

今の自分がどんなだって、大丈夫だ。

未来はいつだって、誰にだって予想外なのだから。

安心な僕らは旅に出ようぜってことだ(笑)らーらーららー。


わけわかんなくなったけど、これで3月に一区切りで、新年度に備えます(笑)

画像4













この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?