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「サイクリング拠点」としてのゲストハウス

ぼくがこれから宿を始めるにあたってワクワクしていることのひとつが、「また自転車と関わるようになること」です。ここ上島町が位置しているのは、「サイクリストの聖地」としてすでに定評のある「しまなみ海道」のすぐそば。上島町は「ゆめしま海道」という愛称を持っています。ここは、これからもっとたくさんのサイクリストが訪れるようになる場所。そこでオープンするゲストハウスですから、サイクリング必要な設備を備えた「サイクリストの拠点施設」として機能するように整えていこうと思っています。

自転車とぼくの関係は、高校の時まで遡ります。「周遊券とユースホステルの旅」を中学卒業と同時に卒業してしまい、高校では海外旅行と自転車旅に目覚めました。自転車の種類は、その当時に自転車旅の定番となっていたランドナー。これにフロントバックとリアバックを積み込んで、四国一周、しかも「四国八十八カ所巡礼」で札所を巡る旅でした。大阪からのフェリーに自転車を積んで、徳島~高知、高知~松山、松山~高松と、長期休暇ごとに行程を3回に分けて、まわりました。思えばこの旅が、愛媛でゆっくり過ごした最初の機会でした。

大学時代を雪国で過ごし、大阪に戻ってもアフリカに嵌り、休日も休みなく働く時期を経て、次に自転車愛が復活したのは、沖縄に引っ越して、ようやく「仕事はほどほどに。ワークライフバランス!」を実現できるようになってからでした。通勤のたった6キロの移動に、自動車だと沖縄の道路はいつも渋滞だったため、平均で40分、60分以上かかることもざらにあったので、自転車での通勤に切り替えてみたのでした。

ですが、沖縄の道路は自動車優先。那覇・首里から西原町までの通勤ルートは、ほとんどの道路が細くて、車で溢れていました。細い道路で渋滞の車の横を自転車で通るのは、非常に危険。そのうえ、どこも急な坂道。職場に着いたら全身着替える必要があるほど汗だくになって、急に降り出すスコールも多かった。
自転車で運転中、道路にあった溝(車のタイヤだと通過できるが、自転車のタイヤだと嵌まり込んでしまう)にタイヤを取られるなどして転んでケガをすることが2回あって、沖縄での自転車通勤は断念せざるを得ませんでした。慢性渋滞の自動車通勤に戻り、沖縄人らしく運動不足になっていきました。この経験が、沖縄を離れる理由の一つになっています。

そして、ようやく、ぼくはいま、サイクリングの本場にいます。高校生以来となるサイクリングを、たのしんでいきたいと思います!

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