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椹野道流
2024年4月22日 11:30
この春、三度目の筍が届いた。不作といわれる年に、なんとも贅沢なことである。送ってくれたのは、なんと、弟が幼稚園でお世話になった先生だ。あいつのチャーム、永続性かよ……と、毎度感心するのだが、幼い弟はそれほどまでに、忘れがたく可愛かったらしい。先生はご実家が「筍山を所有している」という凄いパワーワードをお持ちの方で、毎年、春になると筍を掘りにいき、収穫の何本かを箱に詰めて送ってくださるのだ。
2024年4月5日 12:21
筍は、かなり好きな食材のひとつだ。筍ごはんも、若竹煮も、煮た筍を薄切りにして、すり潰した山椒入りの衣をつけて天ぷらにしたのも大好きだけれど、我が家の大定番は味噌炊きである。父の実家の味らしい。母は昔から合理的な人で、筍を貰うと、容赦なく皮をむしり、切り分けてから下茹でをした。大きいまま茹でることに何の意味も見いだせない、ときっぱり言っていた。あとが面倒だからと、米ぬかも入れなかった。今