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「なぜパリコレ・ブランドからコンサルへ?」高道徳の履歴書。

はじめまして、Michinori Taka/ 高道徳です。
ご覧いただき、ありがとうございます。

約2年ほど前、新卒から6年間お世話になった日系パリコレ・ブランドを退職し、外資系ベンチャーに転職しました。この日系のパリコレ・ブランドは、業界内外の「デザイナーやクリエイターの憧れのブランド」として一目置かれていました。

そんな会社にいたので、全く違う業界の外資系ベンチャーに転職した後、周囲は僕の異色の経歴を珍しがり「なぜパリコレ・ブランドからコンサルへ?」と必ず聞いてきます。

「なぜパリコレ・ブランドからコンサルへ?」

この問いはそのまま僕がnoteを書く目的にもつながるので、ちょっとした自伝仕立てで、プロフィールを書いてみました。(photo by Michinori Taka)

転職の目的:「マーケティングで日本を元気にしたい」

noteを始めた目的にも通じますが、転職をした一番の理由は、「マーケティングで様々な企業のお手伝いをしたい。ゆくゆくはマーケティングの力で日本の経済を元気にしたい」です。

日本でもマーケティングが素晴らしい企業があるのは承知ですが、まだまだ「物づくり」は得意でも、「売り方や宣伝の仕方、長期的なブランド戦略」を苦手とする企業が多いように思います。特に中小企業や町工場などは、広告費にお金をかけるなんてもってのほか。そういった「物づくり」が得意な企業や作り手をマーケティングで支援して、魅力的なブランドを作るお手伝いをしたい。これがファッション業界から離れた一番の理由でした。

マーケティングで企業を支援したいのはわかった。でも、なぜそれで「日本を元気に」なの?話がデカくないないかい?

そうですね、この大きな目的の説明の為に、もう少し背景(ストーリー)をお伝えしましょう。

日米の理想と現実ーwhat happened in the 00's?

日本で生まれアメリカで育った自分は、今となっては外資系企業で英語を使ってバリバリ働いていますが、子供の頃は日本とアメリカを行ったりきたりでなかなか大変でした。常識だったり価値観、カルチャーといったものは外からみると違った側面が見えると気づいたのもこの頃でした。

90年代後半、アメリカに住んでいた自分は小学校高学年。ドラゴンボールやポケモン、Playstation、walkmanなどの日本発のカルチャーやブランドは、海を超えてアメリカでも話題に。当時の自分は、日本のカルチャーがきっかけで友達ができたり、異文化について交流をしたりと恩恵を受けていました。「日本のカルチャーはアメリカでもウケていて、カッコイイ」と思っていた当時、早く日本に帰ってその本場の空気を味わいたいと思っていました。

ところが、自分が思い描いていた理想と現実はかなり違うと、日本に帰国後すぐに思い知りました。日韓ワールドカップで日本中が湧く中、家族と東京郊外に移り込みんで以降、世の中は常に景気が悪いというニュースばかり。当時理系だった自分にとっては日本の家電メーカーの凋落とアップルに代表されるアメリカのIT企業の台頭は象徴的で、日本発の「物づくり」やカルチャーが世界を風靡したある種の黄金時代は、あの90年代後半から00年代前半をピークに過ぎてしまったのではないか、と気付き始めました。

「物づくり」と「マーケティング」

00年代、リーマンショック以降はグローバル化の波とGAFAと言われるようなIT企業の台頭により、日本経済は元気を失っていきました。失われた30年だの、ガラパゴス化だのと騒ぐのは簡単ですが、ではどうすれば才能のある「物づくり」のプロ(各分野のクリエイター)が食っていけるようになり、ビジネスと物づくりを両立できるのか。クールジャパンも大きな結果は残せず有耶無耶になっていますが、本来は何をすべきだったのか。様々なことを考えた結果、「マーケティングで日本を元気にしたい」という自分の目的・ミッションが見えてきたのです。日本では「いいモノを作れば売れる信仰」は未だに根強いですが、それだけでは経ち行かない時代なのだと。

このnoteのメインターゲットは:

・マーケティングや経営のヒントを求めてる作り手
・アート思考やデザイン思考といった新しい発想を求めているマーケター

です

作り手にとっての「マーケティング」
パリコレ・ファッションブランドから新規ファッションブランドの立ち上げの成功例を間近で見てきた一方で、失敗例も見てきました。ブランドやクリエイターが持続してビジネスをするためには、PRやブランディング、商品構成、価格設定、出店戦略なども含めた「物づくり」と「マーケティング」の両輪が必要となります。
マーケターにとってのアート・デザイン
データ分析や市場調査などを用いてマーケティングを効率的に進める企業が増えています。しかし、どんなにデータ分析が優れていても、消費者の心を掴むような「新しいモノ」は生み出せません。数字はあくまでも過去のものであって、「新しいモノ」を生み出すには、アートやデザインの力が不可欠です。

*ここでいうマーケティングとは、長期的な戦略人の心を動かすフレームワークや仕組みを指します。

まとめ

ファッション業界からマーケティングの世界に飛び込んだ当初は大変苦労をしました。しかし、枠にはまらない経歴のおかげで、数字やデータだけでは辿り着けない自由な発想ができるため、今となってはキャンペーン企画や、企業のブランディングなどのアイディア出しには必ず呼ばれます。

この経験を活かし、noteでは「マーケティングや経営のヒントを求めてる作り手」「アート思考やデザイン思考といった新しい発想を求めているマーケター」にとって有益な情報を自分なりの解釈を加えて紹介していければと思います。

このnoteが読んだ方にとって役立つものになれば本望です。それではまた!

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(photo by Michinori Taka)

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