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18きっぷひとり旅 2019冬松本⑤

時刻は11時15分。「珈琲まるも」のスタッフさんに教えていただいた「小松パン」へ向かいました。

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レンガの外壁にマホガニー色の格子ドア。懐かしい町のパン屋さん、といった店構え。お店に入ると、地元民と思われる老若男女でにぎわっています。
ご近所のお客さんが多いパン屋さん、うん、信用できる。

店内をぐるっと見渡しても、さっき食べた山形の食パンは見当たらない。
「今まるもさんで山型のトーストを食べて、とってもおいしくて。こちらで業務用に焼いてもらってるパンだと伺ってきたんですが、一番近いものってどれですか?」と店員さんにお尋ねしました。

パンの名は「山食」。13時ごろに焼きあがるとのこと。じゃあ散策して、お昼を食べてからまた来よう。お礼を言って、いったん店を後にしました。

散策タイムです。撮影時刻は前後しますが、まとめてどうぞ。
まずは中町通り蔵の会館(蔵シック館)。もともと造り酒屋の建物で、現在はレンタルスペースや喫茶店として利用されています。
黒い瓦に黒い壁。モノクロームの重厚感。なまこ壁の白が際立ちます。

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同じく中町通りの「ミドリ薬局」さん。昭和2年に完成した建物だそうで、正面壁面の意匠が、大正・昭和初期のレトロな雰囲気を醸し出しています。ステキ。

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本日の女鳥羽川。遠く雲間に山が見えます。

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本日の松本城と、お城の遊歩道にいたにゃんこ。もっふもふ。

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お城前のファミマ。なんちゃってなまこ壁!

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ひと回りした後、昨日再訪を誓った「おきな堂」さんへ。カレーテロの影響が残りまくっております! カレーを食べないと、このわんぱく胃袋が落ち着かないのであります! 口がカレーになってるのであります!
昼間見るとお店の外観はこんな感じ。四柱神社さんが目の前です。

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12時前、ランチ一番乗り! 二階席へ通されました。
昨夜お世話になった(私が一方的にプリンへの愛を告白した)店員さんが「ああ!(やっぱ来たのね!的な)」とステキな笑顔でお出迎え。
メニューを見ながら「昨夜、ワタシ以外のお客さんみんなカレー食べてましたよねー」と話しかけると店員さんも思い出したようで
「あ、そうですね! なぜか皆さんカレーご注文でしたねー」
心は既に決まっていました。いやむしろ、これが目的で再訪しました。
「“バンカラカツカレー”と、コーヒーをください」

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待つことしばし、昨夜ワタシを襲ったカレーテロの“凶器”がやってきました。こいつです、バンカラカツカレー。

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これで700円。普通の「カレーライス」は850円なんですよ。チキンカツがのってるこの「バンカラカツカレー」はなぜか700円なんですよ、150円も安いんですよ、謎なんですよ。

それにつけてもこのかおり。いや、語感としては“におい”が相応しいな、めっちゃいいにおい。スパイシーなんだけど、どっか甘みが感じられて、どっか懐かしいにおい。昨夜はこのにおいに殺られたんですよ。想像してくださいよ、自分の周りで3人も4人もが一斉にかつうまそうにカレー食ってるんですよ。においだけで殺られちゃいますって。

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一口食べて、また殺られちゃったよー。ちょっと黄色っぽくて粘度のあるルーは、ピリッと辛くてスパイシー。チキンカツがまとうのは、上品な細かいパン粉。こんがりサンバーンなコロモと、色白チキンのコントラストもまぶしい。スプーンでスッと切れるチキンの柔らかさに感激です。うまーい。

お好みで別添えのとんかつソースをかけてどうぞ、とのこと。カレーの味だけで十分チキンカツも食べられるんじゃないの? ソースとか余計なんじゃないの? と侮っていたワタシを、四柱神社の神様、お許しくださいませ。

なにこのソース、魔法なの? 食べ物を20倍くらいおいしくする魔術でも施してあるの? 「おいしくな~れ、おいしくな~れ、もえもえきゅ~ん💓」って呪文かかってんじゃねえの?……って疑うほど、味が劇的に変わります。思わず「ソースだけ」スプーンに取って味見してみました。

「うっめえええええええ‼‼‼‼‼」←瞳孔開いた!

フルーツの酸味と甘み。何かいろいろ入ってそうな予感。主役にコクと深みと爽やかさを足してくれる、しっかり濃くてインパクトを残しつつ、去り際のキレも抜群。食べる者に目の覚めるような印象とワンパンチを与える、名バイプレーヤー・北村一輝のようなソース。

チキンカツだけではなく、カレールーにもじゃばじゃばかけて食しました。
うめええええええ。ソース足りねえええええええ。ミルクピッチャーじゃなくて中ジョッキで持ってきてくれていいよおおおおおおお。

食後、そんな感動をかいつまんで(全部言ったらただの変態さんです)店員さんにお伝えしたところ
「よかったです、がんばって作ってる甲斐があります!」とお喜びの様子。
やはり自家製なのですね、そしてお察しするに作るの結構大変なんですね。

「おいしい」は「あたりまえ」じゃない、誰かの「がんばり」のもとにある。

おいしいものを食べたら、作ってくれた人に「おいしかった」って是非伝えましょう。外食先でも、もちろんお家でも。

今日はここまで! また明日お会いしましょう!

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