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18きっぷひとり旅・福島飯坂温泉⑥飯坂電車の車窓から~虹とまろんパイ

二日目の朝です。おはよーございます!
今日は飯坂温泉から福島へ出て、阿武隈急行線を乗り鉄してきますよー。
その前に、昨日の「忘れ物」を回収してきますよー。

朝の摺上川。穏やかな水面がすりガラスのように街を映しています。
右は飯坂温泉駅。改札・ホームがあるのは四角い窓ガラスが連なる1階部分。こうして横から見ると駅舎の入口とホームに高低差があることがわかります。いやむしろ土地の高低差をうまく活用したのかもしれません。

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おはよー電車さん! おっ「1212」、なんかいい数字並び。

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まだ人も少なかったので、車内を撮影。朝の光がオレンジ色のシートを照らして、とっても爽やか。ノンデコレーションタイプの車両ですな。
先頭車両に移動しましょうか。

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ふおっ! 先頭車両は「1111」! 今日は絶対ラッキーだー‼ 乗ったり見たりした電車の車両番号で一日の運勢を占える、安い人たちなんです、鉄ってのは(ワタシだけだったら申し訳ない)。
旧東急1000系さん。しかも「昭和64年」ですってよ⁈ あの「七日間しかなかった」昭和64年製‼ ネットで調べてみると、その年・平成元年に作られた車両にも昭和64年製の銘板をつけることがあったそうです。この子はどうなんでしょうねー。どっちにしても平成の世を30年間生き続けてきた、タフな子であることは間違いありません。

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https://ii-den.jp/new.php
飯坂電車のホームページに、新車両導入時のようすが掲載されています。東急で頑張った車両が第2のステージへ旅立つ姿。感動的なのでぜひご覧ください。「ドキュメント72時間」とかでやってほしかったレベル。

しばし車窓からの風景をお楽しみあれ。
花水坂駅。写真手前、ホームの飯坂温泉駅寄りが、木製? 木で継ぎ足してあるの? それとももともと木製のホームで、コンクリが新参者なのかしら。

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飯坂電車が運行を開始したのは大正13年。当時は、この「花水坂駅」が「飯坂駅」という名で、飯坂電車の終点だったんですって。昭和2年、路線が飯坂温泉駅まで延長され、飯坂駅は花水坂駅に改称。(参考:飯坂電車ホームページ) 花水坂駅は“創設時メンバー”大ベテランってことですな。もしかしたらこの木製のホーム……古いものだったりしませんかねー。今度行ったらちゃんと降りて撮影してきます。

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この「遮断機のない踏切」は、ウワサの「マイ踏切」⁈ 平野駅界隈にはこういった民家の玄関に通じるちっちゃな踏切が20か所近くあるそうです。
「マイ踏切」いい響き……! ウチにも欲しい、小田急線のマイ踏切……!
(ふっと「権利関係どうなってるんだろ?」と考えてしまった夢のないオトナをお許しください……踏切の板が壊れた時とか修繕や維持は鉄道会社持ちなのかしら。それとも利用者(住民)のかた? うーん、一般の人に修繕されても困っちゃうだろうから、そこは鉄道会社さんがやるのかしら?)

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美術館図書館前駅に到着。お待たせしました、昭和64年製1111の外観です。女性運転士さんだったんじゃよーかわいくてカッコよかったよー。←女性運転士さん勝手に応援隊。車体カラーリングのイメージもあるのでしょうが、飯坂電車は女性運転士さん・女性車掌さんの姿がとても似合うのです。
(すみません、男女雇用機会なんちゃら的なこととかジェンダーのこととかに鑑みれば、“女性”とつけるのもいかがなものかと思うのですが……やっぱり鉄道業界の現場はまだまだ男性が多くて、女性が現場に出るってホント大変なことだとお察しします。だからこそ応援したくなるのです。女性以外の鉄道職員さんを応援してないわけじゃないです。みなさんカッコイイし超応援してます。フレーフレー、鉄道パーソン‼)

信夫山が綺麗に見えています。昨日はもっさり雲に覆われてたんですけどね、今日はいいお天気に恵まれました。

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この道は~いつか来た道~ああ~そぉだよ~♬
……昨日来たんだよ、ばーかばーか、ワタシのばーか‼ 忘れ物してご迷惑かけるなんて、ワタシのばーか‼ 自分を叱責しながら美術館の受付に行くと、やさしそうな係の女性が、こげ茶色のレジ袋をカウンター内にスタンバイしておいてくださいました。そうです、それです。ワタシのおやつたちが一夜お世話になりまして、ありがとうございました。

思わぬところで時間食っちゃったなー、次の電車何分かなー、とレジ袋を下げトボトボ歩いていると……

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虹ー‼ (おそらく)北西の方角に、虹がかかっているではありませんか‼ 今日二つ目のラッキー‼ ああ、途中下車してよかった。ひいては昨日美術館に忘れ物してよかった! おばかでもいいや、ワタシ‼(笑)
通りかかった地元のマダムも「わ、ラッキー‼」と、スマホを手に掲げ空の七色を撮影していらっしゃいました。虹は“ただの気象現象”を越えて、“幸運のシンボル”なのですね。

駅に戻って、福島駅行きの電車を待ちます。ちょっと時間があったので、迎えに行ってきたあの子たちを……レジ袋の中身をここでいただきます。
パティスリーサワダさんのチーズブッセ。よく見たら「要冷蔵」じゃないかお前さん。美術館の中は一定の温度なはずだから……まあ大丈夫でしょう。

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うまいです。ブッセがふわふわです。やさしいチーズクリーム。福島のおやつはやさしさでできている。

お次はまろんパイ。期間限定おやつですってー。

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栗ペーストがぎゅっちり詰まったパイ。かじると口の中に栗の甘さがぷわ~んって! ペーストが奥歯付近で栗フレグランスを大量放出しています。水分量は少なめなので、かなりのお茶泥棒。ああ、これにはコーヒーだな。すいませーん、ホットのブレンドお願いしまーす(注※ここは無人駅です)

美術館図書館前駅で待っていると、JR東北本線・阿武隈急行線、いろんな車両が通ります。3線が並んで走るのが見られる駅は、この美術館図書館前駅までなんですよね。このちょっと先(岩代清水方面)で、東北本線・阿武隈急行とはサヨナラしてしまいます(その先でまた交差するんですが)。鉄分補給&車両撮影するには、天気さえ良ければ(屋根がちょこっとあるだけなので雨天はきっと大惨事)サイコウな駅ですよー。

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そしてワタシが飯坂温泉から乗ってきた1111も、福島駅で折り返して帰ってきました。

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福島駅行きがやって来ました。これに乗って福島駅へ、そして阿武隈急行線に乗りましょう!            

【2020年1月上旬の情報です】

※2020年3月11日文章を一部修正しました

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