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「ここからは大人の出番」への違和感 高校球児の破れた夢

夏の甲子園中止が決まった


そうなるであろうとの予測は高まっていたわけだが、純然たる決定事項として突きつけられるまで球児たちは一縷の望みを持っていただろうが、それは完膚なきまでに叩き潰された


球児たちの無念がる様を取材しようとニュース番組では強豪校の監督が部員に中止の通達する場面を容赦なく映していた

部活動も実施できず、素振りを行っていたある学校の部員が


「今この瞬間も、何のために素振りしているのかなって。とにかく残念です」


と語った


そのVTRが終わり、スタジオに切り替わるとキャスターは

「学生たちの無念をここで終わらせないように、どうにか彼らの活躍できる機会を作る必要があると思います。ここからは大人の出番ではないでしょうか」と語った


どうやら県内での大会の開催実施など、甲子園の代わりになる機会を作るべきということのようだ


しかし私はそれを見て若干の違和感を感じた


そもそも国(=大人)が迅速な封じ込め施策の打ち出しと、強力な補償を速やかに行きわたらせて、エッセンシャルワーカー以外が仕事に行かなくても済む環境を整えていれば感染者の抑え込みが出来ていて甲子園実施できていたんではないか?

国民(=大人)がパチンコ屋に行ったり、賭けマージャンしたり自粛期間中に自分勝手な行動してなければ感染者の抑え込みが出来て甲子園実施できていたんではないか?


大人、出てくるの遅いよ、、


よしんばそれでも開催できていなかったかもしれないし、そうなってしまった事実を悔やむのではなくこれからのことを考えるべきかもしれない


それだとしても形ばかりの代替案で慰めることが本当に大人のすべきことだとは思わない


球児たちが失ったのは、甲子園に出られるかもしれない可能性ではなく『目指すべき目標』だ

そしてそれは野球部の学生だけでなく、インターハイを目指して部活動に青春をかけていた全ての学生も同じ


大人がすべきことは、学生たちに新たに『目指すべき目標』を見つけてあげることだ


目標なき努力は存在しない

ゴール無きマラソンが成立しないように



球児の中にはプロ野球選手を夢見て、その実力を備えている学生もいるだろう。その子には甲子園で活躍→プロ野球ドラフト指名は難しいかもしれないが大学進学からのプロ野球を目指す目標をしるし、目指す方法を一緒に考える必要がある


また自分自身はプロ野球には到底届かないけれど、部活人生で仲間との絆を作り一緒に困難な結果(=勝利)を目指すことに喜びを感じていた学生もいるだろう。その子には野球ではない道で、それが実現できるものが無いか一緒に模索してあげる必要がある


球児の数だけ、もっと言えば学生の数だけ失われた目標がある


それをまた見つける為に寄り添い手助けをすることが、感染拡大を防げなかった大人の責任だと思う


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