話題の人工知能「ChatGPT」は文章力が高いってホント?
2022年11月30日、アメリカのOpenAI社が人工知能「Chat(チャット)GPT」をリリース。
ユーザ数は2カ月間で1億人に達し、日本でも話題になっています。
ChatGPTに対抗し、2月6日、GoogleのCEOが類似サービス「Bard(バード)」を数週間以内にリリースすると公表しました。
使用した感想をレビューしている人、多いですよね。
私も実際に文章を書いてもらってみたので、文字が入力されていく様子を動画で紹介しつつ、感想を述べます。
■ この記事を書いている人
Webコンサルタントで、大学の非常勤講師。
大学ではWebライティングの講義を受け持っています。
ChatGPTについて感じたことを先に述べますと、2つあります。
ChatGPTの文章力は発展途上。
新感覚チャット型検索エンジン。
最後に、近い未来に起こるバージョンアップしたChatGPTの誕生とMicrosoftが生み出す新しいチャット型の検索体験について紹介します。
気になる方はぜひ最後まで見ていってください。
1. ChatGPTの使い方
先にアカウント作成と使い方について紹介します。
簡単に使うことができますよ。
1) OpenAIサイトでアカウント作成
OpenAI (https://openai.com/blog/chatgpt/)へ。
GoogleChromeなどのブラウザで、右クリック「日本語に翻訳」を選択すると日本語で表示することもできます。
左下「TRY CHATGPT」をクリックします。
2) ログイン
ログイン画面が表示されます。
メールアドレスを登録すると電話番号を求められるので、スマートフォンの電話番号を入力し、ショートメッセージに送られてきた認証コードを入力。
会員登録が完了すると、「Tell us about you」と表示されます。
自分の名前を入力。
その後表示される文章は調査用無料版であることの説明文です。
すべて「Next」をクリックし、完了。
これで、ChatGPTが使えるようになりました。
3) ChatGPTの使い方
ログインするとこんな画面が表示されます。
下部「入力欄」に質問を入力して、右の「紙飛行機マーク」をクリックすると質問に答えてくれます。
新しい質問をはじめたいときは、左上の「+New chat」をクリックしましょう。
2. 文章力は高いのか?
1) 読書感想文を書いてもらった
日本の書籍について感想文を書いてもらおうとしたら、日本のことはわからないと返答がありました。
英語の著名な書籍『7つの習慣』について感想文を書いてくださいとお願いしてみます。
私:『7つの習慣』について、日本語500文字以内で読書感想文を書いてください。
最初の15秒くらいは考えています。
15秒経つとゆっくり書きはじめ、1分くらいで比較的自然な日本語の感想文が完成しました。
下の動画をクリックすると14秒のところから開始されます。
※noteの動画を置くためだけにYouTubeちゃんねるを開設しました(笑)。
note用のため一般公開はしていません。
※文章が長いので、YouTubeページ説明文に全文を掲載しました。
一部抜粋します。
想像していたより自然な日本語ですが、人による確認・編集が必要でしょう。
2) 質問してみた
ChatGPTは2021年以前のWeb上にある情報をもとに文章を作成しています。
情報の鮮度が重要ではない事柄、例えば学校の試験問題には使えるかもしれません。
すでにアメリカの学校では、生徒がChatGPTを使うことを問題視する声が挙がっています。
司法の現場では、もう弁護士が不要になるとも言われています。
例えば、こんな質問をしてみました。
私:日本で主婦に人気の副業は何ですか?
引き続き、連続で質問してみましょう。
私:Webライティングはどうですか?
そのとおりだな。
最後の1文「そのため、文章力や、インターネットに関する知識が必要です。」が的確すぎて、思わずうなりました。
ここまでできると、試験問題も全問正解、模範解答となるのでしょう。
英語であればより自然な言葉になります。
英語圏の人たちが慌てるのもわかる気がします。
ちなみに、どちらの質問にも何秒か考えてから、一気に1秒で答えを書きました。人のタイピングスピードくらいで答えてくれました。
3. ChatGPTを見破るツールが誕生
ChatGPTを使って文章を作成し人間が編集するという試みがすでにはじまっているようです。
どうなのでしょうか?
※否定しているのではなく、単純に不思議に思っています。
AIが作ったものかどうか見破るツールも誕生。
先月(1月31日)、ChatGPTを提供するOpenAIがAIコンテンツの検出ツール「 AI Text Classifier 」をリリースしました。
見破るという意味では、コピペチェックツール「こぴらん」も仲間ですね。
4. おすすめの使い方は情報収集
2021年までの情報しか載っておらず、日本のことはまだまだ勉強中のChatGPT。
私は、「文章を書く」使い方ではなく、情報収集に使えると思いました。
アメリカのGoogle検索は、日本のGoogle検索よりはるかに便利で使いやすい設計になっています。
日本では、アメリカでリリースされた機能がいつまで経ってもリリースされず検索が不便です。
ChatGPTに具体的な質問をすれば、検索エンジンよりも素早くWeb上にある文章の中から的確な回答を教えてくれます。
チャット形式で会話し続けることができ、会話のキャッチボールにより、前に質問した内容を把握し回答してくれます。
5. Bingがチャット型検索エンジンを近く公開
わくわくするニュースが飛び込んできました。
Microsoftが、最新ChatGPT-4を組み込んだ新しい検索エンジンをBingに統合するようです。
検索窓はチャットボックスに置き換えられ、チャット型検索エンジンになります。
新しいBingは、2022年以降の最新データにも対応したChatGPT-4により質問すると最新のデータにアクセス。
複数のサイトで検索し、さらに情報の出典まで強調して教えてくれるそうです!
参考:GIGAZINE
「ChatGPTよりも高速なGPT-4を搭載したMicrosoftの検索エンジン「Bing」の新インターフェースのプレビューが発見される」
検索時間の短縮が期待できます。
6. まとめ
話題の人工知能「ChatGPT」は文章力が高いってホント?
ChatGPTの文章力は、発展途上です。
これから日本語で質問される回数が増えることにより、機械学習によって文章力は高くなっていくでしょう。
内容面では、いまWeb上に出回っている中から作成するため、(当たり前ですが)新しい情報を書くことはできません。
やはり、リアルの世界の新しい情報を書くことが大切です。
情報収集のために、新しい検索エンジンとして利用するのが一番よいのではないでしょうか。
※すべて個人の意見です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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