”できないこと”ではなく”できること”に目を向けること。
社会人になってから、
自分のできないことや苦手なことに気付くようになった。
いままで笑って許されていたことは、
仕事の世界では笑いごとでは済まされない。
お金を払うお客様がいて、
こっちは責任を持って、
プロとして仕事をこなさなければならない。
昔から、忘れ物やうっかりが人より多い自覚はあった。
だからこそ、人に迷惑をかけないように気をつけた。
メモに書く、手帳に書く、バインダーに書く。
2回3回と目を通す、重要書類は先輩と上司の確認を通す。
わからないことは、まず調べて、人に聞いて、時には手を貸してもらう。
どんなに気をつけているつもりでも、
失敗やミスはつきもので、なかなか防ぎきれない。
小さいミスで終わるうちはいい。
次気をつけようで終えられればいい。
仕事を覚えて、
だんだん関わる案件が増えていくと、
どうにもこうにもできないことがちょっとずつ出てくる。
そのたびに打ちひしがれる。
わたしってこんな事もできなかったんだ。
わたしってこんなに何もできなかったんだ。
心配性な気質もあって、
思考がどんどんぐちゃぐちゃになって、
色んな事が絡まっていってしまう。
子供の頃は、できることが増えていくのが楽しかったし、わくわくした。
学生の頃は、自分の可能性を周りの友人や先生が拾いあげてくれた。
大人になった今、
評価されるには力を見せ、
実績を挙げなければいけなくなった。
それがくるしいなって感じるようになった。
くるしくてくるしくてどうにもできなくなった。
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お休みを頂いてから、状況を知っている友人と、たまに電話で話す。
今の自分の体調、気持ち、会社のこと。
現状のこと、今後のこと、これからしようと思っていること。
休みを貰う前に心がぽっきり折れたので、
いろんなことへの自信がなくなっていたわたしに、
友人は言った。
「michi-akiは人と仲良くなるのが本当に上手だよね」
「michi-akiのこんなところ、わたしとっても好きだよ」
「michi-akiだったらこんなお仕事、向いてると思うよ」
何気ない言葉の数々が、涙がでるくらいうれしかった。
友人がわたしのことを考えてくれてる、その気持ちがうれしかった。
わたし、そういえば、こんなふうに考えて仕事してた。
わたし、そういえば、こんなことが出来るんだった。
勝手に打ちひしがれて、自信もなくなって、
できないことばっかに目をむけてたけど、
できることだってたくさんあった。
できなくたって当たり前。
完璧な人間になりたかったけど、わたしにはできない。
わたしには、できないことがたくさんある。
できないことに打ちひしがれたり目を背けるんじゃなくって、
それが自分なんだってちゃんと受け止める。
それで、できることに、ちょっとずつ目を向けてければいい。
今までの自分も否定しない。
わたしなりに頑張ってきた。ちゃんと努力してきた。
だから、これからも絶対大丈夫。
できること探しを始めよう。
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