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デンマークのお宅を訪ねてvol.1【後半】

前回はわたしが泊まったゲストスペースをご紹介しましたが、
今回はおばあさんが暮らすプライベートスペースをご紹介します。
※おばあさんが写真掲載を許可してくれました!感謝です。

まずはこちらのキッチンから。

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コンロ、シンク、収納+作業スペースと3つの島に分かれています。

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コンロは暖炉の煙突に沿って。お気に入りはこのオーブン。日本ですとオーブンは電子レンジと一体型が多く、カウンターの上に置きますよね。こちらではコンロと一体型が定番です。そして真相は定かではありませんが体に良くないと電子レンジを使う人も少ないのです。

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そしてシンク!はい、やはり窓の前ですね。窓辺にお庭で採れたブーケを飾って。

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こちらはダイニングスペース。食事の時以外はおばあさんのパッチワークの作業台に変わります。素敵な色合い。
照明はこちらもポールヘニングセンの名作、PH5を2つ。光が美しいです。

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こちらはキッチンの裏側。暖炉も寒いデンマークでは多くの家にあります。
暖炉の上でお湯を沸かして、ロッキングチェアを横に置いて編み物をするのが将来の夢です。(誰も聞いていない)

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さて、2階に上がってみましょうか。

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階段の横に目をやると、窓辺に綺麗なお花。

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壁には様々な絵やお皿が飾られています。

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階段の吹き抜けには板を置いて植物スペースに!
日本では地震のことを考えるとなかなか危険ですね・・・でもこのように空間の
使い方が上手だな〜といつも関心させられるのです。

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2階は屋根の形状に沿って天井が斜めに。

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ここは第二のリビングのような空間。私たちはここでインドの先生とオンラインで朝ヨガをしました。
天井や壁は木張りで上からホワイトのペイント。木のぬくもりが感じられながらも空間を明るくしてくれます。木張りのままだとサウナにいる気分になるのでホワイトペイントが人気だとか。(スウェーデンの知人談)
照明はルイスポールセンのエニグマ(デザイナー:内山章一)。日本人デザイナーの照明があって少し嬉しくなりました!

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おまけは、お庭の一番奥で見つけたタイニーハウス。
その名も”The end of the world"。おばあさんの旦那さんが昔作ったそうです。
ここから麦畑が一望でき、まさに世界の果てのような静けさと絶景に囲まれた場所。今は誰も使ってないそうです。あー宝くじが当たれば買い上げるのに。
※この家は売りにも出していました。もちろん買える額ではありませんでした笑

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2回にわたってお届けしたデンマークのおばあさんのお宅。いかがでしたか?
現地の方の暮らしが少しイメージできたでしょうか。

わたしにとって理想の暮らしといっても過言ではない暮らしがおばあさんにとってはごく日常で。どうしてわたしの目にデンマークの家は素敵に写るのか、どうして豊かな暮らしだと感じるのか、この差はきっと家に対する考え方にあると思い、
最後に”おばあさんにとって家は何ですか?”と聞いてみました。すると、

”家はわたしの一部。だから体を労わるように、家もメンテナンスをしてあげなくちゃいけないの。家はわたしのシンボルでもあるからね。”

と言いました。
きっとこの感覚はおばあさんだけでなく、多くのデンマーク人に根付いているのではないかと思います。
家や暮らし方が自分を表す。そう思うと、もっと家を労って、日々の暮らしを大切にしていきたいと思うのでした。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました!




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